第一章 第一話 学校の怪
初めてですが、宜しくお願いします。
相も変わらず、中村勤は学校に行った。
「今日もつまらない一日が始まるな。」
一人ため息を漏らしながら、学校に向かった。
中村は小説が好きで、よく空想をする。
「昨日読んだ、小説は良かったなぁ。メリーと、バッサムの出会い。そして、二人は様々な困難を乗り越え、二人は恋に落ちる。それに比べて、僕は学校に行く。」
はぁあと、またため息を漏らしながら学校へ向かう。
「なんか、刺激的なことないかなぁ。」
彼は放課後になると、学校の図書室に向かう。今日は妖怪の本を読む。
「どれどれ、題は『迷える妖怪達』か。」
その本を読んでいると、なかなか、面白い。
しかし、描写が・・・
「やけに、リアルだな。」
勤は思った。
学校の名前も、場所も、彼のいる所と似ていた。
「ははっ、まさかな・・・」
しばらく読んでいた。
かぁ、かぁ、と烏が鳴いていた。
「あれ、もうこんな時間か。小説に没頭しすぎた。さて、帰るか。あれ?なんだ、この小説に挟まれた紙は?まあ、いいや。」
紙を小説に挟み直し、彼は帰った。
帰ろうとしたのだ。
が、しかし・・・
「あれ?」
いつも通り、廊下を歩いているのに、なかなか、階段までたどり着けない。
「何でだ?」
吹奏楽部の音は聞こえる。誰かはいるのだが、誰にも会わない。
「急に寒気が・・・、早く帰ろう。」
廊下を歩いても、歩いてもしているのだが、なかなか階段にたどり着かない。
「なぜだ?疲れているのかな・・・、早く早く家へ。」
外からは運動部の声は聞こえている。
だが・・・
「この状況、何かに似ている。そうだ、さっきの小説の中身だ。はは、まさか・・・、しかし・・・」
あまりにも小説の内容と交錯している。
「次は、妖怪に会うんだっけ?はは、それこそ、まさかのまさ・・・」
正面に妖怪がいた。切り裂きジャックの亡霊である。
「ひっ、なんで、西洋の殺人鬼の幽霊がいるんだ!」
ひたすら、勤は逃げた。
幽霊は追いかけてきた。
「このままだと、小説通りだと、死んでしまう。」
そういえば、と小説に挟んでいた紙を思い出した。
”何カアツタラ、ココヘ連絡ヲ“
上手く、幽霊から逃げた後、図書室に向かった。
図書室はまだなぜか、空いていた。誰も居なかった。
そんなことより早く、さっきの小説を取り、紙を見た。
電話番号であった。何処の市街局番か分からない番号であった。
「しかし、頼るのはここしかない。」
勤はそこにかけてみた。
ぷるるるるる、ぷるるるるる、ガチャ
「はい」
向こうから声がした。
「もしもし、助けてください。あの妖怪に・・・」
「分かりました」
ガチャッ
切れた。
「へっ?それだけ?」
物音が聞こえた。ジャックである。
「ひっ」
勤は腰が抜けてしまった。
「小説と多少違う結末で、殺されるんだぁ」
ジャックが近づいてくる。
「つまんない人生なんて言って、済みません。平穏な人生もよかでした~。」
ジャックが近づいてくる。
「・・・もうだめだ。」
ジャックが剣を振った。
ジャキーン
「?」
「ふう、何とか間に合ったようだな。」
そこに一人の男と女が立っていた。
まだ、続きます。(予定)




