第4章・Sham bles(終結)
2月終わったのにまだ忙しいです( ꒪⌓꒪)
その後も俺が現実逃避している間も話し合いは続く
そして何故か話し合いにはリーニャも混ざっているかのように俺の背中に隠れていたのが前に出てきて胡座の上に座っている
そんな状態で俺は
(左右に瑠奈とクロア、膝の上にリーニャで傍から見たら多分俺は羨ましがられるような状態だと思うけどなぁ、それに多分前の俺なら羨ましがると思う。でもなんか今は変な感覚なんだよな、なんて言うか……やっぱり上手く言えないな)
なんてことを考えている
この時俺は自分の感情と思考が元の世界にいた頃と違って徐々に変化していっていることにまだ気づいていない
ただ不思議な感覚を感じているだけだった
そして俺が未だ意識を目の前の現状から背けている間にフロリア達の間では話が終わりへと向かっていた
「それでは私達の間では協力関係が結ばれるということで宜しいですか?」
とやっとのこと話が終わったらしく代表してリアが全員にそう聞く
するとフロリア達5人は頷く
そしてそれを確認したリアが再度口を開く
「ではこの後ロア様の返事がどうなるにしろ私達は文句を言わないと言うことで大丈夫ですか?例え1人だけ選ばれても、そして何人選ばれたとしてもロア様や他の方に手は出さないしお恨みにならないということでいいですね?」
それに対しても5人が頷く
そしてこの話を締めくくるべくリアがまとめる
「ではこれで一旦この話は終わりにして解散致しましょう。もう夜も明けてきて空が白んじてきていますので。それではこの話の続きはロア様の計画が全てが終わってからということになりますね」
そう言われたフロリア達は全員が納得した様子を見せてはいたがその反面それぞれに対するライバル心は捨て去れずにいるようだ
そして確認とばかりにリアが俺に声をかけてくる
「そのような感じで大丈夫ですか?ロア様」
俺はそれを受けてやっと意識を現実に戻すと
「・・・ああ、それで大丈夫だと思う。みんなも全てが終わるまで待っていてくれ」
と話を聞いていなかったにも関わらずまるで全てを把握したかのように返した
このせいで後々後悔することになるのは言うまでもないだろう
俺の発言を受けて白月・フロリア・瑠奈・セリア・クロアが頷き返す
これにてやっと俺はこの重苦しい空気が満ちた状況から解放されたのであった
そしてその後フロリアとリアは話の続きはまた後日ということにしたので、俺がこれから遠距離でも連絡を取るために本の使い方を教えてから自分達への部屋へと戻っていった
ついでに何故か俺が前使っていた刃折れの剣を持っていたのでそちらにも小細工をして渡しておいた
それに続いて白月も自分の部屋へと戻る
そうして部屋に残されたのは俺と瑠奈、それにセリア・クロア・リーニャとなった
もう少しすれば希暗も帰ってくるだろう
すると瑠奈が口を開く
「さっきはそのまま流したけど………呂阿、生きててよかった」
と俺に向いて真剣な表情をして言ってきた
それに対して俺は
「あぁ、瑠奈にも心配させてごめんな」
と返した
瑠奈はその言葉に満足したのか
「じゃあ私も部屋に戻る。また会える?」
と言ってきた
そう言われた俺は
「すぐ行かなければ行けないところがあるから、会うのはまた少ししてからかな」
と答える
そしてそれを聞いた瑠奈は
「分かった、・・・頑張って」
と言うと満足気な笑みを俺に向けたあと部屋を出ていった
俺は希暗が戻ってくる間さっき聞きそびれたことをクロアに訊ねる
「なぁクロア、お前勝手に俺の作った空間から出てきたみたいだけどどうやったんだ?」
それを受けクロアは
「申し訳ないです主様、それに関しては私も理由がわかりません。主様に会いたいと願ったら突然目の前に空間が出来たのでそれに入ったらあの場所に出られたということです」
と答える
まぁ理由が分からないなら特に追求は要らないだろう
それにどうせもう元の異空間には戻らないだろうし
そう考え俺は
「まぁいいや、どうせもう戻らないんだろ?。それといつでも元の龍の姿に戻れるのか?」
とクロアに聞いてみる
するとクロアは
「はい、龍の姿にもなることは出来ます。戦闘の様子によって姿を変えていこうと思います。それに1部だけ変えることも修行次第では可能かと。でも今は主の近くにいるためにこの姿です♪」
と言って再び俺に抱きついてくる
それを見てセリアが少し怒ったような感じで
「いい加減離れませんか、クロア。ロア様も少し苦しそうに見えますが?」
と言ってきた
それに対して挑発するようにクロアは更に抱きつく力を強めると
「主様はむしろ喜んでいるはずですっ!」
と挑発する
ちなみに少しアレな話をするとセリアよりクロアの方が大きい(どことは言わないが)
それを見て更にセリアが怒りを強めるような雰囲気になるがこのふたりなら止め方を俺は知っている
他の3人、特に瑠奈は全く分からないけどもね( ´ཫ` )
俺は少し悲しそうな顔をすると
「・・・2人は仲が悪かったのか………知らなかったなぁ」
と落ち込むように言う
こう言えばこの2人がすぐさま元の感じに戻るのを知っている
そして俺の目論見通りに
「い、いえ私達は仲悪くないですよ!」
「そ、そうですよ主様」
とふたりして焦ったように言ってくる
それを見て俺は内心にやけながらもこの話を打ち切るべくちょっと狡い頼み方をする
「ならこれからも2人とも仲良く俺を支えてくれよな、セリアもクロアも俺の大事な仲間だからな」
そう言うと2人は仲間の部分に少し不満がありげだったが了承の意を示してくれた
すると今まで話に入ってこなずに俺の胡座の上に座っていたリーニャが
「リーニャもロアとセリアとクロアと仲良しなの!」
と言い俺の方を見上げてきた
しかしやはり何度も寝起きを繰り返して辛かったのか眠そうである
それを見て俺は
「もう今日はこの部屋で休むとするか、みんな疲れているだろうしな。セリアとリーニャとクロアは俺の使っていたベッドを使ってくれ、俺はちょっとやることがあるからな」
と言うとセリアとクロアは少し心配そうな表情をしたがそれを察した俺が大丈夫だと年押しをすると2人とも納得したようでリーニャを連れてベッドに行き眠りに落ちてくれた
その後俺は部屋に軽く結界を貼ったあと1人道具を整理しながら未だに帰ってこない希暗を待つことにした
……To be continued →




