2話、浮いた!!って、え、、、ガックシ
「キャーーーーーーーーーーー」
「ウワーーーーーーーーーーオマイガーーーーーーーーー」
二人の声がうるさいくらいに刃先の崖に響きわたる。
「ってオワ!」
いきなりロイとレアリの体が中にフワっと浮いた。
「レリアーーーーー!!!!!!浮いたぜ!俺浮けた」
ロイは有頂天である。
「なワケないでしょう、、、私たち2人がこんなに安定して浮ける力なんて
訓練されている魔術使いにしかできませんわ、、、」
レアリはそういってため息をつきながら、辺りを見回した。
目の前の空間にふわりと人が降り立った。
「ご名答だお嬢さん、君は頭がいいね」
白い四角形の模様が複雑に書かれたマントを来た男がフワフワと目の前に浮かんでいる。
黒がかったブラウンの髪が目を隠してしまって、目の白目の部分まで真っ黒の目が
うっすらと彼らを見ている、のほほんとした顔つきだ。
「えー、、、僕のパワーってか力ってか魔力的なものってーか〜
そーいうんじゃねーのー・・・」
ガクリとロイはうなだれた。
「ああ、そうだよ。残念ながらそうじゃない。それにだ
刃先の崖は、魔術学校の初等部の者が期末試験で使う場所。
魔術経験がないものがいきなり、、、と言うわけには行かないんだよ」
そう指を突き出し男は笑顔で言った。
「あの、貴方は一体誰なのかしら、力を3人分仕えるという事なのだから
魔術師なのでしょう?」
目の前の男をみてレアリは目をぱちくりさせながら言った。
男は少し微笑んでから、名前を告げた。
「私はコーディ・アライト。コーディと呼ばれているよ。
魔術学校の教員の1人って所かな」
お気楽に読んでやってください。