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有紗の想い

「直緒……あんた、バッカじゃないの!?」


美月先輩の大声が体育館に響く。

あれ?


このシチュエーション、どっかで見たことあるような……。


ごすっ


鈍い音が聞こえた。


あ、私、ベットから落ち……あぁぁぁぁああ!!


「ぎゃあぁぁぁぁぁ!! どどど、イヤああぁぁぁぁ!!」


私は朝っぱらから、近所迷惑とか関係なく叫んだ。


血、血いぃぃぃ!!

足から、血がぁぁぁ!!


死んじゃうよおおぉぉ!

チア出来ない!!


どどど、どうしよおぉぉぉ!!


ってか、さっきのは悪夢!?

そんなこと考えるより、この足っ!!


骨折!?

痛すぎて死ぬ!


誰か助けて~~~~!!


「だ~~~れ~~~か~~~!!」


私はあらん限りの大声で助けを呼んだ。


「直緒どうしたっ……あぁぁぁっ!! きゃーっ!」


今度はお母さんの叫び声が響く。

うちの家族、追い出されるんじゃないか……。


私はそんな不安を抱えながら、病院に運ばれて行った。

もちろん、救急車で。


私は救急車に乗りながら、ベットから落ちただけでこんなことになるのか、

この運命を恨んでいた。


私、ドジ……。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「有紗ー、早く起きなさいよー」


「あっ、はーい」


私は布団をめくり返した。


窓を開けると、ブワッと生温い風が吹いてきた。

カーテンが翻る。


太陽がまぶしい……って、こんな情景描写してる暇なんかないっ!!

あれが情景描写なのかは分かんないけどっ。


とにかく、私は急いでるんだってばあぁぁぁ!!


って、またこの変なしゃべり方が出てきた!!

私、どうかしてるぅぅぅぅ!!


私はバタバタしながら階段を駆け下りて行った。

あー、忙しい。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


あぁぁぁ、痛いよおぉぉぉ。


病院に付いた私は、訳も分からずなんか……された。


私バカだから、何されてるか全く分かんない。

分かることは一つ。


……痛い事されてる。


それだけ。

私、ほんっとバカ!!


自分で言うのもなんだけど、バカだよ!?

みんなが思ってるより100万倍おバカちゃんだよっ!?


って……私、誰と話してるんだろう……。


みんなって誰の事だよ。

だんだんボケてるな、私。


痛い、痛すぎる……。

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