第5章・激戦(!)vs最後のペット②
GW((´·ω·`)
9連休の人達が羨ましい
俺が戦闘を再開するために地面に降りたことが分かると不滅真祖も全身から黒いオーラをほとばしらせながら着地する
その際にごっそりと周りの土や草木が無くなっているが不滅真祖はお構いなしだ
てかあれ少し浮いてるよね?足元の地面無いよ?ドラ〇もんなの?
なんてツッコミを入れたいのを我慢してとりあえず不滅真祖どガチ戦闘を行うための準備をする
まずはノーラを逃がさないといけない
俺はノーラに
「いまからあいつと闘う。見た感じお前を守っている余裕はないからセリア達と一緒に避難しといてくれ」
と言うとノーラの返事も聞かずに次はセリアに
『セリア、今からそっちにノーラを移動させる。俺が闘い終えるまで守ってやってくれ』
と念話を送ると、これまたセリアの返信を聞く前に懐から転移の札を取り出すと魔力を込めてからノーラへと押し付ける
すると転移の札は効果を発揮し、無事ノーラだけをセリア達の元へと送ることが出来た
ちなみになぜ簡単に他人の転移が出来たのかというと今は全力で感知スキルを使用しておりセリア達の反応を捉えることが出来ているからである
セリア達の反応は動かずに止まっていたので多分移動し終えたあとだと思ったから迷わすノーラを押し付けたのだ
もし戦闘中か敵に捕まってたりなんかしたら念話が来ると思うから多分来てないし大丈夫だろう
そうして俺は目の前の不滅真祖との戦闘に集中することができるようになると目の前ので怒りを顕にしつつも何故か攻撃することなくノーラを転移させる10秒くらいの間動かずに待っていてくれた不滅真祖に聖剣を向けて警戒しつつも問いかける
「なんでまた待っていてくれたんだ?お前としてはこっちに足でまといがいた方が楽に殺せるだろ?」
そんな俺の問いに不滅真祖は
「ふんっ!我は邪神アナザー様の右腕たる存在。人間如き真正面からつぶさいでどうするか」
と答える
どうやら俺を追っている間にある程度怒りも冷め我を取り戻してしまったみたいだ
先にヌッ殺しとけばよかった……
だが最初とは違い全身に黒いオーラを纏っているということはもう既に本気であるということだろう
俺もそれに応えるべく
「上級光魔法・光纏」
と唱えると全身に薄く輝く透明なベールを身に纏う
かなりの魔力量を込めたため直撃ならまだしも不滅真祖に接近したりあのオーラにかする程度ではダメージを受けないだろう
そして俺は聖剣を構えなおすと
「じゃあ、はじめようか。人間対化物の殺し合いを」
と言うと不滅真祖へと駆け出した
俺の動きを見て不滅真祖も
「我の手で滅ぼしてくれるわ!人間」
というと手にブレードのようにより濃い黒いオーラを纏うと俺に向かってくる
そして俺と不滅真祖はお互いの手と聖剣がぶつかることで生じる余波を受けながらも互いに1歩も引くことなく近接戦を繰り広げ始める
俺が聖剣1本で攻撃しているのに対して不滅真祖は両手を使って攻撃してくる
驚くことに今までは普通の状態でもほとんどどんなものも切ることが出来ていた聖剣でさえも不滅真祖の手に傷を負わすことどころか下手したら聖剣の方が壊れてしまう程、不滅真祖の使う鬼刃が強い
更に本来なら聖剣から放たれている聖なるオーラは魔のもの全てにダメージを与えることができるのだが、不滅真祖が体全体に纏う方のオーラによって阻まれている
なので今現在不滅真祖は無傷であるということだ
つまり今の状態では不滅真祖に勝ちえない
だが俺の方も不滅真祖こ両手の攻撃を捌ききり身体に直接大きなダメージを受けていないためかこれまた無傷である
アホみたいに魔力を込めたおかげなのか不滅真祖が纏うオーラと近接しても俺の纏う透明な鎧っぽいのが消えることもないし感覚的にはほとんど効果は消されていないと思う
だが不滅真祖の両手の他の部位と比べても極めて濃い部分での攻撃が直撃してしまったのなら、恐らく一撃で光纏の効果は消されてしまうだろう
まぁその度に素早く魔法を発動しなおせばいいだけのはなしなのだけれども
だが現状はやはり俺が不利だ
不滅真祖もそれが分かっているのか俺が距離を取るために少し離れても、すぐさま距離をつめてきてひたすら接近戦を挑んでくる
それに鬼刃は魔法の類ではないためなのか不滅真祖の反応はほとんど小さくなっていない
いったいどんな原理で発動しているのか知りたいところだけど今はそれどころじゃないので戦闘だけに意識を集中させる
そして俺がこの現状を打開する策を考えつくまで俺と不滅真祖の災害のような近接戦は行われ続けた
……To be continued




