最後の介入
聖歴2951年 山城県
6年前に第二次欧亜大戦が終結し欧州側(二大洋連合軍)の勝利となった証として講和条約がやっとこさ合意にいたり締結された伏見講和条約。
本講和条約は調印場所を中立国家の都市でという各国の思いから百数十有る国家の中で唯一、完全中立を宣言し実行していた(史実のスイスのような感じ。この世界のスイスはリヒテンシュタイン公国の一部とされ国名もベルン=リヒト公国となっており欧州側として参戦していた。)大日本帝国の旧都に近い伏見で行われることになった。
講和条約の発効後三帝が各国に向け輸出入の鎖国状態に入ると宣言。各種先進技術の大半を三帝に依存していた欧州の先進国各国は恐慌状態に陥った。
聖歴2991年 中東
前年にとあるひげもじゃ大統領が、国民に対しおれつえーをやりたくて南東のちっちゃな国に侵攻した。数時間後には併合してしまった。併合された側は、他国に必死に助けを求め色よい返事を貰ったが、待てど暮らせど援軍は来ない。もう一度訊ねれば、そんな約束したかなととぼけられた。
失意と後悔と怒りに充ちた思いで途方に暮れる担当者の目に映ったのは街頭テレビに映る、にくき敵国の戦車が、兵が、そりゃもう盛大に吹っ飛ぶ様だった。
『クウェート国民に告げる。あと30分待て。』
「―クウェート王国一等外交官ですね。」
声を掛けられ振り向けば、肌の色も顔立ちも違う3人の男女。
「3帝が貴国を救うために動きました。」
欧亜大戦時に激戦の舞台となったアラビア地域その中でもがんばって維持してきた独立を簡単に踏みにじった隣国に怒り心頭だった彼はこの言葉を聞いても、先ほど今居る国の外交官に言われた口約束だろうと判断していた。
「さてと3帝と我が国の力とくと見せてやりますか。」
新たに現れた髪も目も白というか銀色の女性。
『クウェート国民に告げる。解放の時は今。音と光に注意してください。』
クウェート沖合
三帝が誇る戦艦20隻が集合し、クウェート国内のイラク軍そして、そこに兵員武器などを供給するイラク国内にも対地砲撃を加えていた。
特に日本の戦艦から放たれた砲弾はそのままでイラク全土を射程圏内に納め、同行する改諏訪級補給艦から供給される無尽蔵の弾薬を用いてイラク軍の拠点を叩きに叩いた。
特に大統領宮殿は重点的に叩きに叩かれた。その中でひげもじゃ大統領は捉えられた。
聖歴2000年 並斉50年12月31日
帝都信州
「それでは今日でその介入というのは終わりと言うことになるのですね。」
[そうですね。発表はお願いします。これからも交流や技術提供を行っていきますがね。]
この日をもって、彼の国が、この世界の事案に自発的に介入することはなくなるという。
寂しいやら何とやら。
唐突に、そして、尻切れトンボ感がでかいかも知れないが、…尻切れトンボって残酷かつぐろいよね。
ここで本編は一旦終わらせて戴く。
白状すると、ネタも無ければ知識も無い状態でどうしろと?
あ、三帝は未だ鎖国状態です。
後々追記したり、なんか番外編書いたりするかも知れないけどね。