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第5章・さよならダンジョン

3人がそれぞれ武具防具を貰うとアシュロンに


「少し試してみるがいい。それほどの武具防具であっても身体に馴染まないのならばその性能を引き出すことは出来んからな。もし合わないようなら別のにするから遠慮なく申せ」

と言われたのでセリアとクロアの2人はさっそく装備して少し動いたりして感覚を試してみる

俺は2人がちょっと試している間にリーニャのために貰った赤色のローブを少し加工してリーニャが来ても問題ないようにサイズを合わせるついでに色々追加で改造しておいた

このレベルの物を作り出すことはできないが最近あみ出した技術で改造はできるのだ

その後2人が問題なさそうだということで再び席に着いたので俺も改造や道具整理をしていたのを辞めると待ってくれているアシュロンに


「もういいそうだ。次は何をくれるんだ?」

と聞いたところアシュロンは


「後は数は少ないがここにある伝説魔道具アーティファクトとポーション等だな。後は金や宝石類もある。こちらはダンジョンを踏破した事への褒美だと思ってくれてかまわない」

と言うと、机の上にあったものから2〜3個の魔道具らしきものを取り出すとその他にあった魔道具や武具防具等を最初出したように空間の穴を開けると全て収納した

その後再び空間の穴を開けると今度はよく見る魔法の袋のようなものを取り出す

そして残した数個の魔道具と魔法の袋を俺達の方へと差し出すと


「これがお主達の役に立つであろう伝説魔道具アーティファクトとポーション等や金・宝石が入った魔法の袋である。この伝説魔道具アーティファクトに関しては説明せんでもお主の力なら全て把握出来るだろう。少し時間が無いのでな我に出来ることはこれまでだ」

と言ってきた

それを聞き俺は


「どうしたんだ?何かやるべき事でもあるのか?」

とアシュロンにたずねる

するとアシュロンは


「先程力を使い過ぎたと言ったであろう?我はこのように力を使い果たすと1度眠りに入り回復させなければ活動することが出来んのだ。はやくここから移動し人間の英雄候補の様子をみないといけないのでな」

と返してきた

そういう理由らしいので俺はアシュロンに


「なら俺達もすぐに帰るな。色々と聞きたいことも聞けたし3人のためになるものもかなり貰ったしな」

と言うと帰るべく立ち上がりリーニャをおんぶの体勢へと動かす

俺が立ち上がると同じようにセリアとクロアも立ち上がった

そして転移テレポートする前に俺はアシュロンにこれからどうするのかを訪ねる


「お前は力が回復したらどうするんだ?一応戦いには参加してくれるんだろう?」

そう言った俺に対しアシュロンは


「まずはリバールのダンジョンへと赴き今回の人間族の英雄候補に会うつもりである。まずはお主達同様に試練として力量を図らねばならんのでな。それに女神達より預かりし物も授けねばならぬ」

と答える

それを聞いた俺は


「多分まだ攻略途中だと思うから最下層にいれば会えると思うけどもし会えなかったらどうするんだ?」

と再度たずねる

王都の復興の手伝いもあるからまだ100層までは行けてないと思うが万が一の事がある

アシュロンが待ちぼうけでこれから起きる戦いの時も地下にいたままなんて勿体無い

俺の問いに対しアシュロンは


「その時はその時なだけだ。しばしの間待っても来ないようなら地上に出てこちらから逢いにいくしかあるまい。我には英雄候補の居場所を把握することが出来るからな」

と言い、更に続けて


「人間族の英雄候補と会った後は来るべき時まで力を蓄えておくだろう。邪神が目覚める前には女神達から連絡があるはずだからな。その時は地上に出てお主達に加勢しよう」

と言ったアシュロンに俺は


「なるほど、それなら大丈夫そうだな。俺達もやること済ませたらまたスリイアの方へと一旦戻るから希暗達にお前と会ったかどうか聞いておくよ。それじゃあそろそろ俺達は地上に戻るから。しっかりと力を蓄えて頑張ってくれよ」

と言うとセリアとクロアを近くに寄せそのまま転移テレポートを行う準備に入る

一応今から転移テレポートする場所は1層の入口近くにある俺が即席で作った小部屋である

適当に転移テレポートしてしまうと誰かに鉢合わせするかもしれないので予め作っておいたのだ

勿論誰にも気づかれないように隠蔽もしてある


そして準備が整った俺はアシュロンに再度軽く別れを告げた後3人を連れて転移テレポートを行った










転移テレポートを終えた俺は無事目的の場所に着いていることを確認するとセリアとクロアに


「じゃあダンジョンから出るとするか。そんでそのあとは休まずにこのまま帝都に向かって行こうと思ってるんだけど大丈夫そうか?」

とたずねる

それを受け2人は


「「問題ありません」」

と答えてくれた

いつも俺がこんな風にたずねると肯定しかされないのは気のせいではないだろう

実際今日もかなり疲れているだろうに本当に気を使ってくれる2人である

俺はそう思いながらも2人に


「そうか、なら行こうか」

と言うとそのまま小部屋を出てダンジョン入口へと向かっていく

そしてダンジョンから出た俺はそのままこの街を出て王都へと向かうべく宿屋とは違う方向に向かおうとすると何やら冒険者の格好をしたごつい男達が数人こちらに近づいてくるのが見えた

もうこれはお馴染みのあの展開待ったなしである

なん手考えてる俺の目の前までやって来ると


「情報通りに綺麗な女を連れてやがるな。おいお前、痛い目に会いたくなければ少しばかり後ろの2人を貸してくれねぇか?」

と言う

取り巻きもにやにやしながらこちらを見ていた

それらを見て俺は


(あぁ〜なんか朝に視線を感じると思ったらこいつらだったのか、めんどくさいなぁもう。俺はこんなテンプレな嚙ませ犬はお腹いっぱいだっての)

とただ呆れるしかなかった








……To be continued →

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