第4章・事情説明パート5
俺は見た感じ真剣な表情で話を続ける
ちなみに内心は何とかしてめんどくさい流れになるのを防ぐための方法を模索していたりする
「まず俺がヨデルから貰った情報を軽く纏めていくな」
そう言い俺は獣人や魔人達に言ってきたような内容を希暗達に伝える
この世界の神のこと・前回の3種族大戦や今までの争いが仕組まれたのもでありそれらを企んでいる組織とその目的・現在は封印されている邪神とその従魔4体について一つずつ話をしていく
とりあえず貰った知識を主に伝えてから俺がいままでどんなことをしてきたかは後で別に話すことにした
だが今はまだ確証がない事やちょっと都合の悪い所は避けて話す
余り情報を渡しすぎても混乱を招くだけだからな
一応今回はつい先程に例の魔獣を見ているから意外に話を理解しているようで、全員真剣に聞き入っている
この間セリアは起きてきたリーニャと一緒に部屋の隅っこで魔力操作の練習をしていた
セリアはこの話を既に数回聞いてるしリーニャには難しくて分からないから別に大丈夫だろう
そんな二人は魔力が暴走して俺達に被害が及ばないようにきちんと結界で包んである
そして一通り話を伝えると俺は
「まぁ今俺がやっているのは邪神とその従魔達の復活の阻止&撃破とそれぞれの種族間での争いを無くすってことだな。ちなみにもう既に獣人と魔人には話をつけてるし、封印されてた魔獣の昼間のやつで4体のうち3体は解決済みだ。なんか質問あるか?」
と話を締めくくった
すると全員黙りこみ考えているようであったが希暗がまず口を開く
「僕は呂阿の話信じるよ、だって昼間のあの魔獣1体だけは格が違うのが分かったからね。それに後で言おうと思っていたけど戦闘中に何人かに襲われたよ、多分その人達が邪神復活を企む組織の者なんだね」
と話を信じてくれた
それを聞いた桜前も
「私も信じるわ。私も昼間に希暗と同じように襲われたからね、それに今回の魔人達の進軍と王都への魔獣の襲撃のタイミングが良かったのも納得いったわ」
と同じく肯定の意を示してきた
それらを受けて俺は
「2人ともありがとな。それにしてもやっぱりフロリアを襲ったやつの他にも何人かいたみたいだな、そいつらはどうした?」
と2人に聞く
すると2人は
「とりあえず気絶させておいたけどその後は分からないかな」
「私もそうよ。動けなくしておいたから魔獣の餌にでもなってるかもね」
と返してきた
まぁどうせ下っ端だろうし幹部を捕まえたから気にしないことにする
てかなかなかに辛辣だな
てっきり捕まえて牢に入れるくらいかと思っていた
そうすると次は白月が口を開いた
「神楽君の話は分かったよ、私はそれを信じるね。私は昼間の魔獣達や人間と他の種族との争いがわざとだとしたら止めないといけないと思うから。それに・・・その話だとこのお城の中にも裏切り者がいるってことだよね?」
と聞いてきた
それに対して俺は
「ああ、間違いなくいるな。他の国でもかなり上の地位の奴に必ずいたからこの国も多分同じ感じだな」
と答えた
そして俺達の会話を聞いて少し顔を顰めながらフロリアが口を開く
「私も呂阿の話を全部信じます。実際に昼間はその組織の1員らしき方に直接狙われましたし………。そして呂阿がそういうのなら残念ながらこの城の中にもその裏切り者がいるのですね……」
と言った
やはり自分の周りが自分達を裏切っていたかもしれないと思うと悲しいのだろう
すると次はリアが口を開き
「私も今回のお話はほぼ全て初耳でしたが呂阿様とフロリア様がそう仰るのなら従うまでです。それで少し質問なのですが……呂阿様、昼間フロリア様が狙われたのはどうしてでしょうか?」
と聞いてきた
それを聞いてフロリアも
「私もどうして狙われたのが知りたいです、分かりますか?呂阿」
と言ってきた
それらを受け俺は答える
「フロリアが狙われたのは生贄として1番質が良かったからだな。邪神を復活させるためには死者の魂や憎しみ・怒りの感情の他に純粋に魔力っていうものあるらしい、だから魔力保有量が多くて王族で魂の質もいいからフロリアがあの場で1番よかったんだな多分。ここにいるリーニャも生贄にされかけたところを偶然助けたことから出会ったんだよ」
それを聞いた希暗達は納得したようだったが、1人桜前は俺に
「それなら希暗の方が良かったんじゃないの?」
と聞いてきた
それに対して俺は
「単純に殺しやすさの差だな、あと俺のせいで急いでいる様子だったし。それに多分希暗ならフロリアを襲ったやつなら負けることなく激戦になっていたと思う。そしたらその間に俺が間に合えばいいだけだしな」
と返した
それを聞いた桜前は納得したようだった
次にフロリアが再び口を開く
「先程呂阿は獣人や魔人と話はつけてあると言ってましたがどうゆう事なんですか?それとそちらのお二方を紹介して欲しいです、そちらの女性には助けられた恩がありますので」
と言ってきた
そう言えばリーニャとセリアのことをフロリアとリアには紹介していなかった
フロリアやリアが獣人と魔人に対して排他的でなく何事もないようにしていたからすっかり忘れていた
なので俺は希暗達にも詳しく説明してないのでその話をしようと思いそれに答える
「じゃあ次は俺があの後ダンジョンから出てなにをしていたのかを話していくな。その途中で2人の紹介もしていくよ」
といい再び話を続けることにした
……To be continued →




