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私がおとぎ話となった理由  作者: もんじ
序章
3/23

2話: ギルド最高位との協力

お手伝いって何を?とブラギに聞くと

「俺のランクダイヤなんだ、一緒のチームになろう♪」

すかさずギルドの身分証を提示してくる

偽造はできない仕組みになっていたから本物のダイヤランクだった

ダイヤは都市伝説なんかじゃなかった


カノンは身分証に目が釘付けになっていて

まるでお上りさんのような顔になっていた

そのまま3人でギルド会館に向かう事になった


--------------------------------------------------



イヴァ神族の会議でブラギが発言をする

「あ〜あのロキ代理人さん」ロキがイラっとした表情を一瞬見せて答える

「なんだ?」


「ちょっと野暮用ができたんで少しの間休み貰ってもいいかな?

もう100年は休み貰ってないよ」


一同がお前毎日が休みみたいなもんじゃねーか!って顔をしながら見つめる

「構わないぞ」と言われたブラギは嬉しそうな顔して

「じゃあ1ヶ月くらい休みもらうよ、ありがとう代理人さん」

その言葉にロキはまた一瞬イラっとした表情を浮かべるが

ここは主神代理として穏やかな顔に変わる


皆が呆れた顔をしている中

ヴァーリだけは仮面で表情が隠れており、ブラギの内心を読もうとしていた



会議が終わるとヴァーリは自分の部屋に戻らず

部下もつけずに城の外へと出ていく、向かった先は

凶悪なモンスター達が群れをなして生息する地域で

ギルドで例えるならばプラチナクラス以上でなければ

ただの餌になるであろう地域そんな場所のほぼ中央に位置する廃教会


そこがヴァーリの向かっていた場所であった

使われなくなってから数十年は経っているであろう、

ヴァーリは教会の中に足を進める奥まで進むと地下への階段があり

階段を下った先にある巨大な地下室には男女2人の神族がいた


男の方はテュール、女の方はフレイヤ

どちらもヴァーリと同格の神族である

この2人は主神アイリが消息を立った時にそばにいて共に行方不明になった2人

正しくは行方不明に見せかけた2人 正真正銘の目撃者である



ヴァーリがテュールとフレイヤに声をかける

「なにも変わりはないか?」なにも変わりはないと答える2人

ヴァーリが奥へと進むと2人があとに続く

そしてまるで地下室の中とは思えない宮殿内のような場所に入る


そこで目にするのは古代より忠誠を誓った絶対の主神アイリの姿だった

魔法で作られた巨大なクリスタルの中に美しいまま保存されてる


3人は皆膝をつき頭を下げる、ヴァーリが口を開く

「アイリ様もうしばらくお待ち下さい」



アキがくしゃみをする

ヒゲ男のブラギがアキになんだ風邪でもひいてるのか?と問いかける

「風邪はひいてないけど噂でもされてるのかな?」

なんてアキが言ってみるとブラギは珍しく真剣な顔になって

「・・・案外そうかもな」


そのあと顔がパァーっと明るくなって

「水上都市になぁ良い先生がいるんだよ風邪なんかあっという間に

治っちゃうんだぜ!紹介してやろうか!?」

無言になる僕にクスクス笑いだすカノン



ギルド会館に向かう途中ブラギは考える

いまの問題はアキに貴方はアイリだと言って信じてもらえるか

アイリだと信じてもらったとして

味方となってくれる者は・・・実の妹イズンは間違いない


ヴァーリは数百年の付き合い、忠誠を誓った仮面までつけている

ただアイリ失踪後からの不審な行動が多々みられる


ヴァーリには話すべきなのか

問題はその先にあってヴァーリが仲間になってくれたとして

人間であるアキの中身はアイリである事は間違いないのだが

主神として再び君臨してもらうには人間の身体では荷が重すぎる

人間の身体では力も寿命もたかが知れてる

統治は不可能だろう


ならば寿命を迎えるまでアキを守り忠誠を尽くすことが最善策なのか

ロキに打ち明ける選択肢はない

なぜなら俺はアイリ失踪にロキが関わっていると思っている


そしてブラギの最大の疑問はどのようにアキの身体を得たのか

そしてアイリの身体はどこに消えたのか

まずはアイリ(アキ)に単刀直入に聞くしかないか

カノンが離れた時を見計らって聞いてみよう




ギルド会館の受付に到着したけど係の人いねー!

