かごめ
ホスト対決最終日
すでに、入店している、田代、小林
「ドコ!ドコ!・・・」運び込まれるアタッシュケース
(今日のために、何もかも、売って、現金に換えてきた。
見せ金勝負だしな結局・・・
田代は、既存の現金だけのはず・・・
何かを、換金したとの、噂は無い
これだけ、あれば、いけるはず・・・)小林
そう。もう、ここまで、でかい勝負になると、そんな高額の酒がない
5億6億もの、酒なんて、店の全部を出しても、足りない。
結局、今日、どちらが、現金を、こちらに持ってこれるかの勝負
お互いそれを解っている、田代、小林
(ふっ・・・借りたらしいな・・・佐藤にまで・・・くくくっ)田代
小林、佐藤に、この旨を説明。
田代が、勝てば、岩永は、田代に抱かれるすべを・・・
あわよくば、岩永のバックが、佐藤から、田代に変わることも・・・。
だが、佐藤から、借りれたのは、僅か、2億
(佐藤が、今、次の事業に
すべて、金入れてるって、とこが、間が、悪かったな・・
もっと、欲しかったが、中野さんに、借りる訳にも・・・)小林
小林、中野からの、貸付の援助の申し出が、
あったが、藤原に、きつく止められている
(あくまで、個人の戦いに、しろか・・・だがっ・・・いいの?藤原?
田代と、岩永が、組めば・・・・まず、狙ってくる。
さらに上。東京愚連の頭まで・・・
と、言うより、もう、組まれた時点で、終戦・・・)小林
見せかけは、仲良しこよしだが、実際は、やはり、敵同士。
東京愚連メンバー。誰もが、まだ、上に上がりたい。
中野は、解っているので、援助を申し出た。
田代に、今若手のカリスマ岩永・・・
さらに、石川の匂いまで・・・(特に、石川と、仲がいい。JACK系)
新宿中野の事務所
「実際まずいか?これで、田代の手に岩永が、落ちれば?」中野
「・・・はい。中野さん、椎名さんは、ここで、脱落かと・・・
と、言うより、俺達次の世代も、脱落・・」藤原
(どうしたんだ?岩永?・・・こんな奴じゃ、なかっただろ?
田代の毒にでも、当たったのか?)藤原
急な、岩永の心境の変化に戸惑い。
決して、欲のある人間じゃ、なかった。と、言うより、超適当
ただ、毎日楽しければ良く。みんな仲良くの岩永だったが・・・
否!
毒に当たったのは、田代。
岩永と言う、若く、貴重、美しく、
何もかも包み込む、真っ直ぐな、毒華に・・
岩永の毒華、東京で、狂い咲く。
無双の華。もう、後にも先にも出ない純な華。
田代だけじゃない。もうすでに東京は、次代のエース岩永で動き出す。
何より若い。まだ17。
おのずと、見えてくる、アウトローの頂点。
積み上げられる小林の金。
「・・・小林さん・・・いくら・・用意したんですか?」龍二
「20億。・・・だが、保険で、あと、10億隠してる。
いきなり全部は、見せられない。
でも、これだけ、現金があれば、まず、楽勝。
田代が、銀行に、お金を下ろしに、行ったなんて、情報がないから、
自分の金庫の金だけで、勝負するつもり・・・勝てる。これで!」
自身に言い聞かす小林。
だが・・・
「おいっ!山根!持ってこい!」田代
「はいっ。」山根
(山根さんだ・・・三代目爆撃隊総長・・・六本木の裏番長。
同じ、田代系でも、めったに会う事ないしな・・・
恐っ・・相変わらず・・・)金山
なんと、田代、現金を裸で、もっくる。一千万の帯付き
積み重ねる。店内に・・・わかりやすく。
(ふっ・・・よく数えろや!。バックに、入れたら、わかんないもんな・・
しっかり、今いくらかよ!ふふ・・)田代
