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第5章・VSアシュロン①

新年度になり新生活もはじまりますね

今年度も多忙な1年になりそうです(´・ω・`)

アシュロンが俺達に向かって来ているのに対してセリアとクロアがそれと相対するべくアシュロンの方へと駆け出す

そしてそのまま3人は近接戦闘を繰り広げはじめた

俺はその間にとりあえずアシュロンの言葉が本当かどうか確かめるべくまずはアシュロンのステータスを見てみると



名前 アシュロン

種族 神獣

役職 英雄の導き手

体力 SS

筋力 SS

魔力 SS

物防 S

魔防 S

俊敏 S

知力 S

運 S

固有技能ユニークスキル・・・・神格化



神格化………一定時間全ての能力値を格段に引き上げありとあらゆる魔を滅するオーラを纏う



といった化物具合だった


(これだけ強いならお前が邪神とかその魔獣ペット共と戦えよ)

とか俺は内心思ったが神獣というのは神に作られし者らしく魔獣とは対になる存在で神気が満ちた場所以外では全力を奮うことが出来ないらしい

なのでここぐらいでしかまともに戦えないようだ

よってこの場所の不思議な雰囲気は神気によるものだったということだ

だがそれにしても強い

多分セリアとクロアが協力しても固有技能ユニークスキルを使われたら多分勝てないだろう


俺は引き続きアシュロンの言葉の中で気になった英雄候補とは何なのかを調べるためにセリアとリーニャのステータスを見てみる

すると


名前 セリア・フォセット

種族 白狼族

役職 英雄候補(獣人)



名前 リーニャ・イリーガル

種族 魔人族

役職 英雄候補(魔人)


というふうに本当にそれぞれの種族の英雄候補になっていた

恐らく各種族から1人ないし2人ずつ神の加護を受けた者が選ばれる感じのやつなんだと思う

そーいえば希暗のステータスにもそんな感じのがあったような気もする

まぁそれはこの際置いておいて2人が各種族の代表的なのになってしまったのは確実だろう

そのせいで益々俺の立場が分からなくなってきたけど


俺がそんなことを呑気に考えている間もアシュロンとセリア&クロアの戦いは続いている

アシュロンは2つの大剣で、セリアは細剣、クロアは己の拳や脚で近接戦を行っており現状はセリアとクロアの攻撃をアシュロンが捌きつつところどころ反撃を入れている

アシュロンの一撃を喰らえばクロアはともかくセリアは耐えられないのでセリアは高速に動きながら攻撃を加えてクロアが正面から肉弾戦を行っているようだ

そんな感じで2対1の近接戦は最初の勢いを保ったまま続けられていくと、セリアとクロアがなかなかにいい連携が出来ているみたいでアシュロンは徐々に追い詰められていった

この世界最高峰の実力を持つ2人(詳しくいえば1人と一体)が息を揃えて攻撃を仕掛けてきたら流石に能力値が2人より優れているとはいえアシュロンも捌ききれなくなってきており身体強化をしている肉体にも傷が増え、表情からも余裕が無くなってきているように感じられる


一方、傍から見ると調子よく攻めているように見えるセリアとクロアだが実際はそんな余裕など感じることが出来ていない

何故なら今まで無双状態にあった2人が本気で共闘しているにも関わらずたった1人で2人を相手にしているアシュロンに対して攻めあぐねているからだ

少しづつアシュロンに攻撃を加えていることは出来ているものの大きなダメージを与えることが出来そうなクロアの攻撃は尽く防がれ、手数によって押せているセリアの攻撃では本当に少しのダメージしか与えることができない

このままではジリ貧だろうと同じように考えているらしきセリアとクロアの表情には焦りが現れ始めていた


そして3人のそんな激闘を俺はリーニャは蚊帳の外から観戦するしかなかった

俺は2人がやれるところまでは任せて見ようと思っているので2人の負けが確定するまでは手を出さないがいつでも乱入できるように気を張っている

そして魔人の英雄候補でありアシュロンの試練を受けるはずのリーニャは何故か俺のよこで


「セリアもクロアも凄いね!それにあの変な喋り方のおじさんも強いね!」

と戦闘を見ながら俺の服を引っ張りながらそう言って興奮している

そんなリーニャに俺は


「リーニャはあいつと戦わなくてもいいのか?」

と聞いてみると


「だって……あの中に入ったらリーニャしんじゃうよ?」

と言い涙目で俺を見上げてきた

それに対し俺は


「まぁそうだな………あの中に乱入できる勇気ある奴はそういないと思う……」

とリーニャの言葉に同意した

だってアシュロンは真顔で何を考えているのかよくわからないがセリアとクロアの感情の大半を締めているのは一目見ただけでも怒りであると分かるくらいドス黒いオーラが感じられる

俺のことで怒ってくれるのはまぁ男冥利に尽きるんだが些かこの2人しかりあと2人ほど俺ですら怯えるレベルの雰囲気を醸し出す

それらを目の前にして平然とした様子のアシュロンには少し賞賛を送りたいと思った俺であった


そうして俺とリーニャが軽く会話をしているうちに戦局が動く

今までクロアの攻撃に耐え続けてきた2振りの大剣のうち片方が半ばから完全に折れたのだ

武器が折れたことにアシュロンが驚いた一瞬の隙をセリアとクロアは逃すことなく一つギアを上げて攻撃を仕掛ける

そして剣1本では防ぎきれなくなってきたアシュロンにセリアが無数の傷を負わせ、一際大きな隙が出来た時にクロアが胴体の中心にに渾身の一撃を入れることに成功する

クロアの一撃をまともに喰らったアシュロンはそのまま吹っ飛ばされ座っていた椅子のあった祭壇にぶつかり祭壇を大きな音と共にぶち壊した

アシュロンに完璧な一撃を入れた事でセリアとクロアの表情からは焦りの色が消える

そのまま2人は決着を付けるべくアシュロンが埋まっている瓦礫の方へ向くと


「改作風魔法・雷刃嵐サンダーテンペスト


「特殊魔法・黒龍乃伊吹ブラゴネスブロア

とそれぞれかなりの魔力を込めた魔法をぶち込んだ

そんな2人の魔法によってアシュロンが埋まっているであろう瓦礫の場所で雷を纏った嵐が吹き荒れ、更に闇属性の炎が追加されるという凶悪極まりない魔法がアシュロンに襲いかかる

それを見た俺は


(ここでやったか!?なんて言ったらフラグに……)

なんてことを考え切る前に2人の魔法が発動している場所で爆発がおき2人の魔法が打ち消された

そしてその中からアシュロンが飛び出してくる

背中に2対4枚の黄金の羽を携えて

多分固有技能を発動したのであろう

黄金の翼を生やしたアシュロンはセリアとクロアの方を向くと


「まさかここまでやるとは思ってもみなかったわ!その力賞賛に値する。だが我の本領はここからだ、最後まで耐えきってみせよ!!」

と言うとよりいっそう強い威圧感を放ちはじめた


どうやら第2ラウンドの始まりみたいだ







……To be continued →

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