体育館
うぇ~。
まだ連載たくさんあるのに、作っちゃった~。
「ひやぁぁぁぁぁ!!」
その瞬間、ガッシャーン!!と、何かが倒れる音がした。
「バカっ!!奈緒、あんた、またこんな散らかしてっ!!」
まるで雷が落ちたかのような声だ。
「すすす、すみませんリーダー!!」
「バカっ!!今は部活中じゃないでしょうが!!」
またもや耳をつんざくような声が体育館中に響く。
「あぁぁ、すみませんっ。美月先輩っ!!」
奈緒はおろおろしながら言う。
「あ~あ、これだから困るのよねっ、バカな一年は!!」
美月有紗は吐き捨てるように叫ぶと、体育館を出て行った。
「うわ、こえ~。」
「美月先輩、ほんと怖いよね。」
色んな人が噂をするが、たいてい同じ内容だ。
『美月有紗は元暴走族』
『元ヤンキー』
など、挙げればきりがない。
しかし、これらはすべてただの妄想であって、全くのウソだ。
そんなことを有紗が気にするはずもない。
なにしろ、有紗は自分には甘く、他人には厳しいという最悪な性格なのだ。
直緒に対してもそうだ。
しかし、直緒は例外と言えばそうで、信じられないほどのドジなのだ。
そして、有紗が目を付けないわけがない、というわけなのだった。
さらに、有紗と奈緒は同じ部活で、有紗はリーダー。
死ぬほど言われているというわけだった。
そして、その部活というのがまさに、チアリーディング部なのだ。
チアと言えば厳しさ全開。
ドジな奈央が入っているなんて、おかしな話だ。
さらに奈緒は大失敗を犯したにもかかわらず、普通の顔をしてチアに来ている。
その失敗というのがまた、最悪だった。
チアに入ってすぐ、奈緒はある技の土台役になった。
ある日の練習中、奈緒は手を滑らせて、上にいた子を落としてしまった。
その子は大怪我を負った。
普通なら大怪我をするほどの高さではないので、大丈夫だったはずだ。
なのに、なぜかその子は大怪我を負って、病院に運ばれて行った。
その理由は分かっていない。
しかし、その子が有紗の大親友だったこともあり、奈緒はすごく有紗に嫌われたというわけだった。
ちなみに、奈緒が落としたのはテニスボールが入ったかご。
奈緒はため息をつきながらテニスボールを拾った。
「はぁ……。私、向いてないのかなぁ。」
そんな時、奈緒の耳の奥で誰かがつぶやく。
『そうだよ。向いてないんだよ。だって、奈緒はドジじゃない。』
『奈緒だって、頑張ればできるはず!!諦めないで。』
まるで天使と悪魔だ。
奈緒は迷って迷って、良いことを思いついた。




