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殴り合いデスティニー  作者: 火村虎太郎
六本木戦争
87/90

東京 MIDNIGHT CIRCUS 蛇撃

菅原の携帯に電話する岩永


「俺だ!。脱出成功だ、あきなが、助けてくれた。

 今から、そっちに向かう」岩永

「おお!。気をつけろ。一旦いつもの場所だ。

 金山も、田村も応援に来てくれてるぜ!

 それと、ねーさんだが・・・やっぱり、俺達切ったみたいだ」菅原


「ああ・・・わかってる。色んな事情が、あるんだ・・・」岩永

「・・ああ。わかってる。俺達も・・・」菅原


「しゃあ!岩永救出だ!山本が大手柄だ!今こっちに来るぜ」菅原

「やったな。」片岡



渋谷のあの場所


「・・・なつかしいな・・・そんなに、経ってないんだが・・」金山

「・・ああ・・・」田村


渋谷のプレジェイのたまり場

その前は、渋谷爆撃のたまり場

不思議な光景。今その二つが、同じ場所に。



「あきな・・お前、一応、帽子深くかぶっとけ。色々あんだろ」岩永

「・・・うん。」山本


根本は、金山に、やられた。


「ようっ無事だったか・・」金山

「ああ・・いいのか?死ぬぞ多分。この戦争で・・・」岩永


「ふっ・・・ひとみさんが、繋いでくれたんだ。

 天国に、礼でも、言っとけ」田村


ほんと、クソ田村が、調子乗ってんな・・・


「岩永、状況だが・・・」説明する菅原


六本木藤政会は、東義会破門。田代と、石川が50億ずつ出しての事

ただし、岩永達を潰し、六本木を一つにまとめれば

復帰。さらに東義会の次の跡目に就任。

戦力は、萩原さんの裏工作で、一気に激減。残るは、直系の10数人。

そして、なぜか。ナンバー3の木村会が、藤政会に攻撃を仕掛ける。


「石川さんも、撃たれたぞ・・・」片岡

「結局、やらなきゃ、やられるんだろ!?」岩永

「ああ・・・だが、山本は・・」菅原

「行きます!!」山本


強い思い。自分だけ生きててもと、一緒に。死ぬならみんなと一緒に。


「女とか、子供とか・・・気にしないで・・・

 勝ちたい・・・勝ってまた、ここで・・・・」山本


「・・・ああ。だが、一番若い。もし、全滅になりそうなら、

 お前だけでも、生きて、いつか・・・」岩永


「ああ。せめて、それが、条件だ。一番後ろで、付いて来い。」菅原

「はいっ。」山本


(有名だもんなプレジェイは、この、女の子入れた、4人が・・・)金山


「石川さんと田代さんに、感謝しねえとな・・」岩永

「ああもう、ねーさんとは終わったんだろ?田代さん抱いてやれよ」菅原

「ああ。そうだ・・痛っ!いてててって」山本にツネられる岩永


そうか・・・もう・・終わったんだ・・・二人の愛は・・・


「だが・・・撃てるか?岩永、佐藤・・元カノを・・」拳銃を見せる金山

それを奪いズボンに差し

「・・・・・・やらなきゃ・・やられる。」岩永

あれっ?・・・取られた・・・護身用なのに・・・)せつない金山


「乱戦になりゃ・・屍越えていこう。」菅原メリケンサックをつける。

「ああ・・・一瞬の気の緩みで、やられちまうしな。」片岡日本刀を抜く

「生きて、また、この場所で・・・」金山ポケットからスタンガンを出す


「この夜に・・・すべてを・・・」岩永

「ああ・・。」一同


渋谷から、六本木に出撃する蛇撃ジャクゲキ

 (プレジェイのヤンキー書き蛇空と爆撃)

ダサ!

ジャクゲキって・・・・

ステッカーまで、作ってたんだ・・・張ってるよ・・単車に・・

東京ミッドナイトサーカス渋谷新宿連合蛇撃って・・・

サーカス?かってに、やってろ・・・てか、長っ・・


てか、それ、正確には。じゃげき・・・だけど、読み。

蛇空も、じゃくう・・・蛇都苦でいいんじゃない?都会の蛇、苦しむで

空蛇?空飛ぶ、へび?

