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『拾って下さい。』  作者: ルーさん
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拾って下さい。

誤字脱字等が御座いましたら後指摘下さい。

とある雨の日の夕方。人気の少ない道を一人、髪を金色に染めた高校生位の青年が黒い傘を差しながら『拾って下さい。』唯、それだけが書かれたダンボール箱の中身を何処か、呆然とした状態で見る。

青年の目付きは悪く、制服は軽く着崩している。髪は金色に染められ、つむじ部分は元の黒髪が覗いている。それ等の事から青年が不良、もしくはそれに近い物なのだと推測する人が多いだろう。

しかしこの青年は唯のバカであり、折角高校生になったんだしと髪を染め、制服は軽く気崩さないと落ち着かないだけ、目付きの悪さは生まれ付き。更にはこの青年、実は人見知りでその所為であまり喋れず周りに勘違いされ避けられて、更に人見知りが悪化してと悪循環を起こしている。

そんな青年も動物には流石に人見知りを発揮しなく、大概の動物は自分に懐いてくれる事から動物が大好きである。そんな青年からすると捨てられている犬猫を見ると見捨てられないタチで、良く拾った犬猫の引き取り先を探している所を目撃されている。

そんな心優しき青年からすれば『拾って下さい。』と書かれたダンボール等はとても見慣れた物だ。すると何故、呆然しているのかと言うと。


「キュイ?」


ぷるんっと弾み、丸みを帯びたボディ。泣き声は可愛らしく小動物を思わせる。色は全体的に薄い水色で、くるりと丸い目が付いている。

今まで色んな動物を拾って来た、時にはアナコンダをも拾って来た流石の青年も、RPGでお馴染みのスライムは拾った事は無かった。

成る程、これの所為で呆然としていたのかと納得されるかもしれないがそれは違う。青年は何故RPGにお馴染みのスライムがこの現実世界に居る事に呆然しているでは無く「……スライムって、何を食わせりゃ良いんだ?」と言う、スライムに与える餌に検討付かなくて呆然しているだけである。


もう一度言おう、青年はバカである。しかし、バカと言うのは時にして最強である。



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