表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

111/270

第4章・事情説明パート6

一通り伝えたいことは伝え終わったので俺は後はのんびりと自分の旅の過程を話していくことにする


「まずダンジョン出たあとにまず先に獣人の国イグノアに向かうことにした俺はこの国で1番獣人の国に近いミセラに向かったんだ、まぁ道中は何もなかったから割愛しとく(ていうか本当になんもなかったような)。それで次に俺は獣人の国を案内してもらうために奴隷商館に向かった、そこで出会ったのがセリアだな。セリアは俺が行ったこの国で1番大きいらしい奴隷商館の中にいた獣人の奴隷の中で強いかつ訳ありらしかったのを俺が奴隷商人の裏をかいて買ったわけだな。とりあえずここでセリアに自己紹介してもらっとくか、てことで頼むセリア」

と俺は流れを適当に話をセリアに話を振る

するとそれを受けセリアは


「分かりました」

と言うと俺の横にきて希暗達の方を向くと


「そちらの御三方には軽く名乗っていますがもう一度。私の名前はセリア・フォセット、今はロア様の奴隷です。以前は獣人の軍に所属していました」

と軽く自己紹介をした

奴隷という部分に希暗と白月は何故か過敏に反応しており、リアは何か納得のいったようであった

たがフロリアは少し驚いたような反応を見せたがすぐに真剣な表情に戻ると聞いてくる


「まずは先程私とリアの命を救っていただきありがとうございました、あなたのおかけで無事生き延び呂阿とも再会する事ができました。・・・ですが何故人間である見ず知らずの私達を助けてくれたのですか?奴隷であったということは少なからず人間に対して敵意を持っていると思いますが………」

そう言いフロリアはセリアを見つめる

それを受けてセリアは


「私は単にロア様からの指示に従っていただけに過ぎません。それに私はロア様以外の人間に対して憎しみを抱いてますので助けたのは命令だからです」

と冷たく言い放った

セリアの言葉には単に人間に対してというだけでなくフロリア個人に対して敵意が入っているような感じであったが呂阿とリーニャはそれに全く気が付かない

そしてセリアの言葉を聞いた他の奴らが全員固まる

フロリアも言葉が見つからずに沈黙していた

このままではまた流れがおかしくなると思った俺はすぐさま話を元に戻すべくフォローを入れる


「ま、まぁセリアのおかけでフロリア達が助かったことには変わりないんだしさ………。それより話を戻すぞ!」

と焦ったように言いそのまま有無を言わさず話を続けていく


「そんな感じでセリアを仲間にした後ちょっと準備してからイグノアに向かいまずセリアの実家に向かったな。その間にも色々あったけど今は割愛だ(こっちは本当に色々やったなぁ……色々と…)」

と言い更に続ける


「そんで俺は獣人の国についてから詳細は割愛するけどしあれこれあったんだけど無事説得が出来たってわけだな、だから獣人からは他種族に攻め入ることは暫くないはずだ。でその時に行った邪神の従魔が封印されているといわれてる所でリーニャと出会ったんだ、さっきも言ったように生贄にされるかいなかのタイミングで偶然到着したところを助けることができたというわけだ。んじゃ次はリーニャ自己紹介頼めるか?」

とかなり適当に出来事を伝えた後リーニャに話を振る

するとそれを聞いたリーニャは


「大丈夫!リーニャ自己紹介する!」

と言いながら再び俺の膝の上に乗ってきた

そしてリーニャは希暗達の方を向いて仁王立ちで腕を組むと


「リーニャの名前はリーニャっていうのん!まおーの娘でロアのお嫁さんになる最強の魔法使いなの!」

と1部ツッコミを入れたいような自己紹介をした

いや実際にはツッコミ所は1部ではないのだが

そんなリーニャをみて自己紹介の内容はさておき桜前・希暗・セリアは孫を見る祖父母のような目をして見ている

しかし未だにわけのわからないことを考えているのが1名

更にそいつに考えが似てそうな雰囲気でリーニャを見て考えているのが一名

何かを悟ったように誤解してそうなのが一名といったところだ


俺は周りを見てとりあえず補足をしておこうと思い口を開く


「まっ、リーニャの言っていることは半分くらい本当でこいつは魔人達の王の娘なんだよ。話に戻るけど獣人達に話をつけた後にすぐさま魔人の国アログアに魔人にも同じく話をつけるために向かったな、そのついでにリーニャを親元に返そうと思ってたしな。で魔人の国で起きたことをダイジェストで軽く伝えると魔人の国の方ではちょっと間に合わなくて魔獣が復活して今日みたいにアログアの王都に攻めよってきたんだよな、んでそれを撃退したら何故かリーニャが旅に同行することになった。以上」

とめんどくさくなってきている俺はめちゃくちゃ適当に流す

そして俺の適当な話を聞いた希暗達は全員考え込んだ

まぁちょっと流しすぎた感はあるけどこの後の地獄を考えるともうやってられなくなってきてしまったから仕方ない

けっ、決して説明がめんどくさくなったとかじゃないんだからねっ!

そして暫くの間沈黙が続いた後希暗が最初に口を開く


「・・・なんか凄い適当だったけど呂阿が争いを無くすために頑張ってたってのは分かったよ。ちょっと信じられないようなことを平然とやってると思うけど呂阿だしね」

とにこやかに言う

それに続き桜前・白月・フロリア・リアも一応の話の流れを理解して俺のやってきた事が分かったと言うと返事をしてくれる

とりあえずこれで話は終わりだと思いたい俺は一縷の望みにかけてこう発言する


「じゃあ話も終わったしこれで解散でいいよな?俺はこの後もちょっとやることがあるからこれで………」

と言いリーニャを連れて部屋を去ろうとする俺をとんでもない量の威圧感が襲う

恐る恐る振り向くとそこには笑顔たが目の笑っていない白月とフロリア、その2人に対して敵意を向けているセリア

そしてそれに関わりたくないとばかりに扉の方へと寄っていく希暗と桜前の姿が確認できた


そして白月とフロリアが同時に


「「まだ話は終わってないですよね呂阿?(神楽君?)」」

と言ってきた

それを聞いた俺はこれからのお話し合いという名の生き地獄を味わうことに覚悟を決めた






……To be continued →

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