第5章・ダンジョン攻略(其ノ壱)
1日オフの日がない件について( ˙-˙ )
それよりも花粉症が辛いです(´;ω;)
ここプトンにあるダンジョンの情報によると各層ごとの適正冒険者ランクは
第1層から第10層までがF
第11層から第20層までがE
第21層から第30層までがD
第31層から第40層までがC
第41層から第60層までがB〜A
第61層以降がA〜
とされておりいずれも単独ではなく最低三人以上のパーティを基準としている
ここのダンジョンも勿論10層ごとにボス部屋なるものが存在しておりそれに挑戦することが出来るのは大体1つのパーティーだけだが41層以降ではレイドを組むことも可能なくらい広いボス部屋らしい
一応俺もまともにダンジョン攻略をするのは初めてだからちゃんと情報くらいは入手している
というより俺達の中ではセリアくらいしかダンジョン攻略をした事がないので気を張っておいて損は無い
リバールのダンジョンは攻略したとは言えないからな
なのでちょっと心配していることがある
それは魔獣との戦闘ではなくダンジョン内部にある無数のトラップである
ダンジョンには俺達が前に飛ばされたようなモンスターハウスなる場所への転移陣や宝箱もどき、その他のにも落とし穴や落石など下の階層に行けば行くほど即死級のトラップもあるそうなので気をつけないといけないらしい
ちなみに一般的な冒険者達はパーティ内に罠を見分けるスキルを持つ警戒専門の人を入れるみたいだ
俺も恐らくそのスキルを使えるのだろうが如何せんこの手のスキルは少し慣れないと厳しいところがある
今少し入ってみた感じでも罠がありそうって言うのは分かっても正確な位置や種類は分からなかった
まぁ俺の能力と腕輪で結構もろもろの罠は恐らく問題ないだろう
ただちょっと俺の腕輪の性能の都合上ガス系の罠だけは警戒しなくてはならない
まぁ理由は後後分かるかもしれないので今は別にいいだろう
そんな感じで適当な心構えのまま俺達はダンジョンに入りサクサクと攻略を進めていった
1層やそこらででる低ランクでは俺達にとって足を止める理由にすらなりもしない
セリアとクロアが競うように前衛で暴力を奮っていき俺はリーニャをおんぶしてその後ろをかけていく
俺のスキルによって迷うことなく進みセリアとクロアによって魔獣は即殺されつつ凄まじい速度でわずか30分足らずで10層のボス部屋に辿り着いた
とはいえたかが10層のボス
足止めにすらならずに突破すると俺達はそのまま進み続ける
基本的にダンジョンは下の階層に行けば行くほど広くなっていたり特殊な地形になっていたりするため出てくる魔獣は雑魚でも各層を走り抜けるまでにかかる時間はどんどん増えていく
そして体感時間にしておよそ6時間
時間的に昼頃であろうタイミングで一旦休憩を挟むことにした
流石の俺の力でもこの世界での時間が分かる魔道具は作れていない
なので直感だよりだ
一応この6時間の間に50階層までは突破することができ、50層のボスであったグリフォンらしきものを倒した後その部屋で休憩をとる
俺はそう決めるとボスを倒し終えたセリアとクロアに
「2人共ここで一旦休憩するよ」
と伝えるとボス部屋のど真ん中で布をしき座れるように準備をしはじめる
道中に砂漠の層や沼地の層があったため結構走り抜けるだけでも疲れているだろう
2人とも俺の声を聞くとそれに賛同しすぐに敷いた布のところにきて腰を降ろした
勿論ボス部屋は人が居なくならないとボスは復活しないのだが付近に誰もいないのは確認済みなので多少休んでも問題ない
俺はあらかじめ宿屋の昨日の夕食と今朝の朝食の時に俺が美味しいと思ったものをこっそり確保していたのを空間収納から取り出す
そして食事の準備を手早く済ませると
「じゃあとりあえず2人共お疲れ様。しっかり食べてこの後もいけるように休んでくれ」
と伝えた
それを受け2人は
「「分かりました」」
とまだまだ元気のある様子で返事をした後体力と魔力を回復させるために黙々と食事をはじめた
一応俺特製の魔力回復ポーションやスタミナドリンクも準備しているので出しておく
そして俺はこのダンジョンに入ってから今までずっと人の背中で涎を垂らしながら爆睡してやがった眠り姫を起こすことにする
昨日あれだけあったやる気はどこにいったのかと思うばりの体たらくである
確かに今まではセリアとクロアによってどの戦闘もほぼ瞬殺だったため暇なのは分かるけど……
俺はまだ眠そうなリーニャに無理やりエネルギー補給をさせつつ自分も少し食事をとる
一応かなりの量をバレないギリギリで確保してきたのだが2人ともまぁまぁ体力を消費したのだろう
あっという間に持ってきた料理は底をついた
その後俺特製の魔力回復ポーションを飲んだセリアから
「流石ですロア様!こんなに美味しいポーションは飲んだことありません」
と賞賛を受けた
セリアの言う通りこの世界のポーションははっきりいって不味い・苦い・飲みたくない色の三拍子が揃っている
なので俺はこれを初めての飲んだ時に今後自分がいざという時に飲むことを考え全力で何とかしようと思ったのだ
そして調合スキルや錬金術スキル、ユニークスキルを無駄にフル稼働させることによってほのかに甘い水のような透明なポーションを作り上げることに成功したのだ!
勿論ただ美味しくしただけではない
このポーションは飲んだ後暫く魔力が少しずつだが自然回復するというこの世界に出回らせたらバランスを崩壊させかねない性能を持っている
勿論これは絶対に門外不出である
クロアとリーニャは今までポーション類を飲んだことがないのかあまり実感がわかないようだがセリアはたいそう喜んでいた
そんなこんなでリ〇ルゴールド味を出来るだけ再現したスタミナドリンクの方は3人共に美味しいと言われるなどして充分に気力も体力も魔力も回復させた俺達は引き続きダンジョンを攻略するためにボス部屋を後にすることにした
……To be continued →




