表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よく有る架空戦記 の様な物  作者: 猫湊
さてと、ここから、大きくね
35/41

新しい歴史?

結局あの素っ頓狂集団の目的は、この世界では成就した。一番ほくほく顔なのが銀色姉みこなのはまあ、戦時下にアメリカをコテンパンにする代わりに海軍所属戦闘艦艇を全隻手に入れたからと言える。

黒海、カスピ海周辺にかろうじて残っていた赤い集団はアメリカよりも一世紀早く消え去った。

今日残っている主な勢力は、英日露の三帝永久三国同盟とそれに強い影響を受けている、スペイン、イタリア、タイ、スカンジナビア、フランス、ドイツの5王国の三帝五王と、EU諸国である。


明和45年

世界規模で視界を遮る気象が発生した。

気象はすぐに回復したが、世界情勢は一変した。

三帝五王とその影響が強い極東を覗くユーラシア大陸の沿海部と太平洋地域、北アメリカ大陸は何の変化もなかったがそれ以外の地域は、もうわちゃわちゃだった。

日本は、今回の事象を、突発性時空間時代逆行とめいめいした。

もうこの名前で何となくぴんとくるだろうが、当該地域では文明文化レベルが1000年は逆行した。

それはもう見事に。

治結元年 西暦2601年 聖歴1601年

ノヴォニコラブルグ

[皆さんよくもまあ、こんな面倒くさい状態に平然としてられますねえ。]

「その面倒くさい状態に巻き込んだ張本人が何をおっしゃいマスやら。」

男の言葉にうなずく他の面々。

[提督をそこに据えたのは神子ですし、時空逆行が起きたことに関して王国は一切関知していません。そもそも、なんで、こんなまどろっこしいことをしなきゃならないんですか?確かにあの極東の国はうざったかったですけど、僕らだったら、焼きますね。]

「一つ聞かせていただきたいが、私はここに居て良いのかと。」

[元凶が何を言いやがりますか。まあ、悪のりして、これおこしたの僕らですが、僕らとしては日本はああいう目に遭うべき国ではないはずです。]

彼の国の王と特連艦隊の司令官、そして、彼の国の属国の元首、三帝の元首と首相がロシア帝国の帝都ノヴォニコラブルグの皇帝宮殿の中庭でお茶をしていた。

「もう良いんじゃないかとは思うのです。」

「もうとは?」

「我が国との関係を公式に発表しては?と思うのです。」

[それは神子が首を縦に振らない限りは無理ですね。]

お茶をすすりながら呆れ顔の遥夢。

[そもそも我が国の艦艇とこの世界の艦艇は大きさが異なりますからね。」

「ですが、星軍はいかがでしょうか?」

[それを気にしているのです。あの子は星軍を国の外に出したがりません。軍人としては僕が一番上ですが軍令としてはあの子が最高位ですから。僕としては楽で良いんです。我が国では第一艦隊以外の近衛艦隊を除く全宙軍は僕の指揮下。第一、第二艦隊を除く近衛艦隊はリンの指揮下。リンと第二艦隊、そして星軍はあの子の指揮下。あの子は僕の指揮下という形で。組織が形作られています。


横須賀鎮守府司令部

「以下の内容で決定したのだが、そちらの意見を聞き忘れていましたので修正のためにも。」

「我々の意見ですが、…なんと言いますか我々は我が国の王家直属でして彼らの決定が明日の朝なのです。」

「では明後日にでも。」

今後の対大陸、太平洋戦略に基づいて帝国軍は皆鎖国体制をとるべきとした。

数日後

帝都 塩尻軍道

帝都パレードが開かれる際に使われる大通りがこの日閉鎖された。

その閉鎖された大通りいっぱいに更新する何万人もの軍服姿の女性達。何故か全員が仮面をつけている。

先頭を行く女性が持つ旗には彼の国の言葉。その遥か後ろに見えてきた旗に書かれていたのは、

『蒼藍星間連邦王国基軍近衛軍連合艦隊第二師団艦隊 第一旗艦乗員連隊第一主艦橋昼勤大隊』

彼の国の軍隊が行進していた。

帝都南部の諏訪湖から、行進しつつ北部松代まで85kmを何万人もの女性が一糸乱れぬ統制の取れた行動をしていた。

何故松代なのか。

この時期今上帝は松代御所におわすためである。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