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練習

「はいはーい。みんな集まった? 練習始めるよー」


私は手を叩きながら集まっているみんなのもとへ行った。

すると、みんなが辛気臭そうな顔をしていた。

お葬式みたいな。


「何そんな顔してんの。練習だよ? 葬式みたいな顔すんなよー」


そしたらみんなはこっちを振り返って、押し殺すみたいな声で言った。


「だって……、奈緒が、足骨折したって……」


足……骨折?

チア、出来ないじゃん!!

奈緒、何してるのっ!?


「バッカ奈緒……。見舞いでも行くよ」


「え? 美月先輩、練習は?」


安藤さんの言葉に、私はにっこり笑って言った。


「だって、奈緒の事だから、結構なドジしたんでしょう? 叱ってやらないとね」


「そうですか。じゃあ、行きましょう!」


安藤さんの号令と共に、全員が歩き出した。

よし、行こう!!

どんな顔してるだろうなぁ、奈緒。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


うぅ、最悪……。

きっと、美月先輩怒ってるだろうなぁ。

いつ学校行けるんだろうなぁ……。


不安だなぁ。

大丈夫かな……?


そんな時、突然病室のドアが開いた。

そこには、なんと、美月先輩率いるチア部の部員たちがいたの!!

死んだ……。


怒られるに決まってる。

やっばい……。

特に、美月先輩なんて、目がめっちゃつりあがってるもん。

怖いっ。


「直緒……なにしてるの?」


え? なんか優しい……。


予想外の展開。


「バッカじゃないのっ!? ベットから落ちたですって!?

 ふざけてるのっ!?」


ぐっはー!!

槍のように飛んでくるこの言葉……一つ一つにグサッときます。


ですよね、私、ふざけてますよね……。

でも、ふざけてないんですよぅ。

私は、いたって真面目ですっ!!


って、嫌いな人相手に何そんな真面目なこと言っちゃってるんだろう……。

私、やっぱりバカだな。

うん。


「直緒? どうしたの?」


はっ!!

そうだった、ここには美月先輩だけしかいないわけじゃない。

他の部員たちもいるのにこんな態度とってたらダメだ!!


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