時計を見るとまだ朝の6時ちょい。

早くですぎたのは分かっている本当は水上都市にいこうと思ってたし

それよりもこのヒゲ(ブラギ)はどうやってうちの住所を調べたんだろうな

偶然って誤魔化して

しかも朝早くからあんなところで待ち伏せしてたのか


ブラギに触れた瞬間いろいろな記憶のようなものが見れたけど

このブラギの様子を察するに精神体になる以前の知り合いだったのだろう

アキの知り合いではない 僕自身の記憶にないし


カノンも見たことがない反応だった

少しでも手がかりになるのなら思い切ってブラギに聞いてみるかな

ただカノンがいる時に聞くのはまずいよね

もしかしたらブラギも気を使ってくれてるのかな?


ブラギの様子を見て見ると花畑を背にモーニングコーヒー

なんか悔しいがもの凄く様になってる

できる男みたいな、無精ヒゲさえ剃ればかなりの男前だよな



しばらくすると受付の女性がやってくる

依頼書は受付横にある大きなコルクボードに画びょうで貼り付けてある

一枚一枚依頼を受けるのに必要なランクが書かれてるのだが

ブロンズの依頼がない!!


シルバー・・・あれシルバーも今日はないな

横には音で例えるとガーーン!!って表情のカノンがいる


ブラギが話しかけてくる「知ってるとは思うけどね例えばこのゴールドの依頼」

ブラギが紙を手に取り「ゴールド以上って書いてあるけど

シルバーやブロンズが参加できない訳じゃないからね」


「要するにゴールド以上の人間が請負えばいいってこと

この報酬額に見合うような編成でうまくやらないと赤字になっちゃうけどね」

なるほどなと、その辺あまり詳しくなかったから助かるな

ブラギがいるからどのランクの依頼でも受けられるってことか



しかし、ブロンズの依頼ばっかり探してたから

ゴールドやプラチナの依頼など見ていなかったけど

報酬額はブロンズやシルバーとは桁が違う

「好きなものを選びなよ」ブラギが穏やかな口調で言う


好きなものって言われても

「ギガントオーガの討伐」「求むアークグリフォンの卵」とか

ブロンズの僕からしたらかなりハードな内容だな

などと考えていると受付で老婆がなにやら必死に頼みごとをしている


話はこちらにもよく聞こえてきた

なにやら昨日の昼から孫が帰って来なくて警備隊からも報告がない

老婆が泣きながら「たった1人の孫なんです」チラっチラっ

「息子も義理の娘もモンスターに殺されて

あの子には祖母の私しか肉親がいないのよ」チラっ


とまるでこちらに悲願をするかのように

ブラギを見て見るとなんの感情もわいていないような冷静な顔をしている

このような状況には慣れているのだろうか

カノンを見て見ると今にも私が探します!

