病院
サブタイトルが、1話1話、ずれてる気がするのですが……。
(内容と)
気のせい、じゃ、ありませんよね。
「美月先輩……すみません」
「謝るだけなら誰でも出来るっ!! 誠意を見せなさいよ、誠意を」
そんなこと言われても……。
って言うか、誠意って、何?
「あの、美月先ぱ……」
「とにかくっ、さっさと足治してね!! さっみんな、行くよ」
美月先輩は、かばんを肩にかけると、病室を出て行った。
部員たちもその後ろから病室を出て行った。
かばん……持ってたんだ。
そうだよね。
ばれたしね……。
あの時、焼却炉に持って行ったのに、安藤なんかに見つかって……。
しかも、そこには美月有紗もいて……。
あの時は、終わったと思ったなぁ。
でも、私ってばれてなさそうだったし、ラッキー☆
美月先輩も、目、悪くなったなぁ。
おかげで助かったけど。
あれで、美月先輩気付いてくれたかな?
みんな美月先輩の事嫌いだって。
そう、みんなみんな、美月先輩のことなんか、嫌いなんだッ!!
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「直緒、大丈夫でしょうか……」
帰り道、安藤さんが私に話しかけてきた。
私はにっこりと笑いながら答える。
「大丈夫よ。あの子の事だから。ね?」
「そう、でしょうか……」
安藤さんの表情が、とても寂しげに見えた。
安藤さんは、奈緒の事を気にかけている。
練習してるときも、奈緒の事をよく見てる。
多分、ドジっ子だからだろう。
きっと、面倒見のいい安藤さんは、奈緒の事が心配なんだ。
私はそう思いながら、夕焼けに照らされるアスファルトの道を歩いた。
足が痛くなる。
アスファルトは硬いからだ。
足首が痛みそう。
こういう道は苦手だ。
「あの、美月先輩。私、本当に部長なんかになれるのですか?」
心配そうに安藤さんが聞いてきた。
「私が選んだんだから、大丈夫に決まってるでしょ。
それとも、私のセンスが悪いっていうのーっ?」
私は冗談っぽく言ったつもりだった。
でも、みんなの「美月有紗は怖い」という妄想の方が勝ってしまった。
「そっ、そんなわけ、ないじゃないですか……。私、先に帰ります!!」
安藤さんはそう言い残して、私たちを後にして、走って帰ってしまった。
そのあと少ししてから、一年の方から「何なの、アレ……」と、
つぶやきが聞こえてきた。
来年度が心配だなぁ……。




