第5章・事の真相β
新環境に慣れず体調不良_( _ )_
とりあえず5章はだいたい形作れました(´ー`)
俺はアシュロンへと向き直るとまずは俺の今までやってきた事を大雑把だが説明する
俺が異世界から召喚された奴らの内の1名であることや何故か最初から強かったこと、そして邪神達のことを知ってから全ての国を旅しながら3種族間での争いを止めるために各国の王族貴族達と話をつけている事など話す
そして今まで復活した邪神の従魔との戦いや邪神復活を企む組織の事などを重点的に伝える
更に人間族の英雄候補が俺と同じ異世界人の中にいると思うと言ったことも伝えておく
その後ついでにこの後の予定も話しておいた
まぁところどころやり過ぎたりしてしまっている部分を省いたのはご愛嬌だ
俺の話を聞いたアシュロンは少しの間目を瞑り何かを考えた後、俺の方を向き俺を見据えると
「お主のこと自体については女神達に聞くのが1番いいだろうな。それに恐らく我がお主から感じている違和感も女神なら分かるだろう。だが今までも異世界人がこの世界に召喚されたことはあったのだがお主のような際立って力を持つものがいた覚えはない。過去に数度行われた異世界人の召喚において異世界人の中から英雄が選ばれたことも無いことはないのだが今回は色々異なった事態になってきているようだしな」
と言ってきた
そのアシュロンの言葉に俺は喰いつくように質問する
「過去にも何回か異世界からの召喚が行われていたんだな!そいつらは戦いが終わった後どうなった?元の世界に戻れたのか?」
そんな俺の問に対しアシュロンは1拍間を置くと
「今までに異世界人が元の世界に帰る事ができた時もある………だが帰れなかった時の方が多い。元の世界に異世界人達を戻すためにはかなりの魔力が必要だ、すなわち戦いによる被害が大きかった時にはその魔力が足りていなかった。更に理屈は分からんが異世界人が元の世界に戻ることが出来るのは召喚された時の季節から次また同じ季節が来るまでの間にしか行えん。だからだいたい期限は1年といったところだ」
それを聞いた俺は自分が知っていたことと照らし合わせて気になることを再びアシュロンに聞く
「異世界人達を元の世界に戻す方法は2つあって1つはお前が言った内容でもう1つあると聞いてる。その方法は女神達の協力があれば可能だということなんだがその方法は存在しないのか?」
そういう俺の問いに対し
「そうなのか!?そちらの方法は我は聞いたことがない………がただ一概に否定もできぬな。やはりお主達は1度それぞれの女神に会うべきだ。それに元よりそちらの獣人と魔人の英雄候補は各国の巫女に信託が降りているはずだろうから今頃探されているはずだ」
と答えた
やっぱり1度獣人の国と魔人の国に行ってその信託とやらを聞きに行かなくては行けないみたいだ
信託に関しては各国の巫女がいる王都にある神殿に行けばいいので行くのは簡単だ
何故なら1度行った場所にはすぐに転移ができるからな
そう考えた俺は
「ならそうして見るよ、まずは先にこの後の予定を済ませてからだけどな。それじゃあもうお前の質問は終わりでいいか?」
と聞くと
「かまわぬ、何でも聞いてくれていい。我の知っていることなら全て話そう」
と返ってきた
なのでこれから重要なことから要らないことまでどんどん質問していく
「最初から気になってたんだけどさ、お前って元は何の獣なの?」
「我は元は神狼だ、今は人化している状態だな。やはり我のことは全て看破出来るているようだな」
「ああ、だいたい全部分かって。んで質問に戻るけどあの固有技能は地上だとどれくらい持つ?」
「今までの戦いに参加してきた感覚から言うと半刻も持たぬな。それに戦いが激しければ激しいほど更に短くなる。その上1度使えばここのような神気の満ちた場所で力を蓄えねばならん」
「じゃあ今回も邪神達と戦ってくれるのか?」
「勿論だ、いくらお主達が強いとは言え邪神とその従魔4体を同時に相手にすることはできぬだろうからな」
「ん?俺が既に2体倒してるから残ってるのは2体じゃないのか?」
「奴らは邪神が目覚めると再び復活してくる。邪神を封印する前に何度倒しても無駄だ。だが倒すたびに力は多少弱まってはいくがな」
ここにきて追加の驚愕の事実である………
「まじか……なら希暗達ももう少し強くなって貰わないといけないのか」
「その希暗という者が今回の人間族における英雄候補というわけか?」
「ああそうだ。確か前あった時にそんな感じの女神の加護を持ってたはずだ」
「なるほど、それならまずは間違いはないだろう。今その者は何をしておるのだ?」
「多分リバールってとこのダンジョンで鍛えているはずだな。もっとも最下層にあった物は全部俺が回収しちゃってるけど…」
「それなら丁度いい、我がそこの最下層に行きそやつの力を試すとする。武器や道具等に関しては他のダンジョンから持っていくとするから別に問題はない」
「そういやお前はダンジョンの最下層行き来できるのか。なるほどな、道理であのときボス部屋みたいな扉を開けたと思ったのに何もいなかったわけだ」
「本来なら我がおらぬ時はその部屋に辿り着くのは不可能なはずなのだがな………本当にお主は他の者共とは規格が違うみたいだな」
「まぁ……そうなんだよな。ああ、それと希暗を試す時はさっきみたいに遠慮しなくていいからな。殺さない程度に痛めつけといてくれ(´ー`)」
「勿論そのつもりである。だが先程力を使い過ぎたから先程までの力は出ぬやもしれぬがな。それほどまでにお主の隣の2人が強かったものでな。特に最後の魔法など我が今まで見てきた中で1番強力なものであった。恐らくあの魔獣共にも通ずるであろう威力だ」
「確かにあれは驚いたな。多分俺が受けても無傷は厳しいかもしれないし。それに戦う場所が地上だったらこの娘も魔法に制限が無かったからお前ももっとキツかったかもな」
そういい俺はリーニャを見下ろす
リーニャ今もまだ俺の膝の上で人形のように力なくだらーんとしたまま眠っている
魔力を使い切ることなんて無かったから余程身体にきたのだろう
普通の大人や慣れてる者でもきついのだ
子供のリーニャには想像を絶する辛さかもしれない
そんなリーニャをみたアシュロンはセリアとクロアのこともチラッと見た後
「では先にそちらの英雄達への授けるものを渡すとするか。ついでにそこの竜人の娘にも何かしら渡そう」
と言うと何も無いところに手をかざす
すると俺がよく使うような空間の穴らしきものがあらわれそこから机の上に数々の武器と魔道具が取り出された
……To be continued →




