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魔女には狂気しかなくて
女の子は魔女に腕をつかまれました。
逃げ出そうとしても、魔女の力が強くて、
腕を振り払えません。
「あんたも殺してやろうか?
そこに転がってる奴みたいに。
ああ、いいことを思いついた」
魔女は目を輝かせて、
恐ろしいことを言います。
「あんたから、
感情も、
記憶も、
全部、消してやろう。
自分が何者かも、
なんで生きているかも、
分からないまま、
だんだん、弱って、
死んで行くのを見るのは、」
楽しそうだねえ……。
魔女の甲高い声を聞きながら、
女の子の視界は黒く染まっていきました。




