第4章・そして再び俺は旅立つ
これにて4章終わりです('、3_ヽ)_
おまけを何個か挟んで5章に突入します!
希暗とのじゃれ合いが終わり、力尽きてダウンしている希暗と共に部屋に戻った俺はまぁまぁ力を使えたことからかスッキリしていた
それもそのはず異空間での俺と希暗の戦いは人間同士の戦いとは思えないくらいの規模になりながら約1時間行われたものであるからだ
その結果かなりの範囲で地形がめちゃくちゃになってしまったがまぁクロアももう使わないだろうし俺も従魔増やすつもりもないからいいだろう
まぁ異空間の中にいた人達には一言ごめんとだけ伝えておこう
そして俺達は部屋に戻ると死にかけの希暗に回復魔法をかけた俺はとりあえずこれからここを出るという話を伝えるべく希暗に声をかける
「おーい希暗、生きてるか〜?」
とベットに突っ伏した状態の希暗に聞くと希暗は顔だけをこちらに向けて
「・・・一応生きてるね………だけど暫く体は動きそうにないや………」
と力無く答えてきた
それを受けて俺は
「希暗もだいぶ強くなったけどもう少し自分の力に慣れないとな、せっかく力はあっても使いこなせないんじゃ意味無いしな。あとはなんとかなるだろ」
と言い更に続けて
「まっ、とりあえずあの金色モードをもう少し保てるように頑張ったらいいと思う。どうせ冒険者としてバリバリやってるんだろう?」
と希暗に問う
それに対し希暗は
「うん、冒険者として結構実戦経験積んでるよ。ランクもこの前Bになったしダンジョンも80までは到達出来てるからね、次は100目指して頑張ってみるよ」
と答えた
それを聞いた俺は
(なんか向こうの世界に時より大分変わったな希暗、頼りがいがある…………気がする)
と思った
そしてその後も少しこれからの予定や頼み事を希暗と話し合った
そうして昼近くになった頃にそろそろ出発しようと思った俺はそれを希暗に伝える
「よし、じゃあそろそろ俺は出発しようかな。伝えたいことも伝えたし先を急ぐ必要もあるからな」
それを聞いて希暗は少し悲しげな表情になると
「もう行くの?呂阿。他の人には何か言っていかなくてもいいの?」
と聞いてくる
俺はそれに対し
「おう、別にこのまま会えなくなるわけじゃないしな。………それにまた変な流れになるのは嫌だからな(ボソッ)」
と答える
それを受け希暗は
「・・・分かったよ、他のみんなには僕から伝えておくね。……(八つ当たりされそうだなぁ…)」
と言い更に
「本当は付いていきたいところだけど……さっき話を聞いたように僕はこの国を守らないといけないみたいだしね。だから僕は次呂阿に会う時までにはもう少し強くなっているようにするよ」
と言った
それを聞いて俺は満足げに頷くと
「それじゃあな、まぁどうせまたすぐに会うことになるだろうけど」
と言うとまだ寝ている3人の元へ近づくと3人を寝かせたまま転移を使用した
また上がった能力のおかけで他人の転移すら魔道具無しでできるようになってしまった
俺がやりたい放題できるようになるまでの道のりはあと少しといったところだろう
もう既にやりたい放題じゃね?というツッコミは総じてスルーさせてもらう(´・ω・`)
そして部屋を出る時、最後には見た希暗の瞳には決意の炎が灯っているようであった
そうして俺はまだ寝ている3人共に昨日遊んでいた湖の付近へと移動を完了する
するとゆっくりと布団的なものに降ろしたつもりだったのだが多少振動がつたわったらしくセリアとクロアは起き出す
起きた2人は景色が変わっていることに困惑しながらも警戒していたようだが俺の姿を見るとホットしたような表情になった
それを見た俺は
「悪いな、起こしてしまったみたいで。あんまり長居は出来なかったからとりあえず場所を移したんだ。だからもう少し寝てても大丈夫だぞ?俺も今から軽く眠るからさ」
と言う
すると
「いえ、もう十分休息は取れましたので大丈夫です。周りは私がきちんと見張っておくのでロア様はおやすみになって下さい」
もセリアが言ってくれる
それを聞いてクロアも張り合うように
「わ、私も辺りの警戒してますから主様は休んでください!」
と言ってきた
それらを受けて俺は少し考えたあとまぁいいかと2人の好意に甘えることを決め
「じゃあ周辺の警戒は2人に任せて俺は少し休息をとるよ。多分少ししたらリーニャも起きてくるだろうから相手をしてやってくれ」
と言うと俺は魔法の袋から適当な大きさの敷き布を取り出してその上に横になった
ついでに日光避けのために大きめのパラソルをつけてから意識を手放す前に少しこれからの予定をまとめる
俺達が今から向かうのはもう一つの人間の国ジァルゼである
グロスとリーダスから引っ張り出した情報によると今ジァルゼには邪神復活を企む組織の頭、つまりリーダー的な者がおりもうすでにほとんど国を乗っ取ってしまっているらしい
だからスリイアとの同盟を破棄したし各国との小競り合いも開始し始めたのだろう
そのリーダーの招待についてはグロスやリーダスですら知らなかったが情報の一端から俺はある推測を立てている
まぁもしそれが当たっていたとしたら逆に色々と手間が省けるなんて考えていたりもするわけだが
これは行って確かめるしかないだろう
それに多分俺の情報もそろそろ伝わっていて、向こうが対策をとりはじめていてもおかしくない
だからセリア達には何一つ危害が加わらないように準備はバッチリしてある
それにどんな事が起きても全て打ち砕くつもりである
というか打ち砕ける気がする
そんなことを考えているうちに俺は眠りに落ちたのであった
……To be continued →




