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間幕・ちょっと閑話(弍)

おまけそのサンっ!


明日から5章入りま〜す( ゜σω゜)

《side フロリア&リア》



ロア達との話し合いを終えたフロリアとリアは自分達の部屋に歩いて向かっていた

話し合いを終え希暗の部屋を出た頃にはもう日が出始めているくらいの時間でありもうすでに慌ただしく動く人々の気配が感じられるくらいになってきている

リアは部屋に戻るフロリアの足並みが心做しか軽くなっている様子をみて


「フロリア様………よかったですね」

と声をかけた

それを受けフロリアは一瞬だけリアの言っていたことの意味が分からなかったがすぐに把握すると


「はい、本当によかったです」

と笑みを浮かべリアに答えた

それを聞いたリアも笑顔になる

すると進行方向から誰かがやって来るの足音が聞こえてきて、フロリアとリアがそちらを見るとこちらに来ていたのフロリアの母親であるルミナスであった

ルミナスはフロリアとリアの姿を確認すると


「いったいこんな時間に何をしているのですか?フロリア」

とフロリアに問うてくる

それに対しフロリアは


「少し異世界人の方に用事がありましたのでお部屋にお邪魔しておりました、今はそれを終えて私のお部屋に戻る途中です」

と答えた

するとルミナスは


「そうなのですね、あなたも昨日の戦いで疲れているでしょうから少し休みなさいね。・・・それと何かいいことでもあったのかしら?最近までの様子と見違えるようだわ」

とフロリアの様子が昨日までと違い明るいものとなっている事に気づきフロリアに聞く

リアや希暗達も知っていたように呂阿が居なくなってからフロリアがずっと落ち込んだ様子出会ったことはルミナスやルーカスにとって悩み事の一つでもあったのだ

そう聞かれたフロリアは少し頬を赤らめながら


「はい!喜ばしい事がありました。今まで落ち込ん出いたことでご心配をおかけしてすいませんでした」

と返した

こういうフロリアの様子をみてルミナスは何かを敏感に悟ったように一瞬驚いた様子を見せたがすぐに笑を浮かべた表情に変わると


「それはよかったわ、詳しいことは聞かないであげるけどあまりやり過ぎないように。今はまだ戦時中なのだから、まだ気を引き締めないとね」

とフロリアに言う

流石母親である

フロリアの様子からほぼ正解に近い推測を導き出したあとに的確なアドバイスを送っている

それを聞いたフロリアは呂阿が生きていたことに気づかれたと焦ったがそれを感じ取らせないように


「分かりましたわ。では私は自室に戻りますのでこれで失礼します」

と言い一礼すると歩みを再び進めた

リアもその後に続いてルミナスに


「では私も失礼しますルミナス様」

と言うとフロリアについて行った

それらを受けてルミナスも


「落ち着いたらちゃんと話を聞かせてもらうかも知れませんからね」

と悪戯っぽい笑を2人に向けるとフロリア達が来た方向へと軽い歩調で歩いていった

それを見て2人は


「・・・あの様子ですとほぼ間違いなくフロリア様に何があったのかを気づかれましたね」


「・・・流石お母様……」

と言いながら見送った後2人は自分達への部屋の中へと入る

フロリアとある特定の異世界人が仲良かったという事は王城のほとんどの人が知っている

この騒ぎが落ち着けば確実にその人物の何かしらについて聞かれるであろう

そんな想定もしながらも今までは呂阿と再開出来たことや呂阿達と話し合いをしていたせいで忘れていた昨日の戦闘による疲れが押し寄せて来たようで2人とも少し休むことにする

恐らくこの後も王城や王都では昨日の戦闘による被害の復旧やまだ辺りに魔獣達がいる可能性があるための警戒や周辺都市に避難した人々への情報伝達などすることは沢山あるだろう


そのため王女であるフロリアも使う事が出来る回復魔法によって怪我人の治療やその他の手伝いをしなければならない

なのであまり休むことは出来ないのだ

フロリアは呂阿から返して貰ったついでに魔改造されまくっている本を大事そうに手に持っている

何でも呂阿曰くこの本に魔力を込めて話しかけたら呂阿と昨晩のように通話が可能になるという事であり、更にフロリアには詳しく話していないが呂阿はこの本の周りの状況を把握できるためいつでも駆けつけられるのだ

それに折れた剣の方にもなにやら小細工を施してくれているようである


それらを大事そうにしているフロリアを見てリアが


「フロリア様、その二つはどうしいたしましょうか?お部屋に置いておくのかいつも持ち歩くのかといったことです」

とたずねる

するとフロリアは


「もちろんいつでも持ち歩きます。幸いこの魔道具によって収納は出来ますから」

と言ってフロリアは左手にある指輪を見る

このフロリアが付けている指輪は現在人間達が作れる魔道具の中でもかなりの上位品であり、魔法の袋同様に空間収納の類が可能である

もちろん制限はあるがこの本や剣は難なく収納できるし万が一の場合の時のための魔道具を入れておくために王族や上位貴族等は大抵が持っているのである

そしてフロリアは本と剣をそのまま収納してしまうと


「ではそろそろ私達も手伝いに向かいましょう、リア」

と立ちあがりリアに声をかけた

それを受けリアは


「もう宜しいのですか?それともう1度ロア様に合われなくても大丈夫なのですか?ロア様はすぐに旅立たれると仰ってましたが」

とフロリアに聞いてきたがフロリアは首をかる横に振ると


「呂阿には呂阿にしか出来ないこと、私には私の仕事があります。呂阿がこの国のために頑張ってくれているのに私が休んでいる場合ではないでしょう。それに今度は会えなくてもお話はできます、だから大丈夫ですよ」

と笑顔でリアに言った

それを聞いたリアは


「分かりました。私はいつでもフロリア様とご一緒に」

と返した


そうして2人は部屋を後にしてまずは最優先である怪我人等の治療をして回ることにする

だが、その後も色々とやることがありかなり大変であろう事は分かっていてもフロリアは今も別で動き回っている呂阿に負けないためにも自身のやるべき事を成すことを固く決心していた






……To be continued →

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