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第二話『ニコ』

そして僕は合成した『炎弾 - ファイヤーバレット』

を使った。


炎の弾は、クマさんに当たり、そのまま炎上させた。

そして、クマを倒した。


「す・・・すごい・・・」

僕は自分のスキルの凄さを理解した。


そして、やっといきなりのバトルを制したことに安堵した。

これからこんな生活をするのか・・・。なかなかハードじゃないですか、神様。


神様がいるのかは知らないけどね。


ここは明らかに元いた世界とは違う。

違う概念で動いている世界だ。

と、目の前に倒れている、大きいクマ。

つまりビッグベアを見ながら考えていたら


「その技すごいわね!」

と、突然美少女に話しかけられた。


びっくりした。

クマとの戦闘でぜんぜん気が付かなかった。

そこにいきなり美少女が立っていたのだ。


「君は・・・?」

と僕は素直にその少女に聞いた。


「私はニコ!モンスターが現れたって聞いたから、来たんだけど、あなたが倒しちゃった」

と、てへっと笑った。

なかなか可愛らしい少女だった。


「それは失礼!本音を言えば倒して欲しかったけど・・・」

と、僕は笑った。そういきなり、異世界に来て戦闘とは、神様もなかなか酷い。


「ふふ、アンタへんなヤツなのね!倒せるなら倒しなさいよ!!」

とニコは言った。


「転生、5秒でいきなりバトルは、さすがにつらいよ!」

「ふふ・・・へんなやつ!ここらへんのヤツじゃないってことね!ま、いいわ!倒してもらったお礼もしたいし、一旦私のうちまで来なさい!」

と、ドンドンと話を進めるニコ。行動力がすごい。


「え、いいの?」

と僕は聞いた。


「どうせ行くとこないんでしょ!さっきのスキルについても聞いいてみたいし」

と少女が言ってくれた。


「じゃあ。お言葉に甘えておじゃま、させてもらうよ!」

と、ニコの好意にあずかることにした。


と、街に来て、彼女の家に上がった。


そして、温かい飲み物を出してくれた。

「どうぞ!」

とニコは言う。


「ありがとう!」

と言いながら、ゆっくりと口元に持ってきて、飲む。

なかなか、美味しい、これなんだろう、と思った。

お茶なんだろうけど。


と聞いても現実世界でも、お茶の種類を聞いてもわかるわけではないのだけど。


「で、単刀直入に聞くけど。アンタなにものなワケ?」

「いやー!それは、僕も聞きたいくらいなんだけど!」

と僕が答える。


「ああ、混乱してるのは分かったわ!とりあえず名前教えてちょうだい!」

「タカシだね。」


「オッケー!タカシ!とりあえず、ビッグ・ベアを倒してくれてありがとう!」

言う。ニコ。


「やっぱり、さっきのモンスターはビッグ・ベアなんだね!」

と予想通りの名前だった。


「ところでお願いがあるんだけど・・・」

とニコがキャラとは違う神妙な面持ちで聞く。


「なに?出来ることであれば」

と僕は答える。


「さっきの、あなたの『スキル』もらえないかしら?」

ニコはそう言った。


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