とでも言わんばかりの顔をしている


やれやれと「ブラギ、このお婆さんの依頼受けてもいいかな?」

「好きなものを選びなよ」と穏やかに言う


「その依頼、僕達がうけます!」と受付の女性に話す

あんなチラチラ見られてたら受けない訳にいかないよ


---------------------------------------------------------------



その光景を水晶越しに見ている1つの影が独り言をしゃべる

「おお、、長年待ち望んだ夢がこんなにも近くに・・・」

その者が纏う黒の衣にはノア教団の紋章が浮かんでいる


ノア教団とは400年前

イヴァ神族に敗れたノア神族を崇拝している組織であり

異教徒扱いをされ僻地に追いやられた教団である


だが実際は400年前から人間として

異教徒として潜伏しているノア神族そのものであった

彼らの願いは再びこの世界での絶対的な覇権を手にする事



謀反を起こしたとされるロキ

ロキの願いは主神アイリを自分に振り向かせる事であった

そんなロキの願いを知ったノア神族はロキに想いを叶える方法を伝える

見返りはノア神族の復活であった


アイリを自分のものにする方法とは魂の浄化であった

魂を取りだしその形を変え再び戻す方法

その為には1度その命を奪う必要があった。


その方法を実行した日はイヴァ神族の定例会議のあとだった

本来ならば、玉座の間には副官のロキ以外は誰も入って来ない

入って来ないはずだった時間


ロキはアイリに最後になるであろう想いを伝える

ロキとしてもできる事なら

アイリを手にかけるような真似はしたくなかったからだ


答えはいつも通りNOであった


ロキは玉座の間に飾ってある400年前の大戦争でアイリが使っていた

神剣を構えアイリの背後から心臓を貫く

振り向いたアイリの腹部にもう一撃

崩れ落ちるアイリを見つめ、歓喜で震える


数百年の思いが偽りでも叶う日がきたからだ

ノア神族に教わった禁呪を唱える・・と同時に開くドア

軍団長バルドル、テュール、フレイヤの3人であった

一瞬時が止まる


軍団長バルドルが問いかけてきた

ロキは返事を返すことなく400年前の大戦以来の極位魔法を唱える

アイリの最高の魔法である極大魔法には劣るものの

それに次ぐ威力の魔法である

詠唱が長いが一度放てば絶大な威力を持っている魔法だ


詠唱は長くても

軍団長と師団長2人を相手に戦って勝つ方法など他になかったからだ

バルドルの槍が半身を砕く

しかし詠唱は止めない

こんなところで邪魔されてたまるか

何百年夢みてた願いが届く一歩前


バルドルの後に続いたテュールの剣が届く瞬間

極位魔法が辺りを包む

倒れた3人を横目にアイリに禁呪を再び唱える

成功した!


最愛の者の魂を掴もうとした時

バルドルが邪魔をする

異次元の結界だ、何を考えているバルドル!このままでは魂が消える!

口には出さなかったが睨みつけ怒りに震える


結界を破ろうと再び魔法を唱えるが

またもバルドルは邪魔をする


その時結界の外では仮面の男ヴァーリが

この世の終わりのように絶望している

テュールとフレイヤが倒れているその奥には


自分の忠誠の対象であったアイリが倒れている


近くに寄らなくてもすでに命が無くなっていることが分かってしまった

テュールがヴァーリに警告した後

ヴァーリは3人を連れその場から離れる

ロキにとって邪魔者であったバルドルの始末が終わったあと結界を破り外に出ると

アイリの身体と魂はなくなっていた。


---------------------------------------------------------



アキ、カノン、ブラギの3人は老婆の依頼を受けたあと

街の人々に老婆の孫である10才の男の子の居場所を聞いて回っていた

手がかりなどは全く掴めずにいたところこの街で見かけたことのない

見たことがあれば覚えているであろうほどの美女が


「10才男の子?昨日のお昼頃に街はずれにある

洞窟のあたりで見かけたよ、松明がリュックに入っていたから

洞窟の中に入ったのかも?」


それを聞いたカノンが「それ洞窟で間違いないよ!いこう!」

と水を得た魚のようにはしゃいでいた

「そう、洞窟にいくの、、お気をつけて。」

と軽く会釈をするとその場から立ち去っていった


ブラギがものすごい渋い顔して黙っていた

てっきりあの姉ちゃん美人だったよな〜?なぁ?

みたいなこと話すかと思っていたら


「お気をつけて・・か 洞窟は街はずれ、

あんな荒れ果てたとこになんの用事があったんだろうね〜」


と口にした時 ものすごく嫌な予感がした

だけど手がかりはないし行くしかないよね

いざとなったら都市伝説と言われてるダイヤランクのブラギさんいるし

案外ヒゲ男なんていってたけど色々すごいよなこの人

なんて人間の体に入って感情が豊かになったせいもあるが

ブラギに憧れに近いものを感じていた


洞窟まであと少し

ブラギに触れた時の話を聞くタイミングがなかなか訪れない

今日の夜中にでも起こして話を聞こうかな・・・

あれ?ブラギって寝泊まりどこでするつもりなんだ

・・・ まさか僕の家!?



