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第4章・事情説明パート4

俺は自分が軽い口調で謝罪した事でさっきまでこの王国へと向いていた怒りが全て俺の方に向いたのを理解した

しかもリーニャとセリア以外の全員である

ちなみにリーニャは既に体力切れらしく俺が地面に胡座で座りその上で寝ている

まぁ激しい戦闘(一方的蹂躙)もあったし夜も遅いから無理もないだろう


そしてそんな空気に包まれた中俺は自分に怒りが向いていることを理解しながら口を開く


「よ、よし………次の話にいこうか」

と言うと希暗が


「呂阿・・・・もしかしてさっきの軽いノリで流せると思ったわけじゃないよね?」

といつもより低いトーンで聞いてきた

完全にお怒りモードである

それを受け俺は


「・・・・・また会えたんだからよくね?」

とついつい火に油を注ぐ発言をしてしまった

言った瞬間やらかした事が分かったがもう遅い

それを聞いた全員の怒りが爆発する


「よくないよ!いったい僕がどれだけの悲しんだと思うんのさ!自分のせいで親友が死んだとかそう簡単に立ち直れるわけないじゃないか!」

といつもの希暗らしからぬ口調で言う

それに続き桜前も


「そうよ、あなたが死んだフリをしたせいでどれだけ希暗が悲しんでいたと思ってるのよ!私は落ち込んで元気の無い希暗は見たくないのよ」

となんか八つ当たり気味のような気がする台詞を言ってくる

そして極めつけの2人が口を開く


「神楽君・・・・あれだけ人を悲しませておいて再開出来たから水に流せと言うんですか?」

とドス黒いオーラが見えるような雰囲気を醸し出しながら白月が


「あなたは私をあれだけ悲しませておいてそれだけしか言わないつもりですか?呂阿」

とこちらも笑顔たが瞳に光を感じない眼差しでフロリアが言ってくる

更にリアが


「流石にそれはどうかと思いますよ呂阿様、フロリア様はあなたが居なくなられて毎日死人のように元気がないほどだったのですから」

と追加情報をくれた

それを聞いたフロリアが照れて誤魔化してくるかと思いきや


「そうですよ?呂阿がいなくなって私はとても悲しくてあなたがいない間は生きた感じがしてませんでした。私をこんな風にしてしまったどう責任とってくれるのですか?」

と真顔になり追撃してきた

しかもさらっと怖いことを言っている

なんか俺が絡むと白月もフロリアもかなりキャラが変わり寒気のする発言ばかりしてくるのだがいったいどうしたものか

そしてとどめばかりにセリアが


「ロア様、こればっかりは対応が酷すぎるかと」

と言ってきた

もう6対1で俺の負けは確定である

俺は素直に謝罪することにした


「・・・・はい、死んだフリなんかしてすいませんでした。本当に反省してます、もうしません」

と膝元にリーニャがいるので土下座は出来ないが精一杯頭を下げた

それを見て納得したのか希暗と桜前は


「・・・もうしないで欲しいな、もうあんな思いをするのは嫌だからね」


「まぁ希暗が許すなら私はいいわ」

とそれぞれ言ってくれた

そして俺は白月とフロリアが不穏な流れを生み出さない前にこのままスムーズに許してくれる流れにのって白月とフロリアの変な雰囲気を誤魔化そうと俺は口を開き


「白月もフロリアも後でちゃんと話を聞くから許してくれ。とりあえず今日のうちに主要な話だけは済ましておきたいんだ」

と言う

そして2人に対して後で絶対に話し合うと言う約束のもと今は許してもらえた

恐らくこの後俺には地獄が待っていそうだが覚悟を決めることにした

やっぱり元コミュ障ぼっちにはこんな空気耐えられないのである

すぐさま俺は話を再開する


「であの後みんなが消えたあと俺はあの部屋にいた魔獣を全滅させた後、まずダンジョンの最下層に向かったんだ。まぁどうやって行ったのかは省くけどとりあえずダンジョン100層に到達してボス部屋らしきところの大きな扉を開けて中に入ったんだよ……。そしたらそこに・・・・なんと言っていいかわからないけどヨデル・ハイセンって言う爺さんがいたんだよ、多分フロリアとリアさんなら知ってるよな?」

と俺が言う

するとフロリアが


「ヨデル・ハイセンといいますと過去の3種族大戦における人間の英雄ですがもしかして……」

と言う

それを聞いて俺は


「ああ、本人に確認もとったがそいつで間違いない。正確にはヨデル自身はとっくに死んでいてそいつが残した魔法によって思念体みたいなのが残っていただけなんだな」

と言う

すると再びフロリアが


「流石伝説の英雄と言われている方ですね、たったの1人で100層まで攻略してしまうなんて。でもどうしてそんなところに魔法を設置したのでしょうか?」

と言い疑問を口にした

俺はそれに答えるべく口を開く


「ああ、それは単に100層到達した時点でヨデルが力尽きたかららしい。それで自身のつき務めた情報を伝えるために魔法を残したってことを言ってた」

それを聞いた一同は少し困ったような表情になる

まぁ伝説の英雄の最後が本当はもっとしょぼいことは言わないであげよう

帰りを考えてなかったとか恥ずかし過ぎるだろ

そう考え俺は話を続ける


「それで俺はその情報を教えてもらったってことだな。そしてその内容がいままで俺がやってきた事全てに関係している」

と言いやっと俺は話の主題入ることにした






……To be continued →

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