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第4章・出立前のあれこれ(適当)

俺はその後少し待っても希暗が帰ってこないので先にもう片方の用事を済ませることにする

まずは魔法のかけてある異空間から獲りたて新鮮なリーダスを自分の目の前に取り出す

もちろん抵抗は出来ないように俺とリーダスを包むように結界を貼ってあるしリーダスには適当に作った鎖で拘束している

ちなみにこの鎖は俺が全力で引っ張っても1回じゃ壊れないレベルの強度だ

それともう役に立つ情報がないであろうグロス以外の捉えた奴らは全員クロアのいた空間に放置している

まぁクロアがいなくなった今気楽に過ごしているだろう

クロアがなんか色々と試したとか言っていたから環境破壊が進んでるだろうしもしかしたら巻き込まれてサヨナラしてかもしれないけどな


リーダスは俺の目の前に出されるとすぐさま意識を戻し辺りを見回したあと俺に気がつくと視線と殺気を向けてきた

それを見た俺は情報の引き出しをはじめることにする


「じゃあ早速だけど色々と知っていることを教えて貰おうかな。あっ言っとくけど抵抗は無駄だから」

とリーダスに言う

リーダスはそれを受けて何やら試しているようだったが上手くいかないことが分かると溜息をつき俺の方を向いて


「つくづく化物だなお前は。それに俺達が情報を吐かないことも知ってて聞いてるだろう?」

と呆れたように言ってきた

それに対し俺は


「まだ化物にはなりきってねぇよ(多分)………。まぁ情報を吐かないのなんて分かってるよ、グロスもそうだったように特に上の地位の奴らはな」

と溜息をつきながら言葉を返す

するとリーダス驚いた様子で


「グロスもやられたのか!?もしかしてアルマの野郎もか?」

と聞いできたので俺は


「グロスは捕まえてるよ、魔人の国で偶然遭遇したからな。なんか襲ってきたからボッコボコにしておいた。それにアルマって奴は知らないが確か復活した魔獣に殺されてるはずだ、魔獣の周りに遺体がたくさん転がってたからな。大方機嫌でも損ねたんだろう」

と返しておいた

それを聞いたリーダスは力が抜けたようになり呟くように


「マジかよ……すでに組織はボロボロじゃねえか。もうこうなったら頭領に任せるしかねぇ……」

と言う

もちろんそれを聴き逃していない俺は


「残るは頭領だけってことか、ならそいつを早く潰さないとな。それじゃ時間も無いし大体の居場所は分かってるけどお前からも情報貰うとするか」

とグロス同様自らは情報を出さないであろうリーダスに少し工夫ズルをして聞き出すことにする

俺の言葉を聞いたリーダスは焦った様子で逃れようとしていたが無意味である

そしてリーダスはそのまま俺に為す術もなく情報を引き出されたのであった




その後も色々と作業をしているうちに日もすっかり出て再び王城や王都で人の動きが感じられるようになったころになってようやく希暗がこちらに来るのが感じられた

そして部屋の前にやってきた希暗が扉を開けて入ってくる

そして希暗は部屋に入るなり俺の姿と様子をみて


「お、おはよう呂阿……。・・・何だか怒ってる?」

とちょっと言葉につまりながら聞いてきた

俺はそれを受けて不機嫌なのを隠さずに答える


「あぁ、少し不機嫌だな。理由は分かるよな?希暗」

それを聞いた希暗は笑顔を引き攣らせながらも


「昨日部屋から逃げたのは謝るよ、でも、、、僕も玲奈もあの雰囲気はどうしようも無くて………」

と申し訳無さそうに言う

だが俺が不機嫌なの理由はもう一つ別にある


「それもそうだが……お前今まで寝てただろ?話が終わったらすぐに戻ってくるとか言ってなかったか?」

と俺は追撃する言葉を言う

そうなのだ、俺が不機嫌なのは昨日部屋に置いていかれたことよりもすぐに戻るという希暗を信じて今までずっと寝ずに待っていたにも関わらずこの野郎は寝てやがったということだ


俺の言葉を聞いた希暗は


「あっ………」

と失敗したような声を出し固まる

それを見た俺は


「その反応……やっぱり寝てやがったな!俺は寝ずに待っていたっていうのに!」

と攻めるように言い立てる

それを聞いた希暗は少し焦りながら


「ご、ごめんよ呂阿。最初は待ってたんだけどあまりにも遅いからその…寝てしまって……」

と弁明しようとしてくるが俺の八つ当たり気味な攻撃は止まらない


「そうか、お前は昨日昼間にあれだけ頑張って更に夜にも死にそうな思いをした俺を放置して寝ていたわけだな。許せん、覚悟しろ!」

と希暗に軽く殺気を向け、右手に魔力を込めながら立ち上がると扉の前で固まっている希暗に少し歩み寄る

それを見た希暗は


「ちょっと待ってよ呂阿、それは冗談にならないから!今こんなところで騒ぎを起こすのは不味いでしょ?」

と焦って俺を制止しようと言葉をかける

だがもう俺の中では希暗に八つ当たりをすることは決定事項なので覆らない

というより少し痛い目を見せないと気が済まない

俺は希暗の言葉を受けて


「確かにそうだな………なら場所を変えればいいだけだな♪」

と言い希暗が何か言ってくる前に自分と希暗の2人をどれだけ戦闘をしても大丈夫なように俺が作ってある従魔ペット専用の空間に移動する

ちなみにここにはもうクロアはおらず変わりに捉えた幹部以外の奴らがいるが気にしないことにした

そして急に場所が部屋から1部荒地になった密林に変わり戸惑っている希暗に向けて俺は


「さぁ希暗、俺が少し鍛錬やつあたりしてやる。お前にはこれからも強くなってもらわないと行けないからな」

と言い放つ

それに対し希暗は


「なんか少し鍛錬って意味と違うニュアンスが伝わってきたんだけど………。はぁ〜…仕方ないね、是非お願いするよ」

と諦めたようでそう返事をしてきた

それを聞いた俺は


「ならいっちょやるか。さっきも言ったけどこれから希暗には多分きつい戦いをしてもらうことになると思ってるからな、その時に生き残れるように強くなってくれ」

と言い希暗に向かって戦闘態勢をとる

それを受け希暗も


「こっちからもお願いするよ、僕ももう少し強くならないと昨日の魔獣みたな化物を倒すにはまだ足りないからね。みんなを守るって決めた以上頑張るよ」

とやる気のある返事をした後、髪と瞳の色を赤に変え戦闘態勢に入った

それを見た俺は


「じゃあいくぞ!全力でやらないと死ぬかもなw」

と希暗を不安にさせるような言葉を言う

そしてそれを聞いた希暗は


「・・・呂阿が言うと冗談に聞こえないよ………。じゃあ行くからね」

と言い右手に大炎剣を作り出すと俺に向かって来る

それを俺は同じ炎で出来た剣を作り出し相対する


そしてその後希暗が体力・魔力共に無くなり力尽きるまで呂阿の八つ当たりは続いた……






……To be continued →

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