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よく有る架空戦記 の様な物  作者: 猫湊
丁髷結って刀射して
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まあ、うん

十字教歴1559年元日 英国ロンドン

「そなたが、我が国に繁栄を約束したという長きを生きる異教の神の化身とやらか。」

威厳あふれる声が謁見の間に響く。

[何もお答えしないことを肯定とお取り頂きたい。]

「ふむ面白い。」

「貴様無礼な。」

近衛兵とおぼしき屈強な男が腰の剣に手をかけ、跪くあの女性に、くってかかる。

[ふむ。どうやら、あなたは自分の立場をわきまえておられない。これは王と王、2つの世界を代表する2つの国の王が対等な立場で忌憚なき意見を交わそうとする神聖な会談の場です。あなたのような、脳みそが筋肉のような方は、我が国の長相(ちょうさい)と遊んでいらっしゃい。]

そう言って、呆れ顔の視線を件の近衛兵に向けると勝手にドアが開き、彼は首をつままれた猫のような格好でいきなり宙に浮かばせられ、部屋の外へ運ばれていった。

それを呆然と見つめていたあの女性を除く英国側一同だったが。

「はっはっはっはっはっはっは。なかなか面白いな。なるほど、確かにここには宰相を初めとした者は居るが、主なことと言えば、共に国を治める余と其方の条件の摺り合わせであるな。」

[我が国が貴国に求めることは、一つ、供与する技術理論、知識などは、この後お渡しする紙に書かれた年代まで日本を除く国に流出させない。(中略 なんせ、このあとわちゃわちゃとえんえん5時間にわたって語っていた。)というわけで、我が国としては、貴国が以上の条件をすべて履行することは人間が息をするよりも、水を飲むよりも簡単であると考えています。]

「よ、よくこれだけ長々と話せるな。」

[かみ砕いて教えてやらないと分からない馬鹿ばっかりが我が国の周りにおりますので。」


およそ40年後 日本 京 首相官邸

大航海時代を迎えている欧州の中で本来300年ほど後の世界の代物であるはずの鋼鉄艦を運用している英国は日本との交流により、赤道以北の太平洋地域に有る島々の資源を他の欧州の国々と比べ破格の値段で手に入れることができていた。その理由は、他の海洋国家が馬鹿ばっかの自己中ばっかだからだと、織田首相は語っている。

もう一つの海洋大国であるポルトガルの宣教師が、日本に訪れた時の日本人の反応は、今更それ?である。オランダ、スペインも同様であった。それ以外にも、南洋諸島に「すばらしい教えを広め導こう。」とかいう、ばからしく上から目線の考え方でいらしてくださったのはよろしいのだが、日本の南洋西の玄関口となるシンガポールにたちよって、腰を抜かした。そのご、国内線の旅客機などを乗り継ぎ、やってきたのは良いのだけど、

「それで?この国を舐めないで貰いたい。この国は、どんな物でも受け入れアレンジしてしまうのだから。君たちが持ってきた、後生大事にしている神の教えとやらでさえもな。」

この後、本国に帰還したスパイも兼ねていた宣教師達は、見聞きしたことはそのままに、傲慢な考えを否定されて感じた屈辱をそれぞれの王に声を大にして伝えた。

「なかなかやりますなあ。」

「お宅の教えのおかげですわ。」

欧州の当時の国々は自分が負けたことは認めず歴史に残さないことが美徳とされていた。

葡西蘭対日英の戦いが起きた。戦闘の経緯だがその前に500年前に既に日本は人工衛星を打ち上げ、全地測位システムを運用していること、それを元にして英国と座標などのデータリンクを構築していることをお知らせしておく。

まあ戦闘の経緯はよく有るもしも日本が中世レベルな異世界に転移したらという物と同じ。まあ、龍とか、魔法がないだけ日英連合軍のワンサイドゲームであった。

とはいえ、懲りなかったこの3ヶ国は34年ほど後に日英と愉快なお友達(最凶)に喧嘩ふっかけ、コテンパンに伸され、武装解除されてしまった。

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