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遭遇

「そういえば名前知らなかったな。俺の名前は天野力斗。リキトって呼んでくれ」

「よろしくリキト。わたしはレスト=フィルリアンよ。レストと呼んで」

お互いに自己紹介を終える。

「そういえば受付がどうのとか言ってたよな?なんの受付だ?」

「天界で暮らして行くためにはまず受付に行って登録しなきゃいけないの。すぐ終わるから大丈夫よ」

笑いながら彼女は言う。

「暮らすってなんだよ。ここにずっといなきゃいけないのか?俺の家に帰れないの?」

不安になる天野。

「無理ね。ここに来た以上戻る方法はない。出られないのよ。ここからは」

「そ、そんなあ〜!うわあああああああああああああ!」

絶望する天野。

「アニメも…漫画も…ゲームも…なにもかも失った…うぐ…」

意識を失いかける天野。

「大丈夫よ。アニメも漫画もゲームもここなら楽しめるわ」

彼女は言う。

「冗談はよしてよ。そんなものどこにあるって言うのさ」

疑う天野。

「お店で買えるわ。お金がなきゃ買えないけどね」

彼女言う。

「お金持ってない…」

「バイトすればいいじゃない」

「バイトあるのかよ…」

「あるわよ。地上とそう変わらない種類のバイトあるわよ」

「んなアホな。コンビニもないのにコンビニ店員のバイトもあったりすんのかい?」

「コンビニはあるしコンビニバイトもあるわよ」

「コンビニあんのかい」

「今までのリキトの暮らしとそう大差ないわよ。人間が違うだけ」

「へえ〜つっても暮らすってそんな大層な場所でもありますまい。こんな狭っ苦しい空間で生活しろなんざ息がつまりそうだぜ」

愚痴る天野。今歩くこの空間は縦5メートル横4メートルの狭い通路だった。

こんな場所で暮らせなんてふざけている。

「安心して。天界はこんな場所ばかりではないわ。ここは雷人間を拾うためのただの磁石に過ぎない。ここから先、受付門を通過した場所には広大な土地が広がってるわ」

「そうなのか!そりゃ楽しみだぜ!」

ワクワクする天野。

「付いたわ。受付よ。こんにちは門番さん。ライジングボーイの受付に来たのだけど」

レストは門番に話しかけた。

「やあレスト。今回のライジングボーイは、えと…たしか天 アマノ リキトだったかな?身長172cm体重65kg利き手は左、夜も左好きなジャンルは義妹といい感じになるあれな」

「え…なんで知ってんのさ」

「わしにはすべてお見通しじゃ」

「………。さっさと受付終わらせてもらっていいかしら」

なんだが機嫌が悪いレスト。

「はいはい。ライジングボーイナンバー20045アマノキリト。おぬしを天界に住むことを認める」

「あ、ありがとう。この20045ってのはなに?」

「あなたが20045人目のライジングボーイということよ」

「え?俺以外にもいんの?」

「そうよ。ちなみにライジングガールは18655人いるわ」

明かされる衝撃の真実。なんと天野は20045人目のライジングボーイだった。


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