あっ!いい。竜の事か!深い!それで、蛇空ジャックね。


「単車貸してよ。おにいさん(田村に)」岩永

「ああ・・・スペシャル鬼チューンだ。使え!」田村


「乗れ!あきな!」岩永

「うんっ」山本


「じゃあケツ乗れ田村。」金山

「おお。」田村。


「さて、行くか。頼むぜ片岡」菅原、バイク乗れない。

「ああ。乗れ」片岡、どっちかって言うと、暴走族


「ジャクゲキだぁ!突き抜けるぞ!」岩永

「おおお!!」出発する一同


東京最強 東京ミッドナイトサーカス 蛇撃 ついに、出撃

・・・いやっ・・・二人要らないね・・・



だが、当然相手は、事務所にいない。

と、言うより、

罠。

待ち受ける

佐藤親子。

もう、勝つしかない。

がむしゃらに。


(けーちゃん・・・・・愛してた・・

 どうして・・・こんなこと・・・)ただ泣く佐藤



都内、木村会事務所


「プレジェイで藤政会取れなかったら。一気に行け!総攻撃だ」木村会会長

「はいっ。佐藤がいなけりゃ、

 必然的に東義会、次は親父ですから」木村会若頭


なるほど・・・



六本木の事務所に着いた蛇撃


「いねえか・・・さすがに・・」菅原

「ああ・・・当然向こうも、警戒している・・じゃあ、どこだ」金山


ビルの中、うろつく。蛇撃メンバー


(・・・・俺達を、殺したいはず・・・・渋谷には、攻めてこなかった

 そして、外には、木村会が、数人。漁夫の利か・・・

 下手したら、木村会も敵に回るな・・・

 待て・・・なぜこのビル全体誰もいない。)岩永


「ガチャン!」


入り口の扉が、閉まる。


「来たぞ!罠だ!」後ろの方で、辺りを見渡していた田村


「ドン!!!!!!!!!!」


そう言った瞬間、田村の頭が、拳銃で、撃たれ吹っ飛ぶ


「田村~!!!」金山

「うわあああああ」山本驚く


遠くの影で。笑う政則


「ふふ・・・・あと五人・・・」政則


渋谷の狂犬。何もできずに・・・

六本木爆撃名誉会長 田村18歳 絶命


廊下の角に曲がり消えていく政則


現れた、政則の兵隊

当然。銃撃戦。


「散れっ!各々が生きろ!」反撃する岩永(岩永しか、拳銃を持ってない)


「おお!」隠れる金山


だが・・・さすが・・・


「しゃうら~!!!」片岡


弾丸を、かいくぐり。日本刀で、切りつける。

さすが、石川の生まれ変わり・・・・。


一人、二人と倒し


「ケツは、任せろ!。脱出口を、探せ!いわな」


「ドン!!!!!!!!!!!!」


後ろから、撃たれる片岡

崩れ落ち。撃った相手が、見える。


時が、止まる、蛇撃メンバー


「・・・・もう、こうするしか・・・」


そう言って、現れた佐藤京子


(きょ・・・きょーちゃん・・・何で!?何で!?)

