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第5章・激戦(?)vs邪神教①

俺はノーラを連れて城の中で反応が集まっている場所に一番近い城壁付近へと移動を完了する

そしてしばらくその場所で滞空しているとセリア達のいる方から大きな破壊音が聞こえてきた

恐らく俺の言った通り本当に城門をぶち壊したのだろう

やり過ぎてないといいけど……

それによって皇城の中と付近の様子が慌ただしくなり城の中からも周りからも多数の兵士らしき奴らがセリア達のいる方へと向かっていくのが感知スキルによって把握出来た

俺がこれから突入するであろう部屋の中からも何人か出てそこへと向かっていくのも感知できる

なのでこのタイミングを利用して突撃を開始することにした俺はノーラに


「今からいくけど大丈夫か?」

とたずねる

俺にそう問われたノーラは


「・・・大丈夫よ…」

と返事をしてきた

先程から俺の肩を掴む力が強くなっていることからも緊張しているのがわかる

まぁこれから敵の陣地に突入するのだ

普通の人間なら緊張するのも無理はないだろう

だが今更引くわけにはいかない

俺はノーラに


「そうか、なら行くぞ。中に入ったら俺から離れるなよ」

と言うと適当なサイズの顔を隠せる仮面を作るとそれを付け不可視化と気配遮断の魔法を解除すると無詠唱で特大サイズの火初級魔法・火球ファイヤーボールを城壁へとぶち込んだ

俺の魔法をぶち込まれた城壁はクロアのブレスを喰らった魔王城同様に破壊され大きな穴が開く

そしてその穴から皇城の中へと俺は飛び込んでいった






皇城の中へと入ると突然の事態により唖然としている者、瞬時に警戒して戦闘態勢に入っている者と様々だ

そんな奴らに俺は瞬時に鑑定を使用していくことによって敵とその他の判別をしていく

そして入る前から感知出来ていた反応の中で別格であることが分かっていた部屋の隅で黒フードを被って完全に気配を消している奴のステータスを見る

すると俺の想定通りの結果が出た




名前・冷酷クルード不滅真祖インモータルヴァンピィ

種族・吸血姫ヴァンパイア

備考・邪神の従魔、邪神教頭領

魔獣ランク・SSover



不滅真祖インモータルヴァンピィ・・・・太古より存在する吸血姬の真祖の中の1体でありその中でも最強格の力を誇る。魔法は光・回復以外の属性を特級まで使用可、種族特有の魔法もいくつか所持する。身体能力も非常に高くありとあらゆる戦闘方法を使用可能。また魔力が残存している限り滅びることはなく、通常の吸血鬼ヴァンパイアのような弱点は存在しない



といった具合にやはり俺の予想通り最後の1体は封印されずにずっと邪神を復活させるために組織を作り、活動し続けてきていたのだ

何故そう予想していたのかというと俺が各国で情報を集めまくったにも関わらず4体目の封印場所だけどこにも記されていなかったのが大きい

他の3体はどの国の伝承でも同じような場所を示してあったにも関わらず邪神と最後の4体目、つまり目の前にいるこいつだけは書かれてなかった

この事を俺は予想していたためセリア達を中に入れるというノーラの案を却下したのだ

流石にこのクラスの敵となると何が起こるか分からないので3人を守りきれるかの保証はない

それに俺達の戦闘に巻き込んでしまう可能性が高い

逆に言えば巻き込まないように気をつけて戦うと不滅真祖インモータルヴァンピィを取り逃してしまう可能性もある

なので確実に始末するためにもノーラぐらいしか同行させることは避けたかったという事だ

それならノーラも連れてこない方がいいのではないかと思うだろうがノーラはこいつらを倒した後に必要だ

なので安全はしっかり確保してる

1人くらいなら何とかなる……と思う


そんなこんなで突撃し、敵の判別を瞬時にし終えた俺はいつでも動けるように構えた後ノーラを降ろし俺の横へと立たせた

部屋の中にいた敵ではない奴らを中心にノーラを見てそれぞれが反応を示しはじめる

そして一番豪華な服装であった皇帝が口を開くとノーラに話しかけてくる


「何事かと思えばノーラよ、これはいったいどうゆう事だ?それにその隣にいる奴は何処の誰だ?」

それに対しノーラは緊張しながらも


「私は何故私の命が狙われているのかを聞きに来ただけですわ。それにこの方は私の協力者の只の冒険者です」

と答える

俺は皇帝やその周り達とノーラとの会話については何も言っていないのでこのやり取りも含めノーラが行う会話は全て何を言うか任せてある

ノーラの答えを聞いた皇帝は平然とした様子で


「別にお前の命を狙っているわけではない。これから激しくなる戦闘に巻き込まないように安全なここで守ってやるというだけだ」

と返す

そんな皇帝にノーラは食いつくように意見を言っていくが、皇帝はそんなノーラの意見を無表情のままあしらっていく

それからも分かるかもしれないが、今はどれだけノーラが皇帝に何かを言っても無駄だと思う

何故なら皇帝はある状態異常にかかっているからだ

その後もまだ問答を続けているノーラと皇帝を尻目に俺は気づかれないようにちゃくちゃくと敵を倒す準備を進めていく

何故か不滅真祖インモータルヴァンピィはこちらの様子を伺ったまま何も行動を起こしていないようなので作業がスムーズに進む

そしてほとんど俺の仕込みが終わったころノーラと皇帝のやり取りも終わったみたいであり

皇帝が


「これ以上お前と話すのは時間の無駄だろう、そこの冒険者諸共捉えることにする」

そう言うと手で周りに控えていた騎士らしき奴らへと俺達を捉えるような合図をする

その合図を受け騎士達が俺とノーラを取り囲むように陣取ったのを確認して俺はついに動き出すべくノーラに


「交渉決裂だな。じゃあ後は見ていてくれ」

そう言うとノーラを俺の後ろへと位置させだらしなく腰にぶら下げていた剣を抜くと


「それじゃ今からお前らぶっ倒すから」

と軽やかに言うと魔法を使用するべく魔力を練り仕掛けを発動させる準備を整えた







……To be continued →

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