サッカーじゃない、何かが、始まった。
「さあ、椎名ジャパンキックオフです!」実況
「わああああ」盛り上がるサクラの観客。
さっそく、まったくサッカー知らない椎名から、伝令が飛ぶ。
「よしっ。二番と八番飛べ!」椎名監督
「は?」困惑する二人。近くにボールも無い。
「・・飛んでっ。いいから・・」渡辺コーチが、小声で伝える。(コーチに就任渡辺)
「はぁ~・・・」
なんだこれ、ボールもまったくきてないのに、二人がその場で、ジャンプし続ける。
「よっしっ。いいぞ。デストロイだ!」椎名監督
(・・デストロイ?・・・よし、いいぞ。デストロイ?・・)渡辺悩むが・・
「さすがっ、デストロイっ!さすが椎名さんだ!」もう無理やりの渡辺。
「ああ、ちょっと、遅いくらいだがな・・」椎名監督
(なにが?・・・・)渡辺悩むな、もうすでに、サッカーじゃない。
「よしっ。休憩だ!」椎名監督。
「ピー」 「前半終了!」 しょうがなしに、笛を吹く審判。
(まだ5分だぞ・・・)渡辺困惑
「ふふふ・・面白いことやってんな・・・」二年の生徒も観客で見てる。
VIP席に座るキャバ嬢あやかと、お付の金山の方を見て、手を振る椎名。
「・・・ワァ~スゴイーシイナサーン。」死んだ魚の目で、片言で、呆れるあやか
金山も同じ目で、見つめる。
(これ二億かかってんだぞ・・・)
「すいませんね、いろんな事しちゃって・・残り二千万は差し上げますので、
最後まで、付き合ってください。」金山が、あやかに頭を下げる。
「思うんだけど・・二億使うんなら、直接私に、くれれば・・」あやか思うこんな面倒しなくてもと。
「アホなんで!」即答の金山。
「今、何点差で、勝ってる?」椎名
(まだ、何にもしてねえし・・・二人ジャンプし続けただけだぞ・・)渡辺思うが、
「6対0の、圧勝です。」とりあえず渡辺
「じゃあ、後半は渡辺コーチが、指揮とってみろ!」椎名
(もう飽きたんだ・・・)全員思う。
後半開始。
急遽コーチに襲名した金山。
椎名はVIP席で、あやかと観戦。
「悪かったね、色々と・・・」椎名
「えっ?・・・」もしかしてと思うが、聞けないあやか。
「ついね・・かっこつけたく、なってさ・・俺は何でも出来るんだぞと・・・」椎名
「もしかして・・全部しってるの?」恐る恐る聞くあやか。
「ああ。すまんね。玄関のドアも、お店も、綺麗に治しといたから・・」椎名
「じゃあ・・・どうして?」何が、したかったかのが、知りたいあやか
「んっ?見てみなよ。この必死さ。これが、見たかったのさ・・」椎名
必死で盛り上げようとする、一年達が、あちこちに。そしてそれを支え汗を流す二年達
一年二年も気づいてないが、隠れて全力でバックアップ、フォローしてる三年。
「ここから、時代を担うエース達が、生まれて来るんだよ。」椎名何かを待っている様
「・・・ありがと・・いいもの見せてくれて。」笑顔のあやか、椎名にくっつく。
この数年後に時代を変える女の子が入学してくる。
だが、秋葉原高校初の退学となるんだが・・・
「六番と八番ジャンプだ~」渡辺監督。
「よっしゃ~デストロイだ~デストロイ!」金山コーチ
もう、やけくその二人だった・・・・