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よく有る架空戦記 の様な物  作者: 猫湊
あの区切りを目指して
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あちらとこちらを飛ぶ総理

この話で一旦区切り、登場人物の簡単な紹介や、架空兵器の紹介なんかをします。とはいえもう架空の架空戦記なんだから兵器に架空も何もないですが

「そうですか。いよいよ介入が本格化しましたか。それにしても、あの方は何か企んでいそうですね。」

「蝕弾頭を東海岸に落とすとは聞きました。自由の女神や、ホワイトハウス、ポトマック河畔の桜は保護するけど、後は知らない。住民には、十分な周知を行う。ともおっしゃっておられました。」

「分かりました。できるだけ、あちらのアメリカへの人道支援は怠らぬように。」

「はい。」

2人の男女が、話している。1人は威厳をたたえた老紳士の言葉が似合う男性。もう1人は、まだ幼さ残る若い女性。

1人はこの国の元首でありもう1人は首相である。

「私が、あの方に申し上げたことが原因でこのような自体となったことに責任を感じずには居れません。」

「陛下が言わずとも、あの方々はいずれ、介入を行ったことと思います。」

「来栖総理、あちらに飛ぶことは可能でしょうか?」

「王国時管省からの許可待ちであり、既に政府としては私が飛ぶことに関して調整は済んでおります。」

来栖と呼ばれた女性が恭しく礼を取る。

「ああ。あなたが当代の総理でいてくれて本当によかったと思います。」

「ちょうど、官邸から、時管省から渡航許可が届いたそうなので、急ぎ飛ぼうかと。」

「いってらっしゃい。」

優しげな声に送られ来栖が皇居を後にする。

日本連邦帝国。

この物語の発端となった大保法制定のきっかけである発言をした者を一応の元首とする、蒼藍王国の属国である。

まあ属国と言っても一般的な属国の定義には当てはまらず、軍事権の大半と立法権の一部、を蒼藍王国に監督される意外は全く同国とは対等な立場であり、国際的には属国というかこれ、昔の昭和中期ぐらいの日本とアメリカの関係に似てね?という扱いであった。かつては大陸辺縁ぶの列島国家に過ぎなかったが、今では世界でも有数の大きさの大国である。


大日本帝国 沖の鳥島新島

[ようこそコーウェリアへ。夕凪はコーヒーに何か入れますか?]

「いえ。山本総理はいつ頃到着される予定ですか?」

「首相格に訊けよ。」

コーウェリア

蒼藍王国軍の総旗艦であり、この沖の鳥島新島の正体でもある。

「山本総理は後、40分もすれば到着されます。現在父島飛行場を出発されたそうですので。」

「彼の山本五十六が総理大臣か。サイン貰っとこう。軍令部総長に小沢。連合艦隊司令長官に山口多聞か。」

『まもなく、日本海軍特別艦隊が到着します。』

今から20年ほど前に彼女らとこの国とで結ばれた協定が今履行されようとしていた。コーウェリアの艦側に停泊したその艦に神子が抱きつく。

「伊勢~。」

彼女が、1から設計に口を挟み建造も細かい部分にまで関与した艦がここに居た。

「遥夢!」

[はいはい。でも山本総理の宣言待ちですよ。]

「あー。早くうちいろに…。」

「どったの。」

突然黙り込んだ神子に問いかけると、

「自分で言ってて気色悪くなった。」

「なら言うなし。」

そこへ一機の輸送機が降りてきた。数分後、彼女らの元に3人の男性がやってきた。

[お願いします。早くやらないとこの子がかわいそうなので。」

「分かりました。『勅許 以下の艦艇を御山公爵に下賜する。(以下艦艇名が30近く並ぶので省略)御名御璽』以上になります。」

[ありがとうございます。以下ウェリアス皇爵に下賜された艦艇を国王権限を持って、所有権はそのままに、王国軍に編入。艦隊を組成の上で本介入に投入します。『勅命 国軍統合元帥 国軍統合軍令部総長御山神子 右に只今下賜された艦艇を元に艦隊を組織し近衛軍連合艦隊第二師団艦隊隷下にて運用せよ。艦隊名は特務連合艦隊とし、本介入後は、貴官の私兵組織コイルスに組み込むことを許可する。』なお、旗艦に関してはあなたの自由ですが、もう決まってますね。]

伊勢の艦首にほおずりしている神子を見て呆れたような、母親が、子供を見るような目つきで見つめる遥夢。

この5日後驚異的な時間で改装された、伊勢率いる特務連合艦隊は介入に投入されることとなった。

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