お祖父ちゃんの森
――わたしには、お祖父ちゃんが居たらしい。
らしいというのは、いたことを覚えていないからだ。
アルバムや遺影で見るお祖父ちゃんは、つるりとした頭の痩躯の老人。
髪の毛は自分で剃ったというよりは、抗がん剤の副作用で抜けてしまったらしい。
強い人で、亡くなるまで、痛いとか苦しいとか一度も弱音を吐いたことがない人だと、おばあちゃんが言っていた。
写真のお祖父ちゃんは確かに強そうで、細められた厳しげな視線が印象的な強面だ。
大学の近くのアパートから車を何時間も走らせて、山を二つ越え、海沿いを走り抜けるとおばあちゃんの家がある。
クーラーのきいた車内から外へ出ると、外はまるで乾いたサウナのようだった。
落ちた汗もあっという間に蒸発してしまいそう。
わたしはそんなことを思いながら、おばあちゃんの車の隣、車庫の空いている場所に車を止めて、門をくぐり、庭を抜ける。
家は純和風で、庭の池では大きな鯉が悠々と泳いでいた。
お盆におばあちゃんの家に来るとまず一番に、線香をあげてお祖父ちゃんの遺影に手を合わせる事になっている。
おばあちゃんはちょうど不在らしく、けれども、玄関は開いていたのでそのまま家に上がった。
家の鍵がかかっていないというと不用心な印象ではあるが、この一帯は親族が多く、また田舎であるためか、鍵をかけない所が多い。
わたしは靴を脱ぎ、玄関を上がって、仏壇のある床の間へ行き、線香を立てた。
家全体が太く立派な柱に支えられているこの家は、大工の棟梁だったお祖父ちゃんが建てたもの。
立ててから30年から40年近くたっているが、綺麗なものだ。
鈴を鳴らして両手を合わせると、祈っている間に、掃除の行き届いた広い畳の間へ線香独特の香りが広がっていく。
「おう。帰ってたんだ?」
屋敷の木板を踏み鳴らし、無遠慮に音を立てながら入ってきたのは従兄妹の相楽道之だった。
「うわ……ミチくんも帰ってたんだ」
同い年で数か月だけ、年上のミチくんとは中学まで一緒だったが、高校からそれぞれ別々の道へ進んだ。
兄妹のような友達のような不思議な関係だったけど、ミチくんと裏山や海へ探検に行くのはとても楽しかったことを覚えている。
「懐かしいなあ。サエちゃんはあまり変わってないね」
人好きのする笑顔で爽やかに笑うミチくんは、私より頭一つくらい大きくて、体もガッシリとしていた。
昔はさほど身長も体格も変わらなかったのに。
まるで急に時間が進んでしまったような気がして戸惑った。
私の中でミチくんはずっと中学生のままだったみたい。
「ミチくんは、凄く大きくなったね」
「そうかな? まあ、高校、大学でだいぶ伸びたと思うけど……でも、良かった」
ミチくんは後頭部に手をやり、照れくさそうにそういうと、大きくため息をついた。
ほっとしている様子だが、どうしたんだろう。
「なにが良かったの?」
「知らない人を見るような目で見られたから、焦った。まさか忘れられてんじゃないかってさ」
「まさか! 従兄妹を忘れるはずないでしょうが!」
「いいや。一瞬だったけど、眉間にしわを寄せて、誰だコイツ? みたいな感じで、睨んだろ」
「睨んでません!」
「睨んでた!」
言った言わない、やったやってない、の懐かしいやり取り。
こうなると互いに一歩も引かない。
それを、私もミチくんも互いによく分かっている。
「どうせ譲らないんだからさ、今日のところはやめとかない?」
「うんいいよ。じゃあこの話は終りね」
だから、ミチくんの提案に私も肯いた。
「ねえ、ミチくん。おばあちゃん、どこに出かけているか知らない?」