まだどこか、信じてた岩永

だが、片岡を撃ち殺したのは、佐藤。


「うがああああああ!!」

菅原が、ぶちきれて、佐藤に突っ込んでいく


「おにいさん!!」山本

「バカっ!」金山

「菅原!!!!」岩永


「ドン!」


「・・・・ね~・・・・さ・ん・・」菅原


「ああああああああ!!」山本が叫ぶ


菅原も、佐藤に撃たれる。


「・・・・・・」無言で、消えていく佐藤


「うわぁぁぁ」

必死で、菅原の撃たれた胸から、噴出す血を手で押さえる山本


「・・うごっ・・・・ごぱっ・・・」血を吐く菅原、もう時間の問題


(クソっ!・・なんたる・・・ガキの喧嘩じゃ、ないんだ・・・

 たった、拳銃一つで、何が、できるんだ・・・・)金山自分を責める


(くそっ・・・確かに、拳銃一丁でなんて・・俺達は、木刀や、鉄パイプ

 ガキの喧嘩か・・唯一が片岡が・・おっ。拾い上げたな金山君日本刀。

 あきな・・は?うっ!?、まずい!)岩永


「あきな~!!」山本に向かう岩永


山本、菅原の噴出す血をまだ押さえてるが、自身も流れ弾により、出血。

足を撃たれた模様


(くっ!女の子も、足・・・)金山


「来いっ。」山本を呼ぶ岩永

「でもっ!おにいさんが!(菅原死にそう)」山本


「もう捨てろ!」岩永無理やり山本を抱える

「うわああああんんんん」山本


「うおおお!!!」金山


山本救出の間、金山が、なんとか、弾丸をかいくぐり日本刀をふりまわす


(くっ・・・まずい・・・どうする?」山本を抱え、うろつく岩永


「はっ!まじか!?」岩永


岩永窓の外(今二階)騒ぎを見守るギャラリーの中に

若井さんを発見。向こうも気づく。


(ぐっ。生きてたかまだ。

 岩永君だが、どうした?深刻そうな顔で!)若井


「ガラ!」窓を開ける岩永


山本を、抱え上げ


「えっ!?えっ?何?けーさん!」おどろく山本


(なるほど。よし。まかせろ。絶対受け取る!)若井窓の下へ走る


「うおおお!」山本と、投げ落とす岩永


(よしっ。女の子なんとか脱出できたか・・

 まだ、はえ~よ・・死ぬには・・)金山


「け・・・さ・・ん」山本


走馬灯のよう。スローモーションで、落ちてゆく。

ただ、ずっと、岩永を見つめたまま。


「ガシッツ!」うまく、キャッチした若井


窓の岩永の顔が、見えなくなる


「うわぁぁぁぁぁぁん」山本

もう一度、足を引きずりながら、突入しようとする山本だが・・


大量の出血で気を失う。


(なんて、子だ・・・・・

 ぐっ!まずい。出血がすごい・・生きて帰れよ!岩永君!)

 若井病院に急ぐ


「一応・・ルール内か・・・・」中野

「・・・・・ですかね。」藤原


遠くで、見ている二人


(すまん・・岩永・・俺も、行きてえが・・行けないんだ。

 ありがとう。助けてくれて・・・)藤原



「くそっ、一旦引け。弾薬詰め替えろ!」兵隊

手持ちの弾丸は、撃ちつくした模様


「ふは~ふは~ふは~」金山、なんとか、かすっただけで、命拾い

(くっ・すまねえ。金山くん・・)岩永


「岩永!、あと、弾薬は!?」金山

確認する岩永

「・・・・あと、一発・・・」岩永


「・・・誰を、取る?その一発で・・・」金山


「ああ・・・・」岩永歩き出す


菅原の前。

菅原の上に乗り。拳銃を突きつける


「・・・う・・・う・・・・・ん」わずかな、意識。こくっこくと、うなずく菅原


「ドン!!!!!!!!!!!」


「行こう・・・もう・・あと・俺達だけだ・・・」岩永

「・・ああ。すまねえ。俺には、できなかった・・」金山


岩永、死にそうで、苦しむ菅原に、最後の弾丸をぶち込む。

初めて殺したのは古くからの友・・・



「使うか?」金山が、日本刀を差し出す

「いやっ・・・最後。俺は、この拳で・・・・」岩永


「そうか・・じゃあ、俺は、弱いから使わしてもらうよ」

 片岡の死体をみる金山


(なんてこと・・・片岡、菅原、田村君・・・・・)岩永

(あれほどの、人間が、いとも簡単に・・・・

 残念・・・と、言うより・・・夢なら覚めてくれ)金山


もう、二人きり。弾丸も無い。

日本刀と、拳で、立ち向かう。


勝てやしない。

もう、やられるのは、時間の問題。

それでも、諦めるな。全力で。

死にものぐるい夏。

これが・・・・青春。

乗り越えていけ屍

蛇撃よ。



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