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第5章・続ダンジョン荒らし

翌朝俺はいつものように起きて何故か俺のベッドに侵入して熟睡している魔女っ子を起こすとさっそく準備を整えてダンジョンに突入することができるように支度を整える

まぁ準備と言っても俺は魔法の袋に荷物全部詰め込んで剣をぶら下げるだけで楽だし、リーニャの方もいつも通りの服に昨日あげた魔法の杖を持つだけだ

今日は部屋を引き払うので忘れ物がないかを確認してからまだ眠そうなリーニャをつれて部屋をあとにする

俺達が部屋を出ると今日は寝坊しなかったのか既に部屋の前には準備を終えたセリアとクロアが壁にもたれて立っており俺が出てきたのを見ると


「おはようございますロア様」


「おはようございます主様」

とそれぞれ挨拶をしてきたので


「2人ともおはよう、準備はばっちりか?」

と返しておく

俺の言葉を受け2人は


「「大丈夫です!」」

と気合いの篭った返事をしてくれたので2人に俺は


「じゃあ期待してるからな2人とも、それじゃあ行くか」

と言ってからダンジョンに向かうべくリーニャをおんぶしたままセリアとクロアを引き連れて朝食を食べてから鍵を受付に返したあと宿屋を出た

今日も昨日と同じように朝早くに移動しているためすれ違う人も少なくダンジョンまでの道のりでは冒険者もほとんど見かけなかった

道中ちょっと視線を向けられている感じがしたがこちらに向かってくる反応が無かったようなので今はスルーしておく


とりあえずダンジョンの入り口に着いた俺達はそそくさと中に入った後周囲に誰の反応もなく見られていないことを確認すると3人を自分の近くに呼んでからさっそく攻略の続きをするべく70層のボスの前へと転移テレポートをした

何故70層のボス部屋の前なのかというと71層に設置したかったのだが昨日は71層の入り口に行くのがめんどくさかった……というわけではなく単に自分だけならどこでも転移テレポートができるのだが3人を連れてとなると一旦行ったことがある場所にしか行けないことを忘れていたなんて言えない

なので俺が3人を連れてこのダンジョンに転移テレポートできる場所は70層のボス部屋の中というわけだ

なので突然中に入るよりは一旦準備を整えてから攻略をはじめた方がいいと思ったのでボス部屋の前にというわけだ


無事70層の前に移動を終えた俺はセリアとクロアとリーニャに


「じゃあ今日はここから続きを攻略していこうと思う、とりあえずここのボスは俺が倒すからそっから先は昨日同様にセリアとクロア中心に進んでいこうと考えてる。リーニャは魔法で後ろから支援してもいいけどやり過ぎないようにね。俺は3人がキツそうになってきた時に備えておくよ」

と言う

まぁセリアとクロアの実力ならSSランクの魔獣でも来なければそうそうピンチにはならないと思うが何しろ数が多くなってくるのでいつでも戦えるように俺は警戒しとかないと行けない

俺の言葉は受け3人は


「お任せ下さいロア様、私だけでもこのダンジョンを踏破してみせます!」


「私に任せてください、主様の手を煩わせる事がないようにしてみせます!」


「分かったなの!ちゃんと手加減して魔法を使うから大丈夫!」

と3人それぞれやる気のある返事をしてくれたので俺は


「よし!じゃあ任せた。無理だけはするなよ」

と言うと一応飾りで腰にぶら下げていた剣を抜くとボス部屋の扉を開けて中に入っていく

ボス部屋の中に入ると今日も昨日と同じように赤色の龍が地に伏せて丸まっていた

赤龍レッドドラゴンは俺達が入ってきたのを確認すると身体を起き上がらせて威嚇するようにこちらを睨んでおり戦意充分といった感じだ

これからも分かるようにダンジョンボスは毎回同じ種類が出てくるが個体は別のものなっていると考えられている

だからどれだけボコボコにされても再び立ち向かってくるというわけだ

まぁもし同じ記憶がある奴が復活してるならただの拷問なんじゃないかとは思うが


そして今日は昨日と違って威嚇するように咆哮を上げるのではなくいきなりブレスを吐こうとしてくる

だが赤龍レッドドラゴンには申し訳ないが今日は急いでるのでさっそく倒されてもらおう

ブレスを打つべく口を開こうとする赤龍レッドドラゴンに向かって俺は瞬間的に目の前に移動すると魔力を纏った剣でそのまま真っ二つにした

その後おまけで適当なサイズに細切れにしておく

なんの見せ場もなく儚く散っていった赤龍レッドドラゴンに心の中で謝りながら遺体を一瞬で灰にすると後ろで俺の動きに置いていかれた3人がこっちに来るのを待ってからそのまま71層へと続く階段へと向かっていった





長い階段をおり71層に入るとそこは至って普通のダンジョンの様子で洞窟の中だった

だが魔獣の反応が桁違いに増えている

そしてそれぞれの反応も強くなっている

多分最低Cランクの魔獣しかいない上に今までボス部屋担当だったBやAもゴロゴロいるだろう

俺はそれを確認するとすっかり戦闘態勢に入っている3人に向けて


「感知スキルの反応からもこれからは結構きつくなってくると思う。とりあえず無理のないように攻略して行ってくれ。疲れたらすぐ言うように、その度に休憩を挟んでいくから」

と言いそれに対し3人が頷いてくれたのを確認してからこのダンジョンの未知の領域である71層てと足を踏み入れた

そして俺はまさかこの後この街でいままでに建てたフラグを回収するとは思ってなかった……







……To be continued →

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