「さあ? 家には来ていないよ」
車はあったから、遠くには行ってないと思うけれども。
ミチくんの家はおばあちゃん家の隣の家だ。
出かけるときは買い物か、近くの親族の家にお茶にいっていることが多い。
お祖父ちゃんへの挨拶を済ませると私はミチくんを台所に案内して、冷蔵庫から麦茶を拝借して二人で飲むことにした。
おばあちゃんからは冷蔵庫の中身は好きにしていいと言われているので、怒られることはないだろう。
「サエちゃん、知ってる?」
話を始める前に質問してくるのはミチくんの癖だ。
ミチくんはいつもこう聞くのを待っている。
「何を?」
聞くとミチくんはとても嬉しそうに話を始めた。
「裏山が無くなるんだって」
裏山とは文字通り、この家とミチくんの家の裏にある山の事だ。
たしか、ミチくんのお父さんとおばあちゃんが相続したんじゃなかったかな。
「どうして?」
「親父がなんか言ってたけど、忘れた。何かできるのかもね。田舎だし、山の中に何を作るのかって話だけど」
「そっか。無くなっちゃうんだ。寂しいなあ。裏山ってお祖父ちゃんが百合を育ててたり、なんか大事にしていたって聞いたことあるけど」
「へえ、そうなんだ? 俺は祖父ちゃんの話だと、サエちゃんを着物の懐に入れてカンガルーみたいにあちこち散歩してたとかってのしか知らないな」
「えっ? なにそれ、初耳なんだけど」
「ああ。後、サエちゃんをすっごく可愛がっていて、一緒にお風呂に入れてあげたり、好物の塩辛を分けてあげたりしてたんだって」
「塩辛?! わたしが3歳くらいのときお祖父ちゃん亡くなったって聞いてるんだけど……」
「うん。そうだったと思う。俺が五歳になってから家族がこっちに引っ越したから、お祖父ちゃんとあまり面識ないし、葬式についても良く覚えてないけどね」
「私の中のお祖父ちゃんのイメージが変わりそう。大工の棟梁やってたんだから、すっごい恐い人なんだって思ってた」
「俺も俺も! ばあちゃんが言うには、頼もしくて、照れ屋さんな可愛い人……らしいけど、あの遺影だもんなあ。他の写真も着流しのきりっとしたやつしか残ってないしな。でもさ、親戚の人たちの話を聞いていたら、結構面白くてさ」
麦茶を飲んでいたらついつい話が弾んで、そのテンションのまま、裏山が無くなる前に見に行こうという話になった。
「工事は始まっているみたいだけど、まあ、まだ大丈夫だって」
「お祖父ちゃんが育てていたらしい百合ってまだあるかな?」
「いや、さすがにもう無いだろ」
家の裏にある古い石階段を上って、昨夜の雨で少しぬかるんでいる地面の上を滑らないように気を付けながら斜面を登って行く。
斜面を上がってゆくと視界の端に廃墟の小さなアパートが映りこむ。
あのアパートの方から山へ入ることもできるが、コンクリートが割れていて足場が危ないし、危険なのであまり近づかないように言われている。
餌をやる人間がいたのか、猫が沢山集まっている場所だったので、小さいころは言いつけを破って良く遊びに行っていた。
老朽化も激しいし、最近はちょっと不気味な感じがして、苦手な場所だった。
どうやらこの辺の工事はまだのようだ。
そう判断して、山に入ると濃い緑が視界を覆う。
まだ日が高い昼間であったはずなのに、視界が陰った。
薄暗く、虫の声も聞こえない静かな森。
「うわっ……くらいな。あー、でもさ。そういや、こんな感じだったっけ。懐かしいなあ」
「だね。今でもちょっと怖いかも。なんか出そうな感じだよねー……百合はどこかな?」
「まだ言ってんの? こんな草茫々の森に百合なんか生えてるわけないって」
「生えてるかもしれないでしょ!」
