第5章・続々ダンジョン荒らし
4月から色々予定と事情が変わりますのでほぼ全て予約投稿となる予定です<(_ _)>
71層から先は今までのダンジョン攻略がまるで前座と言わんばかりに難易度が跳ね上がっていた
ハイオークやゴブリンメイジのようなCランクとされている魔獣がわんさかでるわでるわ
これマジで数人でクリア出来るんか?ってくらいどんどん出てくる上に1体1体が強い
洞窟ステージのダンジョン内では高威力の魔法を使えば崩れてくる可能性が高い上に罠がやたらと多い
そして罠の内容も即死級も多い上に転移陣や落とし穴系が多いといった鬼畜レベルになっているので俺も全く気が抜けない
まじで鬼畜仕様となっていっている気がする
まぁ戦闘に関しては鬼神の如く魔獣をミンチにしているセリアとクロア、更には魔法の雨を言葉通りに降らしているリーニャに任しておいても心配ないだろう
3人が戦闘に勤しんでいる間俺はひたすら高速移動をして罠がある所にいくと昨日ダンジョン攻略中に作ってみた自作魔法・罠破壊を使いどんどんダンジョンの罠を永久に起動することがないようにしていく
後から攻略する人は罠がかなり少なくなってるので大分楽だと思う
決して環境破壊をしているのでない( ˙-˙ )
そうしてセリアとクロア、リーニャが溢れ出る魔獣を殲滅している間に俺はリーニャを肩車したまま移動して罠を消しまくっていく
一応リーニャは飛行を使って俺達の後をついてきて上から魔法を打ちまくっているが万が一のために俺の魔力で包み込んでいる
魔力操作が上達しまくったことで俺の魔力で覆われている空間は結界貼っているのと変わりないくらいに攻撃を通さないし空間内にある人物は手元に転移できる
ただ遠距離になればなるほど包みこめる空間は小さくなるし防御力も落ちてしまうところが難点である
その後およそ5百体くらいの魔獣を倒し百くらいの罠を解除してから80層のボス部屋へと辿り着いた
休むことなく戦い続けたためセリアもクロアも疲れている様子でリーニャに至っては途中から俺の背中でおやすみ状態である
なのでリーニャの魔法が無くなった分は俺が補うことで2人の負担が増えないようにしてここまでやってきたのである
とりあえずボス部屋の扉を前にした俺は
「ここからのボスは何が出るか分からない、2人とも慎重かつ協力して戦ってくれよな。多分相手は2体だから気をつけてな。あとこれが終わったら休憩とるから頑張ってくれ」
とセリアとクロアに声をかける
リーニャはやらかしそうなのでボス戦には参加させないと決めているので今回は起こさずに俺の背中で寝たままにさせておく
俺の言葉に対し2人が頷いたので俺は2人に魔力回復ポーションと特製スタミナドリンクを渡して飲ませたあとセリアとクロアがしっかりと準備を整えたのを確認すると
「じゃあ行くぞ」
と言うとボス部屋の扉を開けて中へと入っていった
俺達がボス部屋の中に入るとそこには牛みたいな上半身で下半身人間と馬みたいな上半身で下半身人間とそんな感じの魔獣が2体胡座を組んで座っていた
その傍らには巨大な斧と鉈が携えられている
俺はぶっちゃけイメージそのまんまの牛頭馬頭だと思った
ちなみに鑑定によるとそれぞれA(+)ランクとされているが反応的にはそれより強く感じられた
牛頭馬頭は俺達が入ってきてボス部屋の扉が閉まったのを見ると立ち上がりそれぞれの武器を持ち構える
そしてそれぞれ俺達を威嚇するように咆哮を上げるとそれぞれ戦闘体勢に入った
それを見た俺はセリアとクロアに
「なら2人とも任せたぞ、きつそうだったら俺も参加するから」
と言うと俺はリーニャをおんぶしたまま1歩後ろに下がる
セリアとクロアは俺の言葉受けると俺に軽く返事をした後牛頭馬頭の方へと歩いていく
牛頭馬頭の方へと向かっていきながらセリアはクロアに
「ではクロア、あなたはどちらをやりますか?」
と聞く
それに対しクロアは
「別にどちらでも大丈夫です」
と素っ気なく返す
それを受けセリアも
「なら私があの牛の方を、あなたは馬の方をお願いしますね」
と素っ気なく言ったあと
「ではどちらが先に倒せるか勝負ですね」
とクロアを挑発するように言うとそのまま戦闘を開始するべく牛頭に向かって武器を構えて突撃する
クロアの方もセリアの言葉に応じたらしく
「負けませんから」
と言うと馬頭の方へと突撃した
そこからはセリアVS牛頭、クロアVS馬頭の戦闘がそれぞれ繰り広げられていく
てっきり牛頭馬頭は2体で出てきたから協力して来るのかと思いきや全くそんなことはないように見える
対してこちらも俺の協力してと言う言葉はすっかり忘れているのかセリアの吹っ掛けた勝負を真剣に行っているようで牛頭馬頭に対して鬼気迫る様子で攻め入っていた
だが流石に牛頭馬頭もA(+)ランクの上位個体である
魔獣特有の身体強化により攻撃力も防御力もあがっているためセリアと攻撃は一撃一撃はあまり効いていないように見える
だがセリアの速度は捉えきれることができていないようで牛頭はどんどん体力も体も削られていく
一方クロアの方はそもそも魔獣としてのランクがクロアの方が馬頭より上であるため全ての能力が馬頭の方が劣っている
なので必死に馬頭もクロアに応戦しているのだがほぼ一方的に攻撃を受け続けクロアに一撃も加えることができないままどんどん弱っていく
そのて戦闘開始から1時間も経たないうちに2人は牛頭馬頭を全くの無傷でほぼ同時に倒し終える
牛頭馬頭の方は牛頭が全身穴だらけで馬頭は原型をほとんど留めていない
そして全く手こずることもなく綽綽と勝利を収めどちらが早く倒したかの言い争いながらこちらに向かってくるセリアとクロアを見て俺は思った
(2人とも強くなりすぎじゃね!?)
……To be continued →