「おっとあそこだな」とブラギの言葉で前方にある洞窟の入り口が目に入る

「ほれ、2人ともこれ持ちな」


手渡される松明、洞窟のなかに入るとジメジメしていて

上のほうでコウモリかなにかが飛んでいる音がする

カノンが怯えながら歩いているのはわかる

ブラギはいつもと変わらない表情をしている


狭い通路を抜けるとひらけた場所にでた

少ししてからブラギが「・・・やべぇな」

いつもの冷静さを感じることができない表情をしている


「2人とも引き返せ!!」

困惑している2人に痺れを切らしたのか

2人を片手で1人ずつ持ち上げて、進んできた道を戻るように駆け抜ける!


だがすぐに前方を数人で塞がれる、後方も塞がれた

皆同じ黒の衣に同じ紋章があるブラギは思い出す400年も昔のことを

・・・こいつら人間じゃねえノアのやつらだ!


「いいかお前ら!俺から離れるなよ!!」


とブラギが叫ぶとうんうんとうなずく震えたカノン

僕はというと肉体を得てから溢れ出す力のせいで正直舐めていた

ブラギがなぜそんなにも焦っているのかがわからないほどに

・・・だけど数秒後理解した


行われる激しい攻防、攻撃のほとんどが見えない

それをブラギがどう防いでるのかも目に追えない


ブラギは僕達を守りながら戦っている為

苦戦しているようだが ダイヤランクだからとか

そんな次元を超えた、人間を遥かに超越した人間ではない者


そして襲ってきたこいつらも

超越したなにかであると悟った

僕は何もできない

何をしたらいいのかすら分からない


多勢に無勢だ、どんどんブラギが押されてるのが分かる

敵は埒が明かないと思ったのか標的を3人に振り分けてきた

カノンが足を掴まれ引っ張られる


それを阻止するブラギ

僕は手を掴まれ放り投げられ そのまま壁に叩きつけられた


意識が無くなりそうになった時

ブラギが目の色を変えて僕のもとへ近づこうとする

なにか叫んでいる・・・ 「ア・イ・リ・サ・マ?」


なんか聞き覚えのある言葉だと思ったけど意識が朦朧として

なんだかよくわからないや、

ブラギは敵を押しのけアキに近づこうとすると

アキの前に先ほど会った女が立ちふさがる


子供なら洞窟付近で見かけたと話したあの女だ

アキの周辺に魔法陣が広がる ブラギはすぐに理解する


あれは転移魔法!させるもんか!

と奮闘するが敵は十数人しかも全員神族である

あっという間に女はアキを連れて転移を完了させるとともに

敵の神族達は蜘蛛の子のように逃げ出した



あたりは静まり返り


ブラギは軽い怪我をしているカノンを見つめ

「カノンを家まで送ったら俺が必ずアキを助けにいくよ」

と優しく声をかけた


カノンを家まで送り

簡易的な治療を終わらせブラギは家を出る


その時のブラギの表情は神ではなく鬼の形相に変わっていた



アキが目を覚ますと周りには先ほどまで戦っていた

黒の衣に紋章のある者達に囲まれていた


「お目覚めになられましたか我らの英雄よ」

1人の老人が話しかけてくる、横には先ほどの女もいる

女が涙を流しながら

「先ほどは乱暴な行為をしてしまい申し訳ありませんでした

お許しください」と許しをこう


「貴方様と一緒にいた男の名はブラギ

かつて我がノア神族を崩壊に導いたイヴァ神族の1人で御座います」

イヴァ神族?ノア神族?そんなのおとぎ話じゃないのか?


だけど妙に納得できる先ほどの戦いは人間では不可能だからだ

女がまた口をひらく「人間の体では不自由でありましょう

一時的では御座いますがこちらを用意しました」

奥から玉座のようなものに乗って運ばれてくる

死体だ。


さあさあ みたいな感じに言われたけど

なにこれ ブラギが敵?あの2人はどうなったんだ

え?ていうかこの死体腐ってない?


いろいろ疑問があったから全部聞いてみた

うーん、なるほどね全部筋が通ってる

ただ僕の本物の体が敵地のど真ん中

イヴァ神族の城の牢屋に幽閉されてる


って この死体なら貴方様の力を70%は引き出せるから

問題なく取り返せるって言われてもね

ちなみに魂をこの死体に移した時アキの体はどうなると聞いたら

1度死んでしまうけど問題ない

ワシはネクロマンサーですじゃ みたいなこと言ってたけど大丈夫なのか?