「いや、ない!」
言い合いつつも、山百合を探す。
生えていたら、摘んで帰ってお祖父ちゃんの墓前に供えてあげよう。
自分で育てるほど百合が好きだから、きっと喜ぶはず。
「生えててもさ、明らかに人が育ててそうな奴はやめろよ」
「山に生えているのに、人が育ててるってなに?」
「祖父ちゃんな、山に百合を植えて育てていたらな、いつの間にか摘み取られてなくなってたんだと。大変ショックだった祖父ちゃんは、日曜も大工して立派な小屋を建てて鍵をかけ、その中で百合を育てることにしたんだって」
「マジか。お祖父ちゃんかわいそう」
「な。よっぽどショックだったんだろうなあ」
そんな会話をしながらも、腐葉土でふわふわと柔らかい土を踏みしめ、だんだんと暗くなっていく森の中を歩く。
怖いのに、空気は澄んでいるような不思議な感覚。
その感覚が子供ながらに気になって、ミチくんと良く冒険していた。
森の奥の行き止まりには小さな祠がある。
湿って黒ずみ、苔むした木で組まれた小さな祠。
なんだか少し怖くて、小さいころはこの祠を見ると慌てておうちに帰ったものだった。
「ねえ、ミチくん……これって……」
「おう。これは、凄いな」
祠は予想通りと言うか、元々朽ちていたのに、さらにひどく……今にも崩れ落ちそうな状態だった。
黒ずみ、湿ってぶよぶよになった木が崩れて、虫が食ったような穴がいくつも開いている。
「ちょっと力を加えたら、崩れ落ちるんじゃ……これって、祠のかけらだよな」
ミチくんが祠の前にかがんで、黒い木片をつつく。
その時、私の全身に鳥肌が立って、歯の根がかちかちと震えた。
「ミチくん!」
「なに?」
ミチくんは木片を手に取ってこちらを振り返る。
心臓が早鐘を打ち、冷や汗が流れた。
「ねえ、ミチくん。おばあちゃん帰ってるかもしれないし、もう帰ろう」
「どうしたの、いきなり。えっ、まさか、まだ怖いとか?」
にやりと意地悪い顔で笑うミチくんの腕をつかんで引っ張る。
「うん。怖いから、帰ろう」
怖い。そう、怖いんだ、私。
小さいときは暗闇が怖かった。
夜中に長い廊下を通って手洗いに行くときは、幽霊や化け物を想像して、早足で駆け抜けた。
夜中にひとりでお風呂に入っていて、ブレーカーが落ちて急に真っ暗になった時は、心臓が止まるかと思うほど怖かった。
もしかしたらこれも、そういうたぐいのものかもしれない。
けれど、とても嫌な予感がした。
「え、ああ、うん。わかった」
私の必死の訴えに、やや面を喰らった様にミチくんが頷く。
そんなに時間は立っていないはずなのに、森はもう真っ暗だった。
風が吹いている様子はないのに、木の葉の擦れる音や茂みが揺れる音がする。
「……これ、ヤバくねえ?」
ミチくんがつばを飲み込む音が聞こえた気がする。
夜遅くまで探検したことはあったが、こんなに暗かっただろうか。
これじゃあ足元も見えない。
「何度も通った道だし、覚えてはいるからさ、気を付けて歩けば大丈夫だって」
ミチくんの声は僅かに震えていた。
「うん。そうだよね」
私の声も震えていた。
屈んだままのミチくんに手を差し出すと、ミチくんは礼を言ってその手を掴んだ。
つないだ手は昔よりだいぶ大きくて違和感があった。
ちらりとミチくんを見上げると暗くてよく分からなかったが、ミチくんもこちらを見ていたみたい。
「大丈夫? まあ、いざとなったら背負ってでも帰るから」
「大丈夫だよ。急にどうしたの?」
「いや、意外に手が小さくてびっくりした」
「意外にってなによ!」
怖さを紛らわすように笑いあったその瞬間、古い木板が軋むような、嫌な音がした。
