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私がおとぎ話となった理由  作者: もんじ
序章
15/23

14話: 潜入をしよう!

「バーレン!・・・あのやろうどこいった?・・・おいバーレン見なかったか?」

「・・・バーレン?あいつは数日前に死んだぜ」

魔族の住処に魔族であるバーレンを探してきたのだが、思わぬ返答が帰ってきた



「は?なんで死んだんだあいつ、理由は?」

「なんでも数十人で人間の町を襲いに行ったらしいけど、みんな殺されたみたいだな」

「面白そうだったからよ、みんなで見に行ったら・・・ありゃ町というより要塞だったぜ」


要塞・・・?いくら要塞のような設備があったとしても、魔族数十人が人間相手にやられたってのか?

・・・あり得ないな、魔族の個体能力は高い

人間が武装してようがたかが人間相手なら1人で100人は殺せるだろうよ



「おい、その町はどこにあるんだ?」

「はあ?そんな事聞いてどうすんだ?・・・まあいいやアイリス町とかいう辺境の地にある町だよ」

「聞いたとこで新しい魔王様の指示もないのに、勝手に動くなよ」


(動くなよだと?こいつ俺を誰だと思っていやがる・・・)

昔だったら手がでていたが、統率のとれていない今の魔族ではしょうがない・・・



アイリス町・・・魔族が人間の町を襲いに行って、逆に返り討ちにあうなど情けない話だ、

しかし、新しい魔王はなにを考えているのだ、なにも行動をおこす気配がない

魔王だけじゃない、魔将の3人もだ、直接聞いてみる必要がありそうだ




《コンコン》

「失礼します・・・お話がありますダッパ殿」

「ラケンシュか、珍しいなどうした?」

この方、ルイザルフ・ダッパは旧魔王ヴェルゼ様が

魔族を統治してる時から今でもずっと三魔将の1人であり

そして(ラケンシュ)はこの方が率いる軍団の師団長をつとめていた


「ダッパ殿に聞きたいことがあります、先日の話ですが、魔族が群れを率いて

とある町に攻め込んだところ、返り討ちにあったようでして

この件はダッパ殿のお耳に入っているのかお聞きしたいのですが」


「そうらしいな」簡潔に答えるダッパ殿に私は再び問う

「新しい魔王様が即位して、先代魔王となったヴェルゼ様の威光が無くなったいま

なぜ魔族は動かないのですか?」


ダッパ殿に疑問を投げかけてみたが、魔王の指示がないからとの事だった

新しい魔王と話したことはないのだが相当な腑抜け者なのか?・・・

魔王のことも気になるが、魔族を追い払った町の事も気になる

昔のように人間の科学が発展して、魔族にとって脅威となるものが存在するのかもしれない

(この目で確かめなければいけない)そう覚悟を決めた



他の魔族達から情報を集め、アイリス町とはイヴァ教の教徒が集まった町と聞いた

実際に近くに行って見てみたが、頑丈そうな壁に囲まれた町で

町と呼ぶにはほど遠い外観をしていた

門を出入りしてる町人と思われる連中は皆、白い衣にイヴァ教の紋章がはいっていた、

難民を偽ってうまく潜入できないものか?衣装を用意して試してみる事にした


門番に止められ話を聞かれたが、イヴァ教徒の者でありこの地を目指して訪れた

と話をしたら簡単に入れてくれた、どうやらこの町は来るもの拒まずらしい

私にとって都合がいい、門番の話によると

町の役場で町人登録をすれば、ここの町人と認められるようだ


町の中を見わたすと、外観からは予想できなかった活気ある人々で溢れかえっていた

(・・・ちっ、おもしろくねえな)そんな事を思いつつ、町の役場に向かった


役場の中で名前や性別などを記入したらすぐに登録してくれた

移住者は最初、集合住宅のようなものを無料で借りれるので勧められたが、宿を借りると断った

町の中を周ってみて魔族を脅威にさらすような兵器などは見つけられなかったが

訓練場を見て驚愕した、町の衛兵には不釣り合いな

白銀の重厚な鎧を身につけ統制がとれている、だがそこまではまだしも

驚いたのは訓練内容であった、こいつら中級魔法をたやすく扱っている

今の時代の人間が魔法を使うなんて・・・


その奥では、一対一の模擬戦のようなものが行われていたのだが、目を疑ってしまった

1人は顔半分の仮面をかぶった男、こいつだけ白銀の鎧ではなく黒の鎧だった

指揮官かなにかなのだろう・・・


その相手は他の者と同じような白銀の鎧をきた、まだ若い少年のようだった

だが模擬戦が始まって、その少年の凄まじい、魔法を使った剣技を見てしまった

それを簡単にあしらう仮面の男


激しい攻防に魅入ってしまっていた私に1人の男が話しかけてきた

興味があるなら君も騎士団に入るかい?などと軽く声をかけてきた男

名前はブラギというらしいが、この男もまたかなりの使い手なのが分かった

私は騎士団に入れてくれとその男に頼み、私は明日から訓練生として

騎士団に所属する事になった



夜になると町の壁上には火が灯され、壁上を巡回する者達や、

数人で空中を飛びまわり警備してる者達、町の中を徒歩で警備している者達

この町の警備はかなり厳重だ、どこか他国と戦争でも行なっているのか?

ただ分かったことはバーレンと数十人の魔族が攻め込んで

この町で略奪などを行うことは無謀だったという事

ここに来てよかった、人間の脅威を発見することができた


魔族の地に戻り報告するか悩んだが、いまの魔族は軍隊が機能していない

魔王と話したことも無いし、何を考えているのかすらも分かっていない

報告したところで意味がない、少しの間ここで過ごす事を決めた




翌日、騎士団の訓練生として配属された

私は同期である40人と訓練をはじめるらしい、訓練とはいっても

初日は、町の構造や、人間の町の状勢、主要施設の案内などであった

騎士団に所属しても道路整備などを行う工作兵になる事もあるらしい


工作兵は性に合わないので、早く実力を見せつけ訓練生を卒業したいものだ

次の日にやっと実技にうつり、実力を見せつける機会がきた

教官は目を丸くして見ていたがな・・・ふふふ、当たり前のことだ


私は訓練生の中でも、逸早く本隊への入隊が決まった、所属は5番隊

アルビオンという若い人間が隊長に就いている

仮面の男と模擬戦をやっていた少年とたいして変わらないくらいの年齢だろう


数日後の訓練に模擬戦が組み込まれ

私はアルビオン隊長殿とお手合わせをすることになった

人間相手だが少々本気にさせてもらうつもりだ

なぜなら隊長クラスになれば、かなりの権限がついてくる

魔族が動いた時に上位の立場にいれば制圧しやすくなる



そんな思いで臨んだ模擬戦だったのが、終わってみれば私は膝をついていた

人間相手に負けたのだった。







「魔王様の指示ないのにうごくなよ!」


(動くなよ、だと?俺を誰だと思ってやがる!)

まあ、昔だったら手が出ていたが・・・いや我慢できねえ!


「俺を誰だと思ってる!えい!」

《ポコン!》

「いてっ!このやろう!やっちまえ!」


\おらおら/\あたたた/\ひゃっはー/

《ボコスカボコスカ》


「・・・くそう・・人間に八つ当たりしてやる」


「やあ俺はアルビオン」

「しねー!アルビオン!」

《ポコン!》


「・・・なに?」

《チュドーーーーーーーン!》


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