表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

142/270

第5章・VSアシュロン②

神格化を発動し今までより格段に力を増したアシュロンは空中に浮かんだまま再び口を開く


「今の我を今までと同じと思っているとすぐに終わるぞ。それとそこの魔人の娘、お主も我に力を示して見せよ」

と言うと何も無いところから今度は一振りのロングソードを取り出した

それを見た俺は瞬時にその武器が俺の持つ魔剣ディアボロ聖剣アストと同格の性能であるものであると気づく

そして武器を構えながら地上へと降り立ち


「では参る!」

と言うと姿が掻き消えた

そして一瞬のうちにセリアの後ろに現れるとセリアに向けて大剣を振り下ろす

セリアとクロアはアシュロンの動きが完全に捉えることができていなかったのか先に反応することが出来たクロアが大剣の腹に一撃を加えることで攻撃がズレぎりぎりセリアが回避することが成功する

そしてそのまま2人は俺の方へと一旦後退してきた

セリアとクロアの表情には今までにないくらい焦りがみえる

多分実力差がはっきり分かるがゆえのものだろう

そんな様子を見て俺はとりあえず2人に声をかけてみる


「うーん、大丈夫か?2人とも。きついようだったら何か雰囲気ぶち壊しだけど俺がやるよ?」

そう言うと2人は


「・・・いえ、もう少しやらせてくださいロア様。この方には全力をぶつけてみたいです」


「私もまだやれます主様。それに主様を侮辱したことを許すわけにはいきませんから」

とまだまだやるという気概を示してきた

それを受け俺は


「なら2人に任せてみるよ。でも危なくなったらすぐに乱入するからな」

とセリアとクロアに言ったあと俺の服を掴んだまま隣にいるリーニャに


「リーニャはどうする?あいつの言う通りにちょっと試してみるか?」

と聞いてみるとリーニャは


「うーん・・・分かった、出来るだけやって見る!」

と返してきた

なので俺はセリアとクロアに


「なら2人は今まで通りに近接戦をメインでやってくれ。リーニャには2人を巻き込まないように注意しながら魔法で攻撃してもらうから」

と言う

それを受け2人は頷くとすぐさまこの作戦タイムを律儀に待ってくれているアシュロンの方を向き戦闘態勢に入る

確か神格化って時間制限あるはずなのにそんなに悠長にしていいのだろうかとツッコミを入れたくなったが場所が場所だけに長持ちするのかもしれない

またはその少ない時間でも大丈夫だという自信を持っているのだと思う

そしてリーニャもいつでも魔法が使えるように魔力の練り上げをはじめる

その様子をみてアシュロンの


「話し合いは終わったようだな、では試練の続きをはじめよう」

と言う言葉を合図にしてセリアとクロアとアシュロンは再び高次元の戦いを繰り広げはじめた






それからセリアとクロアは先程までと同様に協力してアシュロンへと猛撃を加えていき、リーニャは単体攻撃用の魔法のみを使用して2人へと当たらないようにアシュロンへと攻撃を加えていく

一応単体攻撃用とはいえ今のリーニャが使えば殺人級の威力ばかりなのだが今の状態のアシュロンは神々しいオーラで包まれておりほとんど効果をなしていないようだった

そして接近戦を行う2人も流石に体力が尽きてきたのかどんどん動きが鈍くなっている

更に魔力によって身体強化をし続けているし先程の魔法の事もあって魔力の方もきつそうだ


それに対しアシュロンの方は最初よりも動きがあがっている上に3人の攻撃がほとんど効いていないらしく1対3にも関わらず徐々に3人を翻弄していっている

そんなアシュロンの速度について来られなくなってきているセリアとクロアはアシュロンの攻撃を現在ぎりぎり避けている状態だ

それを見て俺は


(そろそろかな〜、3人も大分頑張ったみたいだけどあいつ強すぎだろ。よく考えたらあのキラキラしたオーラみたいなのって魔に関するものを消失させるんだっけ、なら普通の魔法が効くわけないわな・・・・伝えんの忘れてたんご………)

と思い戦うのを変わろうかと思ってまずセリアとクロアに声をかけるかと思って2人を見てみると何やら作戦があるのかかなり疲労している様子ながらもアイコンタクトでタイミングを測っているようだった


そしてその時が来たのかセリアが1段と速度をあげてアシュロンに攻撃を仕掛ける

急激な変化にアシュロンは一瞬驚いたもののすぐさまその速度に対応するとセリアと一騎打ちをはじめる

その間クロアはリーニャの元に素早く移動すると何かを伝えたあとすぐさまアシュロンとセリアが闘っている所へと戻っていく

するとクロアから何か言われたリーニャは


「いくよクロア、セリア!」

と言うとすぐさま


「上級闇魔法・暗闇領域クラミティゾーン

と唱え残り少なかった魔力をほとんど注ぎ込み使い果たした

そしてこの部屋内全てはリーニャの魔法によって瞬時に暗闇になる

この暗闇は視界を奪うと共に感知も出来なくなり更にこの魔法の範囲内にいる生物を徐々に蝕んでいく

多分俺の作った腕輪があるからセリアとクロアは巻き込まれてもいいと思ったのだろう

問答無用で巻き込まれた俺はいったい………


リーニャが魔法を発動した直後セリアとクロアはすぐさまアシュロンから離れ俺の目の前へと戻ってきて何かしようとしているみたいだった

俺は暗視ができるので動きが全て分かっているため問題ないがアシュロンはそうでは無いらしく


「感知無効に徐々に体を蝕む魔法か!だがこの程度我には問題ないわ!」

と言うと纏っていたオーラを溢れ出させることによって徐々に暗闇を晴らしていった

そしてリーニャの魔法を打ち消したころにセリアとクロアの準備も完了したらしく2人はお互いの魔力を調和させるように練り上げると


合体魔法ユニゾンマジック黒炎嵐朤メルガディア

と2人も残りの魔力を全て注ぎ込んで俺の知らない魔法を唱えた

それを見た俺は


(いつの間にそんなものを・・・魔法の改良の仕方と作り方は少し教えたとはいえ成長早すぎんよ。しかもあの威力はヤバいな、あの武器折れるんじゃね?)

とただ驚いていた

それはアシュロンも同じらしく一瞬驚いたため反応が遅れてしまい避けることが出来ずにそのままロングソードによって防ぐ形となる

そしてセリアとクロアが


「「はぁぁぁ!」」

と言う掛け声と共に全ての魔力を絞り尽くしたときロングソードは砕け散りアシュロンは再び吹き飛ばされて瓦礫の中へとダイブしていった







……To be continued →

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