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第5章・激戦(!)vs最後のペット⑤

俺がどうしたものかと考えていると不滅真祖インモータルヴァンピィは先程の勝ち誇った様子から一変し、真剣な表情になると


「正直貴様のことを舐めておった。ここまで我が追い詰められるとは思ってもいなかったのじゃ」

そういう不滅真祖インモータルヴァンピィはどこか悔しそうだが、同時にこのあとこ行動を決めたようにみえる

そんな不滅真祖インモータルヴァンピィに俺は


「俺も耐えられると思っていなかったよ。本当に他の2体とは比べ物にならないくらい強いな」

と言ってみる

俺からするともう不滅真祖インモータルヴァンピィを消すにはさっきの魔法をもう一度撃つしかねぇかなんて考えに至っているのだけれども不滅真祖インモータルヴァンピィがどうするかによって変わる

あれは隙が大きいからあんまり動き回られると直撃はさせれないんだよね

さっきは俺と不滅真祖インモータルヴァンピィの距離が開いていたし既に魔法の準備も整っていたからちゃんと打てた

勿論あれを真正面から受け止めてくれた不滅真祖インモータルヴァンピィのおかげでもある

俺がそんなことを考えていると不滅真祖インモータルヴァンピィは何かしら考えを纏めたのか、全身に纏っていたオーラを不意に引っ込める

それに対して俺が不思議に思っていると突然不滅真祖インモータルヴァンピィの足元に魔法陣が浮かび上がる

すぐさま消したいが自作魔法・消失ディレイは触れてないと消せない

なのでこの距離だと不滅真祖インモータルヴァンピィの行動を待つしかない

俺がそう考えていると不滅真祖インモータルヴァンピィが口を開く


「ここで貴様を消してしまいたいのだが生憎我にはもう力はほとんど残っていない。だが無駄に倒されるようなことだけはせぬ!」

そう言うと魔法陣が輝きだす

俺が適当に魔法を放つがもう遅い

不滅真祖インモータルヴァンピィは魔法陣の放つ光に包まれながらも


「我の魂をもってアナザー様復活の贄が満ち足りる!恐らく一月もすれば復活なされるだろう。本当はアナザー様と共に戦いたかったがやむをえなし。だが我の代わりにアナザー様が必ずやこの世界を支配してくれるであろう。人間よ、最後まで足掻いてみるがいい」

と言い放つ

そして魔法陣による光が消えたあと、その場に不滅真祖インモータルヴァンピィの姿はなく反応も完全に無くなっていた

















《side セリア達》



一方、呂阿の指示により皇城の城門近くで暴れるだけ暴れてから再び呂阿の指示により帝都から離れ避難していた4人プラスあとから転移テレポートさせられてきたノーラは周囲の警戒をしつつも言われたとおりに避難していた

セリア達は最初呂阿が何故ノーラをこちらに転移テレポートさせてきたのかが分からなかったが今ならよくわかる

それもそのはず

呂阿と不滅真祖インモータルヴァンピィによる普通の人には刺激がちょっと強すぎるキチガイ戦闘による爆音と閃光そして砂煙で帝都にいる人は勿論、少し離れたところにいるセリア達にさえその戦闘の激しさが分かるぐらいであった


そしてそんな戦闘が行われているのを知ったノーラとローゼは顔色を悪くしている

だが一方セリアとクロアとリーニャは特段顔色を変えずにセリアとクロアは呂阿の指示通りに周囲の警戒を、さっきまではしゃいでいたリーニャはクロアの背中でぐっすり寝ている

そんな普段と変わらない様子の2人にノーラが


「どうして貴方達はあの戦闘の様子をみて平気そうなのです?もしかしたらあの人が負けるかも知れませんのよ?」

と尋ねるとセリアとクロアは


「「ロア様(主様)が負けるはずありません」」

とさも当たり前かのように即答した

ちなみにこの2人には呂阿と不滅真祖インモータルヴァンピィの気配は全く感知できていないし戦闘の起こっている方へ様子を見に行ってもいない

にも関わらずこの発言だ

まぁこの2人は呂阿絶対主義者なのでいついかなる時であっても呂阿を暫定しかねないのだけれども

だが実際に呂阿の強さを目の当たりにした人ならば、そう簡単に呂阿が負けるとは思わないだろう

それに今回にしても自分がピンチなら呂阿は必ず私達にすぐさま逃げろなり何らかの危険を回避する指示をくれるであろうと思ったからである

待機命令=勝てるから後で来てね、という曲解の結果こういう考えに至る2人

まぁ本人も負けるつもりなくて舐めプしてるところがあるから本当のところピンチの時どんな行動を取るかは分からないのだけれども


そんな風に呂阿へとの絶対の信頼を持っていることが分かる言葉を返されたノーラはそれ以上質問する意味はないことを察し、ローゼはあまりにも次元が違う戦闘にただただ圧倒されていた

これだけの爆音の中でも熟睡できるリーニャには流石の一言しかないだろう

そうして5人が待機し続けていると一際大きな爆音が聞こえ激しい光がみえる

するとセリアとクロアがほぼ同時に何かを感知する

そしてセリアがノーラとローゼに


「今までよりかなり大きな衝撃が来ます!早く私の後に!」

といい衝撃波の来る方向、つまり呂阿と不滅真祖インモータルヴァンピィが戦闘している方へと身体を向けると


「上級風魔法・断空防壁スラアクフォール

と唱えた

それを見てノーラは呆然としているローゼを連れてすぐさまセリアのすぐ後ろへと移動する

クロアはクロアで魔力でリーニャごと身体を包み込み防御姿勢をとっている

そして数秒のち、5人を凄まじい風圧が襲いかかる

たが前もって感知することが出来ていたおかげで5人共無傷で耐え切ることが出来たようだ

流石に今回の音と衝撃でリーニャも目が覚めたようで


「〜ん、何かあったの?」

とセリアとクロアに聞いてくるが2人もよく分かっていない

だが2人には微かにだが砂煙が上がっている方向に反応があるのを感知することができた

そして警戒したまま少し待っているとその反応が消える

するとセリアとクロアとリーニャに


『3人共聞こえる?とりあえずこっちは終わったからそっちに向かうね』

と念話が聞こえた

返事をする前に念話は切られたので多分すぐさま呂阿はここにつくだろう

そう思いセリアはノーラとローゼにもそれを伝える

それを聞いて5人は今回の戦闘の終わりを知ることができたのであった





……To be continued

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