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第六話『二重炎拳 - フレイムパンチ』

「で、2つも『炎拳 - ファイヤーパンチ』を手に入れてどうするの?」

とニコが聞く。


「こうするんだよ!」

と僕は言った。

両手の平を天に向け大きくひろげた。


『スキル合成 - シンセサイズ』


僕はスキルを発動した。


合成するのはもちろん


『炎拳 - ファイヤーパンチ』

『炎拳 - ファイヤーパンチ』


この2つだ。


なんとなく両手に『炎拳 - ファイヤーパンチ』を持っているようなイメージを描く。実際に発動しているわけではないが

両手に乗っている、『炎拳 - ファイヤーパンチ』を混ぜるイメージを描く。


実際にはそういうことはしなくても合成出来るような気がするけど、気分だ。


気分は重要。

せっかく異世界だしね。

スキルクリエイター感を出したかった。


すると


<<合成成功>>


と、無機質な声が聞こえる。


よし、成功した。

やっぱり出来るんだな『同じスキルの合成』も!!


「スキル確認!」

と天の声に向かって言う。


<<二重炎拳 - フレイムパンチ>>


「フレイムパンチか!よし。できた。」

「フレイムパンチ?なんのことよ!」

とニコは言った。


外からは何をしているのかよくわからなかったらしい。そういえばそもそも彼女は、『炎弾 - ファイヤーバレット』を作るところも見ていなかったのかもしれない。


「こういうことだよ!『二重炎拳 - フレイムパンチ』」

と、僕は言いながらスキルを発動する。


わかりやすく実演して説明することにする。


すると、右腕から、炎が出る。

前回ビッグベアことクマさんと対峙したときに発動した

『炎拳 - ファイヤーパンチ』より遥かに、大きな炎を右腕にまとっている。


「なにそれ!」

と目を丸くして、驚くニコ。やはり前回の合成しているところを見ていなかったらしい。成果物の『炎弾 - ファイヤーバレット』だけ見ていたようだ。


「そんなスキル持ってたの??それなら速く言いなさいよ!!」

とニコが言う。


「いや、もってなかったんだ。今『炎拳 - ファイヤーパンチ』を2つ合成して作ったんだ!」

「作った!?!?」

とニコはかなり驚いている様子だ。


「スキルを作るなんてそんな話聞いたことないわよ!!」

「合成したんだ。一つにまとめたんだね。まさかこんなに効果があるとは思わなかったけれど」

と、まだ発動『二重炎拳 - フレイムパンチ』を眺める。


まさに効果はテキメンで、かなりの威力を持っていそうだ。

そして確認が済んだので、スッとスキルを消した。


「うーん、なかなかすごいね!」

と僕は笑った。


「というわけで、僕には『スキル合成 - シンセサイズ』のスキルがあるんだ」

とニコに言った。


「『スキル合成 - シンセサイズ』・・・そんなスキル聞いたことないわ。タカシ・・・一体何者なの?・・・いや何者でもいいわ!すごいわね・・・」

とニコが言った。


「ありがとう!」

僕は笑った。

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