続けざまに何かが爆ぜる音がして、私とミチくんが慌てて祠の方を振り返ると、眼前に大木が迫ってくる。
――視界を覆うほどの大木が、こちらに向かって倒れてきているのだ。
「あ」
ぐしゃり、と湿っぽい音を立てて、祠が崩れる音を聞いた瞬間、私の目の前が真っ暗になった。
***
さやさやと風にそよぐ草の音と小川を流れる水の音に誘われて目を覚ますと、そこはどうやら野原のようだった。
目の前には川があって、向こう側からは暖かく、とても気持ちの良い光が降り注いでいる。
光に誘われるように、小川へと向かうが中々たどり着かない。
手も足もいつもより小さくなってしまったようで、一歩が小さく、歩みもおぼつかない感じだ。
ようやく小川にたどり着いて一歩を踏み出そうとすると、不意に百合の香りが鼻腔をくすぐる。
――良い香り。
香りにうっとりと気を取られていると、急に体が浮いて、首が閉まった。
どうやら何かが私の服の襟首を掴んで持ち上げているようだ。
僅かな浮遊感と苦しさの後、地面に下ろされる。
再度小川に向かおうとすると、また首根っこを掴まれて戻された。
何度も何度も繰り返しているうちにいら立ちが募り、私は勢いよく顎を逸らして、上を見上げる。
「なんでじゃまするの?!」
舌足らずな声で、言葉すら上手く紡げないようになっていた。
見上げた先にはどこかで見たような人物がいた。
青い着流しに短髪の厳めしい面構えの男性。
眼光は鋭く、薄い唇はへの字を書いている。
そのままでも大変強面なのに、眉間にしわまで刻んでいるその人は迫力満点で、私の背筋は震えあがった。
逃げる様にして小川に向かうも、すぐにまた子猫のように捕まれて元の位置へ帰される。
ちらりと見上げれば、こちらを睥睨する男性と目が合って、地面にへたり込んだ。
「これじゃあ、小川は渡れないよ」
口に出した瞬間、一斉に風景が変わった。
光あふれる野原から、何もない真っ暗な空間へ。
パニックになって慌てる私の手を取ったのは、あの、強面の男の人だった。
不機嫌そうではあるが、少し困っている風にも見える。
その人は驚いてぴたりと固まる私の髪を梳く様に頭を撫でると、暗闇の中を指さした。
「あっちに何があるの?」
声はもう舌足らずなものではなく、元に戻っている。
男性はわたしの手を取るとゆっくりと立たせて、そちらへ向かへとでもいうように背を少し押した。
「あっちのいけばいいのかな?」
尋ねると、眩しそうに少し目を細めて、頷いた。
「よく分からないけど分かった」
若くて髪はあるけど、青い着流しに、迫力の強面、眉間にしわを寄せ、口をへの字に曲げた不機嫌そうな表情。
私にはこの人が誰だかもうわかっている。
「――おじいちゃん、ありがとう」
できる限りの笑顔で礼を伝える。
お祖父ちゃんはこちらに右手を伸ばそうとして、途中で拳を握ると、力なく手を下した。
そうして、左手でしばし目頭を押さえる。
最初よりも不機嫌そうな表情で、顔を上げると素っ気なく、ひらりと手を振って、一人、闇の中へ歩いて行った。
わたしの見間違えでなければ、その目には一筋の涙が伝っていたように見えた。
お祖父ちゃんの背を見送った後、さっき指差したところを振り返ると蝋燭の火のように小さな灯がともっており、私はそれに導かれるように足を勧めた。
火に近づけは近づくほど、意識が薄らいでいく……。
何となく気になって後ろを振り返ると、真っ暗な闇の中、遠く、青色の着物が見えたような気がした。
****
目を覚ますと私たちは祠の前に居た。
