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第四十〇話『スライム戦』

「今度は僕から行くぞ!!」

と、僕は剣を構えて走りだした。


スライムの攻撃を弾いた僕は、そのまま攻撃態勢に入った。

スライムは弾かれた衝撃でまだ動けないようだ。

今が攻撃をするチャンスだ。


その、チャンスを逃さないように。

大きく、剣を引き。


振った。


ズバァァァァァっと、スライムに攻撃が当たり、スライムは消滅した。

確かな手応えがあり、まだ、手にその感触が残っている。


「た、倒した!」

僕は、スライムを倒した。


スキルを使わずに、体術のみで!

いままでの、みんなとの訓練のおかげだ。

ここに最初に来た時には出来なかったことが出来るようになったのだ。


「やったじゃない!!」

とニコが微笑んでいる。


「ありがとうニコのおかげだよ!!」

と笑顔が溢れる。


ニコは満更でもない顔で微笑んでいた。

ニコの厳しい修行のおかげで、スライム相手とはいえ剣を当てることが出来た。

すると天の声が聞こえる。


<<スキルを獲得しました>>


「あ、何かスキルが手に入った!」


<<タカシは『速斬 - スピードスラッシュ』を覚えた>>


「おおおお!スキル覚えた!!」

「喜びすぎでしょ!!もう何回かスキル手に入れてるでしょ!!」

とニコが笑う。


確かにスキルを手に入れたのは初めてではないが。

スキルに頼らず自分の体力と体術でモンスターを倒したと実感できるのは、これが初めてだ。

うれしくないわけがない!


「だって、帰宅部の僕が、こんな体育会系の事をやって、そして成果が出るなんて・・・奇跡だよ!」

と冷静に自己分析した。


ろくに走ったこともないような、人間だったのに。

朝、毎日走り、1日中みんなと稽古をして、やっと手に入れた1勝だった。これは革命的な出来事なのだ!


「まぁ・・・確かに頑張ったわね!悪く無いわ!」

と、ニコが言う。


これは、ニコなりに褒めてくれているのだろうか?

と思っていたら、ヒカルがニコに言う。


「ニコちゃん、もっとわかりやすくほめてあげたらいいのに!」

「ヒカル!!いいのよ!!これからもっと頑張らなきゃいけないんだからね!!・・・まぁ、でも悪くはないわね!」

とヒカルとニコはいつものやりとりをしていた。


「『速斬 - スピードスラッシュ』試してみたいな」

と僕は早速手に入れた、新しいスキルに興味が出てきた。

名前的にニコが使っていた『斬撃 - スラッシュアタック』の親戚みたいなものではないか、と思う。


「タカシ!また、スライムが出たわよ!!」

とニコ、が言う。

ピョンピョンと、先ほど倒した、スライムとおなじ形状のスライムがやってきた。


「ちょうどいいんじゃない?使ってみるといいわ!」

ニコが僕に提案した。


「うん、ありがとう!試してみる!」

そのニコの言葉に答えて、僕は、短剣を構えた。


「よし、行くぞ!」

そう言って、僕は二匹目のスライムに向かっていった。

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