有紗の想い
「直緒……あんた、バッカじゃないの!?」
美月先輩の大声が体育館に響く。
あれ?
このシチュエーション、どっかで見たことあるような……。
ごすっ
鈍い音が聞こえた。
あ、私、ベットから落ち……あぁぁぁぁああ!!
「ぎゃあぁぁぁぁぁ!! どどど、イヤああぁぁぁぁ!!」
私は朝っぱらから、近所迷惑とか関係なく叫んだ。
血、血いぃぃぃ!!
足から、血がぁぁぁ!!
死んじゃうよおおぉぉ!
チア出来ない!!
どどど、どうしよおぉぉぉ!!
ってか、さっきのは悪夢!?
そんなこと考えるより、この足っ!!
骨折!?
痛すぎて死ぬ!
誰か助けて~~~~!!
「だ~~~れ~~~か~~~!!」
私はあらん限りの大声で助けを呼んだ。
「直緒どうしたっ……あぁぁぁっ!! きゃーっ!」
今度はお母さんの叫び声が響く。
うちの家族、追い出されるんじゃないか……。
私はそんな不安を抱えながら、病院に運ばれて行った。
もちろん、救急車で。
私は救急車に乗りながら、ベットから落ちただけでこんなことになるのか、
この運命を恨んでいた。
私、ドジ……。
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「有紗ー、早く起きなさいよー」
「あっ、はーい」
私は布団をめくり返した。
窓を開けると、ブワッと生温い風が吹いてきた。
カーテンが翻る。
太陽がまぶしい……って、こんな情景描写してる暇なんかないっ!!
あれが情景描写なのかは分かんないけどっ。
とにかく、私は急いでるんだってばあぁぁぁ!!
って、またこの変なしゃべり方が出てきた!!
私、どうかしてるぅぅぅぅ!!
私はバタバタしながら階段を駆け下りて行った。
あー、忙しい。
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あぁぁぁ、痛いよおぉぉぉ。
病院に付いた私は、訳も分からずなんか……された。
私バカだから、何されてるか全く分かんない。
分かることは一つ。
……痛い事されてる。
それだけ。
私、ほんっとバカ!!
自分で言うのもなんだけど、バカだよ!?
みんなが思ってるより100万倍おバカちゃんだよっ!?
って……私、誰と話してるんだろう……。
みんなって誰の事だよ。
だんだんボケてるな、私。
痛い、痛すぎる……。