どうしようかな・・・ 悩んでても仕方がないか


アキ今までありがとな!どうやら本当の体が見つかりそうだ!

意識を運ばれてきた死体に集中させる・・・ 今回も問題なくできそうだ

腐ってるけど痛くありませんようにと願いながら転移を始める


「うわあああああ」もの凄い情報量が頭に入ってくる

数百年分?数千年分?

人間で得てきた情報量が米粒ほどに感じる


ああ・・・思い出した私はあのお方の副官・・・そうだ俺こそが・・・

「おいお前達」ハッ!っと皆が返事をする


「主をお助けに行くぞ!」

歓声の声が辺りを包む



密かに会話を交わす2つの影「ふーん細工は上手くいったようね」

「ふぉふぉふぉ死体いじりは得意なネクロマンサーですゆえ」


ブラギは考えるさらった相手がノア神族では

1人で助けるのは不可能に近いかもしれない

もう疑っててもしょうがないヴァーリに全てを話そう

ブラギはヴァーリの下へと急ぐ


イヴァ城に到着して妹のイズンが目に入った

イズンの肩をガッチリ掴み 「イズン!!ヴァーリはどこにいる!!」

「ギャーー!」悲鳴をあげるイズン


それもそのはずブラギがこんなに興奮して話すとこなど生まれてから

見たことがなかったからだ

「ヴァーリ?ヴァーリならさっき見かけたけどどこで見たっけなー?」

ブラギは「・・・わかった一緒に来るんだ」

ブラギは半ば強引にイズンを連れていく


城中を探し回ったが残すとこは1つだけ玉座の間だ

玉座の間につきドアを開ける


中を見渡すとヴァーリが居た

玉座にはロキが座っている、そんなロキが話しかけて来る

「休暇中ではなかったのか?ブラギ」

ブラギはその玉座はてめえの席じゃねえ!っと叫びそうになった


が息を整えた、今日の俺は俺らしくない。

自分に言い聞かす


「ん、まあなんだ、俺が居なくてちゃんとやれてるかなー?ってな」

「何も問題ない」と素っ気なく返すロキ

「ははは〜・・まあそうだよね1日だけじゃね」と頭を掻く


ヴァーリに伝えたい事があるのに

ただ熱い視線を送ることしかできなかった

そのまま玉座の間から立ち去る、まるでただの不審者だ


イズンも後から出て来る ヴァーリはやれやれと内心思い

ロキとの会話を終わらせ部屋から出る

ヴァーリはブラギを探し見つけると

「なにか話があったのだろ?ここではまずい内容か?」と問う

「ああ 頼む」ブラギがそういうと

ヴァーリはすぐに異次元の結界を張り3人だけが異次元に飛ばされた


この異次元の結界は今は亡き師匠である英雄バルドルが編み出した魔法である

ブラギは事の顛末を隠さずイズンとヴァーリに打ち明けた


話が終わったあとヴァーリは歓喜した

八方塞がりであったアイリの帰還に大きく前進したからである

イズンはよく理解できてないようだったが

アイリが生きているという事だけはわかったようだ


ヴァーリもブラギに隠していたことがあると告げる

ヴァーリに案内されるまま半ば壊れかけた教会についた

埃だらけの中を奥まで歩くと教壇の後ろに地下に続くであろう階段がある

3人はその階段を降り地上の教会が嘘のように綺麗に整備された地下室にでた



通路を歩いていくと

今までずっと死んでしまっていたと思っていた

テュールとフレイヤを見つける

テュール、フレイヤ、ブラギ、イズンの4人は歓喜しながら抱きしめ合う


ヴァーリは微笑んだあとゴホンっ!

と咳をしたあとにすべての経緯を話した


そのあと5人は奥にあるアイリの身体が封印されてる部屋に入りアイリの奪還を誓う

これでアイリ派5人が全員揃った










「たった1人の孫なんです〜」チラっチラ


「よしっ僕決めた!この依頼にするよブラギ」「・・・アキ」

《バンっ!》「お姉さん!この依頼でお願いします!」


「かしこまりました、アークグリフォンの卵ですね」

「え?」

「え?」

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