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殺し屋な二人

また違ったカップルだと思われまする。

 ザシュ。


 音にすればたったこれだけ。だけど実際にはターゲットの首が飛び、血が飛び散り、私にもかかる。


 だけどそのことに私は関心を持たない。洗えば済む話だから。


 今日も終わった。そう思いながら荒らしていると、背後から「ターニャちゃん!」と言って後ろから『彼』が抱き着こうとしたので私は避ける。


 机にダイブした彼は適度に資料をまき散らしたので「帰りますよ」と言うと、がばっと勢いよく顔を上げてから「汚れすぎじゃない!」と本気で怒ってきた。


「別にいい」

「よくない! 端正な顔を大事にしてって何時も言ってるじゃない!!」


 そう言うとそこら辺にあった資料で私の顔を拭こうとしたので「やめて」と言う。


「ああそうだね。紙じゃ切れるもんね」


 そう言うと彼はターゲットのポケットからハンカチを取り出し……それを思いっきり地面に置いた。


「いくらなんでも汚い奴のハンカチじゃダメだね。さっさと帰ろうターニャちゃん」

「終わったのね?」

「あったりまえじゃん。僕そこまで信用ないの? 彼氏なのに」


 今度は不貞腐れる。拗ねてるのが安易にわかる。

 こうして私についてきて殺し屋をやっているのに、その感情表現が変わらないというのは本当に羨ましいと思い出してきたのは、やはり彼と付き合っていることが由来なのだろう。


 変わらない表情でそう考えていると、私の手を取り彼は「それじゃぁ帰ろう? 僕達の日常に」と眩しい笑顔で言うので、高鳴る心臓の意味が理解できないまま、俯いて小さく頷くだけにとどめた。


 こうしてまた、私達は表の世界を謳歌していく。

何かこんなカップル【人間限定】読んでみたいとかありましたらよろしくです。ネタが尽きたら採用します?

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