葛藤
変わりたいと 呟く
変われないと 嘆き
変わるのを 諦めて
変われないまま 何も 変わらないまま
暗がりで君は呟く 『変わりたい』と
暗がりで僕は呟く 『変われば良いじゃん』と
『何も知らないくせに』 君は睨む
『何か知る必要がある』 僕は君に問う
『何も分かってない』 君は叫ぶ
『何も分からない』 僕は君に答える
変わりたいと 呟く
変われないと 嘆き
変わるのを 諦めて
変われないまま 何も 変わらないまま
君はいたずらに自分の心を切り刻む
僕はいたずらに君の傷をほじくり返す
君は考える事でいっぱいになって
僕は考えることすら思い付かなくて
君は僕を刺す
涙でぐしゃぐしゃな顔で
君は僕を刺す
ぐちゃぐちゃになった髪の毛で
君は僕を刺す
驚愕を隠せずに
変わりたいと 呟く
変われないと 嘆き
変わるのを 諦めて
変われないまま 何も 変わらないまま
気にすることはないさ
どんなに醜悪な姿でも 生きてるんだから
気にすることはないさ
どんなに罪を重ねても 生きてるんだから
君は変わりたいと言ったね
君はその一歩を歩き出したんだ
僕には何も分からないけど
確かに一歩踏み出した
僕が君の側に居ることで
僕が君の声を聴くことで
君が前に進めないのなら
迷わず 振り切って見せてよ
僕は変わり始める君を見てるから
それが僕の喜びだから