小さいときにはすでに黒く腐ってかびがきていた祠は新品のように新しくなっていて、森も足場が見える程度には明るくなっていた。
クリーム色の真新しい木材で立てられた祠の横には、山百合が一輪咲いている。
もちろん、木が倒れた後なんてない。
「なあ、俺、なんか凄い白昼夢をみたんだけど……」
「奇遇だね、私もだよ」
私とミチくんは日が落ちる前に慌てておばあちゃんの家に帰り、お祖父ちゃんに線香をあげて礼を言った。
それからミチくんとおばあちゃんと3人で高台にあるお祖父ちゃんのお墓を掃除して、線香をあげた。
線香をあげ終えるとお墓の隅で陶器の器に、油の多い木片を組んで火をつける。
ぱちぱちと爆ぜる火の粉を見つめながら、ミチくんに話を聞くと、ミチくんも同じように気づいたら野原に居て小川を渡ろうとしたらしい。
そしたら、青い着流しを着た強面の男性に、脳髄がしびれるほどの拳骨をもらって、気が付いたら祠の前に立っていたとのこと。
私の話をすると「それぜってえ贔屓だよ! 俺のときはこのクソガキがー!!って感じだったし」と憤っていた。
私たちの不思議な話を何とはなしに聞いていたおばあちゃんは嬉しそうに、顔を綻ばせる。
「あの人らしいねえ。あの人はね、硬派だけどとっても照れ屋さんでね。嬉しいことがあると、浮かれているのを隠そうとして、いっとう機嫌の悪いフリをするの。写真を撮るのも恥ずかしがってね、全部似たようなお顔になっちゃうの」
おばあちゃんは昔を思い出すように遠くを見て、小さく笑った。
「でもね、自分の態度のせいで相手が泣いちゃうと、困ってしまって固まっちゃうのよ。サエちゃんを泣かせたときなんか、「どうすれば泣き止むんだ?!」って、本当に大変だったんだから。私が撫でて宥めているのを見たら、今度は自分がやるって言いだしてねえ。困った人だったのよ」
それを聞いて私は少し笑ってしまった。
だって、お祖父ちゃんの迫力の不機嫌顔がまさかただの照れ隠しだったなんて。
おばあちゃんが可愛い人だと言っていたのも、今なら少し分かる気がする。
今年は来るのが少し遅かったので、迎え火には間に合わなかったが、送り火は感謝の気持ちも込めてしっかりと焚いた。
落ちる夕日を見送ってからも、火を焚き続けていると隣にミチくんがしゃがみこんだ。
「お祖父ちゃん。助けてくれて、ありがとう」
「今度は俺ももっと優しく助けてね」
おどけてそんなことを言うミチくんに笑って突っ込んだ。
「そんなこと言ってると、また拳骨くらわされるよ」
「いや、それは勘弁してください。ごめんなさい、じいちゃん」
この不思議な体験の後、私とミチくんはまた連絡を取り合うようになった。
ミチくんの話によると、裏山の開発の話はなくなったらしい。
後で聞いた話だけど、私たちが山に入る数日前に、事故があったらしく、そのせいで開発がいったん中止になっていたのが、そのまま流れてしまったとのことだ。
伯父さんはがっかりしていたみたいだけど、私は少しほっとした。
送り火を焚いて送り出したものの、あそこにはまだお祖父ちゃんが居て私たちを見守っていてくれる気がしたから。
連休や長期休暇の際は、これまで通り、おばあちゃん家に顔を出してたまには裏山の祠のお手入れに行こうかと思う。
植物にはあまり詳しくないけれど、百合を植えてみるのもいいかもしれない。
浮かんだアイデアを相談すべく、私は早速ミチくんに電話をかけるのだった。
夏なので、こういうお話もいいかなあと思いました。
ファンタジーを書いていると、気分転換に現代ものが書きたくなります。
主人公がお祖父ちゃんになっているような気がしなくもありませんが、楽しんでいただければ幸いです。