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よく有る架空戦記 の様な物  作者: 猫湊
さてと、ここから、大きくね
28/41

愛国家の楽園を。

平成51年 2001年

神戸港。市民はざわついていた。見たことない形の船が止まっていたから。

『えー。現在神戸港に停泊中の船は、昨日艤装が完了し、就役のために呉鎮守府へ向かうために最後の調整をしている海軍の新鋭艦です。建造浸水、艤装の一切を彼の国が行ったため、我々も詳細を知らされていません。が、我が国で使用するための最終調整のため就役にはまだ時間がかかります。』

おい宣言者。どこぞの半島南部のお笑い国家じゃないんだから建造後艤装前の浸水はまずかろう。ということで建造進水が想定表記です。

治さないの家って?これも一つのおもしろさですよ。

時の総理が「与党を国鉄を郵政省をぶっ壊す。」と言ったら、国内で退陣を望む声がわき上がった。

その後を受け総理についたのが、政界のサラブレッドといわれた、愛国政治家、安倍真三だった。

彼は彼の国で例の船が進水するときに招かれ、名付け親となって欲しいと言われていた。

船の名は『伊勢』特連艦隊編成時に下賜されて以降半世紀にわたり畏れ多いという理由でつけられることのなかった名前である。

艦体形状は彼の国の水上艦艇を元に、日本での使用に合わせ、調整が施されている。主砲は特連艦隊の伊勢に合わせ50口径54cm3連装砲を4基装備。日本が大好きな質量光線砲と実体弾の混合射撃に適した整備。

そして、旗艦として申し分ないほど強化されたメインフレームは、艦艇搭載ながら、国内最高峰の水準となっていた。

さて、安倍がかなり保守系なので、国内のマスコミのうち大手とされるいくつかは反安倍バッシングを敢行した。

だが、安倍を下ろすのは難しかった。

彼の国から、安倍が総理を続ける限り、今以上に交易額を増やしていくと言われていたのだ。


平成59年 安倍が健康上の理由から辞職し行われた総選挙の結果、野党民世党が、何故か政権に座った。これに、国内経済は反応し、株価が大暴落した。7万近くまで上がっていた株価が一気に八千円を割り込んだ。

彼の国が、資本を大きく引き上げたことが原因である。また、諏訪級、播磨級の稼働も停止された。

この後冬の時代が二年ほど続いた。

民世党は政権につくやこれまでの公約を反故にした。

これに怒ったのが、今上帝である。即座に、当時自民党総裁に復帰したばかりの安倍に組閣の大命が下った。陛下の勅旨による組閣であり、、国民は歓喜した。だが、民世党はなかなか官邸を明け渡さない。そんな中、

平成61年3月東北地方をマグニチュード9.3震度7の烈震が襲った。

即座に安倍は、皇居に呼ばれた。

「安倍総理未曾有の大地震においてあなたの手腕を見させていただきます。」

「畏まりました。既に海軍が可能な限り物資を積み、被災地へ向かっています。」

そこへ侍従が駆け込んできた。

「陛下、失礼いたします。民世党代表が、総理を語り、被災地入りを行いました。」

さらに聞けば民世党は、政府を語り勝手に被災地の復興活動を視察邪魔としか取れないような形での視察を聞き、

「参加した者を国賊として捉えなさい。総理、民世党、共産党、社会党の系統は、国賊と見なしなさい。」

今上帝穏やかにキレていらした。


翌年末の総選挙で、今上帝がおっしゃった3党は衆議院の議席を失い、これらから分派した党も議席を失った。

これにまたも市場は敏感に反応し1万を天井として推移していた日経平均が急騰。3年前の水準を回復するのに一月もかからず。為替も円安が進み一気に100円近く下がった。

まあ、彼の国が、引き上げていた資本に色つけて再投入してきたのだから当たり前か。

そして。

『いま、山本一郎被告が姿を現しました。自分が逮捕された理由に今ひとつ合点がいっていないようです。』

元俳優の参議院議員が、陛下だけでなくあの国の王族にも陛下主催の園遊会でものすごく失礼な態度で手紙を渡したのだ。陛下は穏やかに笑っていたが、あの国の王族が怒った。彼はその場で取り押さえられ、1週間後のこの日カメラの前に姿を現した。

『今罪状とそれに伴う刑が言い渡されました。蒼藍王国王族定義法違反。羞恥亀甲の刑とのことです。この後被告は一時収容施設に1週間収容された後渋谷駅前に亀甲縛りの上で1週間野ざらしとなるそうです。』

リポーターの言った一時収容施設とは要は男色家の巣窟のことで、ここに真っ裸で、拘束されたまま、放り込まれ、青少年の精神衛生教育上ひっじょうによろしくないことをされあひあひ喘がされ続けるのだ。そのご、その状態のまま渋谷の大交差点に局部に常に刺激を与えられ続ける状態で展示されるというのが今回の彼に科せられた刑罰。まだ40そこらなのに人生が終わってしまったわけだ。

平成65年

石川島播磨重工業海運製造横浜磯子造船所

空母と戦艦が一隻ずつ進水した。

空母の名は雲鷹。70年前に活躍し特連艦隊発足時に下賜された隼鷹級空母の四番艦の名を継ぐ正規空母であり、アメリカの原子力空母H・W・ブッシュに匹敵する大きさと排水量を持つ大型空母である。エンジンはなんとまあ、核融合炉。

戦艦の方は加賀。95年に一番艦が進水した、長門級戦艦の三番艦である。姉2隻と比べ大型の艦体は間に就役した、伊勢の54cm砲を強化した58cm砲を積むためである。

こちらはレールガンがメイン。

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