第5章・VSアシュロン④
アシュロンは俺が召喚した武器の質が分かったのか今まで持っていた大剣を手放すと新たに別の片手剣らしきものを取り出す
俺はそれがぱっと見ただけでも先程のロングソード同様にかなりの武器であることが分かった
だがおそらく俺の魔剣の方が上だ
俺はまずアシュロンの最高速度と力をはかるためにまずは軽く小手調べとして剣をつかった近接戦をしはじめた
とりあえず適当に斬りつけながら徐々に速度を上げてき、時々フェイントで蹴り等も混ぜてどこまでアシュロンがついてこれるかを試していく
またアシュロンからの攻撃の方は1番最初に剣で受けた以外は一撃も受けることなく避けて避けて避けまくってみる
なのでアシュロンは俺に攻撃が一切当たらないどころか時々傷を負わされている事に対して更に怒りのボルテージが上がっていっているようだ
その証拠に表情にイラつきが表れはじめているし攻撃の方も雑になりパターン化されてきているのがわかる
その後もどんどん速度を俺があげ続けていくとついにアシュロンが捉えきれなくなる
最初のうちは切り傷をつける度に回復していっていたがもはや追いつかないほどに俺に切られている
それを見て俺は
(そろそろ1分経つし宣言通りに終わらせるか・・・とりあえず死なせない程度に…っと………あっ!)
と考え速度だけでなく少し力の方にも本気を出すとアシュロンを狙うのではなくアシュロンが持っていた大剣を魔剣で強めに切った
そして文字通り大剣は切れた・・・真っ二つに
アシュロンは自身の武器が格下に見ていた人間に破壊されたことに対して戸惑いを隠せない様子で動きが一瞬止まる
俺はその隙を逃さず魔剣によって羽を全て切り落とした
羽をもぎ取ってみようかと思ったけどグロくなりそうだったのでやめておく
羽を切られたことでアシュロンが我に返ったようだがもう遅い
そのまま少しの間ボコられてもらう
俺は魔剣をしまい込むとそのまま拳で一撃を喰らわせアシュロンを吹き飛ばす
だがそのアシュロンが吹き飛ぶ先へと瞬時に移動し再び別方向へと蹴りによって吹き飛ばす
その後はひたすらそれの繰り返しだ
アシュロンは地面に身体着くことがないまま俺の拳や蹴りによってピンボールのように跳ね飛ばされ続け俺の体感時間で宣言通りの1分が経った頃に地面に降ろしてやった
もちろん優しく下ろすのでなくアシュロンが地面へと顔面からスライディングしている感じでだ
俺に散々弄ばれたアシュロンは羽ももぎ取られ回復することも出来ないくらいにズダボロにされまるでボロ雑巾のように地面に横たわっている
しかも神格化は俺によるリンチの途中で切れているらしく虫の息だ
もう反応からしても魔力も残っていない
ちょっとやり過ぎたかもしれない……( ˙-˙ )
俺は虫の息でぴくぴく痙攣しているアシュロンの元へといくと適当に回復魔法を使ってなんとか動きができる程度まで回復させる
そしてしゃがみこんでアシュロンの頭をつんつんしながら
「おーい、生きてるか〜?回復させてやったんだから起きろよ。聞きたいこともいろいろあるしな」
と言うとアシュロンはふらふらとしながらも立ち上がると
「一方的にいたぶられた上に回復まで施されるとは………これ程までに屈辱的なことは無い……」
と本当に悔しそに言う
そして俺を見据えてると
「我に勝ったお主の質問には全て応えよう・・・だがその前に聞きたい。お主はいったい何者なのだ?我に対しここまでやれる者がただの人間であるわけが無い。英雄候補を引き連れていることと言いそれらを教えて欲しい」
と言ってきた
それに対し俺は
「まぁ別に良いけど実際のところ俺にもよく分からないことがあるんだよな。多分女神達に聞かなきゃ分からないことがあると思う。でも分かる範囲は答えるから俺の質問にもしっかり答えてくれ」
と言った後続けて
「じゃあとりあえず後ろの3人も話に入れようと思ってるが大丈夫か?」
とアシュロンに聞く
アシュロンは俺の問いに対し
「勿論だ、元々はあの2人の英雄候補への説明と装備等をさずけるために我はここにて待っていたのだからな。既に邪神共が活動し始めているとなれば尚更であろう。この奥に装備等を置いてある小部屋がある。そこで話し合おうではないか」
と言うと踵を返し部屋の奥へと向かっていった
なので俺はまず結界で守られている3人の所へと向かうと一部始終を見て申し訳無さそうにしているセリアとクロアと熟睡しているリーニャに
「とりあえずこれから色々話し合うらしいから行こうか、それとセリアとリーニャには色々と渡すものがあるらしい」
と言うと結界を解除した
するとセリアとクロアは
「流石ですロア様、私もまだまだ精進しないとですね………」
「感服しました主様、私も精進します」
と口々に言ってきた
そんな2人に俺は
「2人共お疲れ様、本当2人共強くなってるな。あの2人で協力した魔法なんか俺でもビビる程の威力だったからな。まぁ3人共まだまだ強くなれるさ」
と言うと寝ているリーニャを背負ってから
「じゃああいつが待ってるから行くよ」
と言うとアシュロンが向かった方へと歩き始めた
……To be continued →




