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第5章・いざ参る!

結局あのあと特に何も言わずに寝ることになった俺達は翌朝日が昇りきったときには既に全員が起きて準備を整え軽い朝食をとっていた

勿論俺が1番最初に起きて全員を叩き起こしていった次第である

俺は朝食を取りながら雑ながらも昨日よりはしっかりとした今日の作戦の概要を説明していく


「それじゃあ今日これからの予定を話すぞ。出来れば昼までに終わらせたいからてきぱきとやっていくつもりだ」

と前振りをしてから続きを言っていく


「まずはノーラ、お前は俺と一緒に皇城に殴り込みをかける。そのまま中で暴れて敵を全滅させるのが目的だ。ノーラを連れていくのは敵を全滅させた後に必要だからでその内容はその時になったら説明するよ。それでその他の4人、お前らには皇城の前で暴れてもらう予定だ。まぁ帝都にいる帝国兵達と軽く遊んでやってくれ。んでひとつ質問なんだがローゼの戦闘は見たことないから分からないけどどれくらい強いんだ?ステータスとかは分かってるけどそれでそのまま戦闘能力を測れるわけじゃないからな」

そう俺に話を振られたローゼは


「一応ノーラ様の護衛の任を承っておりますので一般兵士くらいなら問題ないかと。ただしあまりにも多数相手になると厳しいです」

と答える

それをフォローするようにノーラも


「ローゼは帝国の中では最高レベルの騎士よ。多分お父様の側近の帝国騎士団の人達とも比べて遜色無いわ。まぁ私の護衛なんだからそれぐらいじゃないとねっ!」

と後半はよくわからないが前半から察するに帝国屈指の実力者ということが分かった

だけどポンコツなんだよな~

そう思いつつも俺は


「ならセリア達と一緒に皇城の外で暴れといてくれ。ちなみに4人とも正体を隠すために変装してもらうからな。といっても新しく必要なのはローゼだけか」

と言った後に続けて


「でどんな変装がいい?注文があれば作るけどないなら俺が適当に渡すよ?」

と伝える

そんな俺の言葉を聞いてリーニャは嬉しそうなセリアは絶望したような表情になる

確かにリーニャは毎回ノリノリで変装してくれてるがセリアは1回やった時に恥ずかしくて隠れてしまったから今回もあの時のことを思い出したのだろう

だけど大丈夫だ

俺はそんなセリアに向けて


「今回は変装だけだから、台詞とかはないからさ」

と言ってあげた

するとセリアはホッとしたような表情へと変わった

だがリーニャが


「ええ~、なんかかっこいい台詞ないの?ロア」

と言ってきたのでリーニャには特別に台詞を用意してあげることを決めた

クロアとローゼは今までに経験がないためセリアとリーニャの反応を見てクロアは乗り気になりローゼは不安げにしていた

まぁ多分…大丈夫……だと思いたい

その後結局リーニャはいつものように魔法少女のコスプレを要求してきてセリアは前回の様な全身銀の甲冑を装備することを決めた

クロアとローゼは特に意見を言ってこなかったのでクロアはくノ一風の黒装束にし、ローゼは本職が騎士なのでそれに合わせセリア同様全身甲冑を渡す

勿論全員の装備はとても軽く防御力も優れているこの世界での最高水準並みの物である

ローゼは俺の渡した装備の良さに気づいたのか


「これ程の防具を持ってるなんて……」

と呟いている

リーニャはお気に入りの装備をつけることが出来て喜んでいるしセリアとクロアも俺が


「似合ってるよ2人とも」

と声をかけると最初不安げだったのが嬉しそうな表情へと変わった

そんな風に新しい装備をそれぞれ少し異なる喜び方であるが楽しんでいるのを見てノーラは1人羨ましそうに見ている

なので俺はノーラに


「ノーラも一応何があるか分からないからこれ着といてくれないか?」

と言いながら赤基調のシンプルなドレスを差し出す

勿論普通のドレスでは無く高防御力+αのぶっ壊れ性能を誇るものだ

すると自分も貰えたことに嬉しかったのかいつものようにツンツンツンツンした態度ではなく


「喜んで着ますわ!ちょっとお待ちになってて」

と素直に俺の提案を受け入れるとドレスを手に取り着替えるべくローゼと一緒に少し離れていった

そんな風にして全員が俺の準備した装備に着替え終わってから、俺は行動を開始するべく野営の後片付けを一瞬で済ませると最後にもう一度作戦の確認をする


「ではこれから作戦を開始する!俺とノーラは皇城内へ、セリア達は皇城の門でも破壊して注意を集めてくれ。あと無茶をしないこととやり過ぎないことだけは気をつけてくれよ。やり過ぎちゃうとその後が大変だからな。それとセリア達は俺からの連絡があるまで適当に帝国兵をあしらっていてくれ、何かあったらすぐ連絡するように」

と言い


「よしっ!突撃するぞ!」

と締めくくると俺はノーラを背負う形でお馴染みの魔法によって姿を見えなくすると飛び立つ

セリア達はその後を姿を消さずについてくる

何故姿を隠さずに飛んでいくのかというというのも目立って注目を集めるのに丁度いいからだ


そうして帝都の方へと飛んでいくとすぐに各国の中心都市同様に一際目立つ大きな城が見えてくる

それの近くまで移動した俺はセリアに


『なら任せたぞ、なるべくすぐ終わらせる』

と念話を送ったあと城の中で反応が集中している場所へと向かう

セリアも俺からの念話に対し


『お任せ下さいロア様』

と言うとそれを後ろにいたクロア、リーニャ、ローゼに伝えてから下へと降りていった


こうして俺達の適当殲滅作戦が開始された(´・ω・`)






……To be continued →

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