表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

147/270

第5章・目的の物GETだぜ!

全ての武器や道具等を取り出し終えたのかアシュロンは空間の穴らしきものを消すと


「これらが女神達が英雄へと授けし物だ。どれもこれも3種族では作れぬような仕上がりとなっておる。先程我が使っていた武器もその類だ。予想を反してお主達には壊されまくってしまったがな」

と言う

そしてアシュロンはこちらを見てセリア・クロア・リーニャの腕輪を指差すと


「少し聞きたいのだがお主達が付けておるその腕輪はどこで手に入れたものなのだ?戦闘中から気になっておったのだがそれは伝説魔道具アーティファクトであろう?近くにいるだけでも傷を負うはずの我の纏うオーラを受けて無傷だったのはそれのおかげだと推測する。仕組みとしては魔力が貯蓄されている間常に発動するものであろう?」

と聞いてきた

さっきからチラチラとこっちを見ていたのは俺が渡してある腕輪を見ていたのか

俺は特にアシュロンには隠す必要が無いし普通に性能もある程度見破られているので自慢げにペラペラ喋る


「これなら俺が作ったやつだよ<( ¯﹀¯ )>3人には危ない場所ばかり連れて行ってしまってるから何か起きても大丈夫なように渡してる。ちなみに効果はお前の推測の通り腕輪に魔力がある状態なら装着者へのダメージを防ぐものだ」

それを聞いたアシュロンは感心したように


「ほぅ、そんな事までできるのかお主は。これ程までの魔道具が作れると言うことは我が渡す魔道具の類はあまり必要無さそうだな」

と言ってきた

それに対し俺は


「いや、実際そうでもないんだな。俺が作る魔道具は俺じゃないと使えないものばっかりなんだ、これにしても俺の魔力じゃないと動かない。いつもは予め俺が魔力を込めているから使えるってわけだな。それに武器や防具なんかは全くダメだな」

と答える

実際その通りで俺の作る魔道具は性能もおかしいのだがその分消費魔力も大きい

よって無限に湧き出る魔力をもつ俺ぐらいしか乱用することが出来ないので、この腕輪にしても魔力を消費しまくる戦闘中には一切使えないのが難点だ

いくら俺でも1度に使える魔力の限界は決まっているし魔力切れ事態は起こさないが使いすぎると魔道具を使えるくらい回復するまで少し時間がかかる

なので誰でも使える伝説魔道具アーティファクトは結構欲しがっているのだ


俺の言葉を聞いたアシュロンは納得したように頷くと


「なるほど、やはりその腕輪に溜まっている魔力がそれぞれの魔力と異なっていると思った通りお主のだったか。まぁそれだけの性能を誇る魔道具がおいそれと使えるようになってしまったらこの世界のバランスなぞ軽く崩れてしまうだろう。なのでお主はやり過ぎないように気を付けるべきだな」

と俺に忠告してきた

確かにアシュロンの言う通り俺の魔道具が流通するとこの世界のバランスは崩壊するだろう

だからこれでもちょっとは自重してるのだ

……ちゃんと自重してるよ?

俺はアシュロンの言葉に頷くと


「それは分かってるよ、まぁ誰でも使えるようになるかは分からないけどな。それよりいったいどんなのをこの3人にくれるんだ?」

とたずねる

するとアシュロンは


「ではまずは武具防具から授けよう。先程の戦いから察するに武器は獣人の英雄が細剣レイピアで魔人の英雄が杖ということで構わぬか?そちらの竜人は素手のようだがどの武器がよいのだ?」

と3人に聞いてきた

アシュロンの言葉をうけセリアは


「それで大丈夫です」

と答え、寝ているリーニャの分は


「それでいいよ、この娘は基本的に魔法でしか戦わないから」

と俺が答える

そしてクロアは


「私でしたら武器というよりも腕や脚に付けて武具にも防具にもなるような物があればそちらをお願いします」

と返した

俺達の返事を受けたアシュロンは一言了承したと言うと机の上に積み上げられた数々の物の中からまずは1本の細剣レイピアを取り出すとセリアへと差し出しながら


「ではお主にはこれを授けよう。切れ味・使いやすさ共に文句はないレベルで魔力回路も組み込んであるから魔力を込めることで刺突を飛ばすことも出来るはずだ。付属効果として切りつけた相手の魔力を多少だが奪うことができる」

と言った

確かに俺の鑑定でもそのような事が把握でき、間違いなく俺の作る武器よりも高性能な一品である事が見て取れた

それをセリアはお礼を言いながら受け取ると早速装備し今まで付けていた奴は俺が預かり異空間へと収納しておく

その後セリアは防具として今も付けているような軽そうな胸当てと靴を貰う

アシュロンはセリアに防具を渡しながら


「本来は防御能力優先で選ぶのだがお主達にはその腕輪があるからあまり意味があるか分からんがな。その胸当ては普通に防具だが脚甲の方は少し変わった性能を持ってはずだ」

と説明してくれる

そう言われたのでささっと鑑定してみると胸当てには衝撃吸収といった普通の防具の性能だが、脚甲の方には魔力を込めると蹴った相手や物に魔力の衝撃波を与えるといった攻撃補助のようなものが付いていた

もしかしてこれは嵐〇を使えるかもしれないと思った俺は後で試してもらうといったことを1人考えていた


その後リーニャにはどこかの魔法使いが使っていそうなシンプルな短めな杖を貰いこちらも俺が作ったのより高性能で魔法の威力を向上させる能力が付いていた

これでリーニャの魔法が更に化ける

リーニャの方は今まで選ばれてきたどの英雄達よりも小さく背丈に合う防具が無かったため何とか使えると言った感じの赤色のローブを貰っておくことにした

一方クロアの方は注文通りガントレットのようなものを貰い後はセリアと同じような性能を持った脚甲を受け取っていた

クロアは英雄では無いのに渡していいのか?と軽く聞いてみたところ、受け取るに相応しい力があるどのことなので問題はないそうだ

それに戦力は多い方がいいとのこと

勿論クロアの貰ったガントレットも殴った相手に毒・麻痺・睡眠・混乱といった状態異常を確率で起こす優れものだ

まぁもっとも今のクロアの一撃に耐えられるものがどれくらいいるのかということを考えたらあまり活躍しないかもしれない…


そして一通り武具防具を貰った俺達は引き続き魔道具・道具等を貰うためにアシュロンへと向き直った







……To be continued

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