後日談!奴らのその後!
簡単な後日談。
僕たちはあのあと、東雲、曙を連れ、帰ったらしい。
らしいとは記憶に残っていないのだ。
ショックな事や意識を失う直前は記憶が飛ぶらしい。
きっと僕は前者だろう。
もう僕はあそこまでしか覚えていない。
でも…………
常盤がもういないのは確か。
それだけである。
「兄貴ー!」
「……?」
「曙だよ!ねーねー!今からファミレスいくんだって!行こうよ。」
「ファミレスぅ?朽葉がいったのか?」
「うん。」
「………」
珍しい事もあるもんだな。
なにか嫌な予感がするぜ。
「行こうよ!」
「おー。」
「決定!でね!でね!なんかね、朽葉さんがセーラー服持ってたんだよ!可愛かった!」
「知ってるか?可愛いってあて字なんだよ。」
夜露死苦。みたいなやつ。
「そうなの?でもあけぼの可愛いって漢字で書けないよ。」
「ふうん?」
まあ、小学生の脳みそだもんな。
しょうがない。しょうがない。
「で?セーラー服とやらは朽葉が着るのか?」
それはそれで壮絶な図になりそうだけど………。
「知らなーい?そうなんじゃない?早くしてね!重要な話があるらしいから。」
「ふーん?分かった。」
重要な話ってなんだろう?楽しくない事だろうけど。朽葉なら強いなら生きろ弱いなら死ね。とでもいうのだろう。
準備ねぇ………。
準備っていっても鞄持つだけだけど……。
鞄を片手に。
…………例えば、ここには僕らという殺人者がいる。
僕らがやったことは正義に分類されるのだろう。
正義。なのだろう。
しかし、僕はこれで良かったのか…と悩む。
こんな荒唐無稽で有り得ないような事実。
有り得ちゃいけなかったのだから。
僕らの人生とやらは終わってないし、まだまだ続く。
死ぬまでつづくのだろう……。
「兄貴ぃ!早く!置いてかれた!」
「行くか………。」
「走るよ!」
「おーけい。」
END_
最後迄およみいただきありがとうございました。
数年前に書いた話が面白く感じてしまったのであげてしまいました(笑)
良ければ感想、評価おねがいします。