「なんだ?これ?・・・」ホスト
もう、金に見えない。ありすぎて
積み上げる。積み上げる。積み上げる。
あっという間に、小林の20億を越える
(うう・・・もう、終われ。もう・・・・・)小林
真っ青な顔の小林
(なるほど・・・30億くらいか・・・ふふふ・・)
さすがの、読み。田代。20億を越えだした頃から焦る小林を見て。
(だが・・・ただ、勝てばいいって、もんじゃないよね?慶太。
圧勝。ふふ。慶太に、あげる。
圧勝のプレゼントを。そして、慶太を・・・・・)
田代、酔いしれる。自分の力に。
止まらない。積み上げる。すでに、田代が、積み上げた額50億
「田代さん。トラック一台目、終わりました。
二台目の分は・・・入れます?」山根
ただ、うなだれる小林。
(小林さん・・・・)龍二
「決まったな・・・・100か・・・田代さん」ホスト
「圧勝だ、田代さんの・・
私達が、いくら、龍二を応援しても・・」龍二の客達
「早く頼めよ!小林~!状況に、よっては、まだ運んでくるからさ~
えっ!?・・・あれっ?お金無いのかな?もしかして、2~30?
本気で、それくらいで、勝てると、思ってたの?
わははははは。貧乏なら、焼酎でも、頼んどけやっ!わははは」田代
だが・・・肝心の岩永が来ない。田代が、連絡しても、電話にも出ない。
「プップップ・・・・ただいま、電波の・・」携帯のガイド音
田代、岩永に再度連絡を入れるが・・・
(もう、充電が、切れたな、慶太の携帯・・どうした?慶太?
始まる事が、できないじゃん・・・)田代
(困ったな・・・どうした?慶太?トラブルか?それとも・・・)金山
(まさか?小林が?)田代
「おいっ!小林!オマエまさか!」田代
「・・・・えっ・・・・・・・な・・に・・?」もう放心状態小林
(ぐっ!小林じゃねえ・・・・どういう事だ?
慶太の放浪癖?いやっ、さすがに、今日は無い。
じゃあ、ガチで、トラブルか・・・・)田代
「小林さん・・・(ごにょごにょ)」龍二なにやら。悪巧み
「リシャール!!」小林
「えっ?」お客
「ん?どうした?もう、勝負は・・・」ホスト
(なるほど・・・・まずいな・・・田代さん・)金山
「店長!今これで、売り上げは?」龍二
「・・・100万ほど、龍二のリード・・・」金山
「おおおお!」お客とホスト
「もしかして・・・」お客
「ああ・・・来てないのに、注文は・・・」ホスト
「成立しないのか?ホストが、いない時の注文は?」ホスト
「・・・みなさん、お気づきの通り。ホストが、いない場合、当店では、
そのホストの売り上げでは無く、お店の売り上げになります。
だが、今、田代さんが、ご注文いただいて、慶太が、本日のシメ
0時までに来れたならその売り上げは本日の慶太の売り上げです」金山
「よしっ。」龍二
(誰だ?どうも、本当にトラブル?あの、田代さんの焦り・・・
だが、慶太が来なければ、私の勝ち!やった。まだ可能性がある)小林
「とりあえず、リシャール!」田代
「田代さんの100万のリード・・・暫定で。」金山
(くっ!だがそれどころじゃ無いか?本当に慶太、トラブルなの?)田代
「山根!」田代
「はいっ」山根
田代、山根に、緊急スクランブル発動。持てるすべての、情報網を使う。
渋谷
「ん?誰?」菅原
「緊急なんだ。岩永が、いない。
もしかしたら、連れ去られた。」山根の兵隊
事情を聞くプレジェイ達
「なぁぁぁにぃぃぃ!!」菅原、片岡、山本
「緊急スクランブルだ!
プレジェイ系に連絡回せ!。0時までに、岩永を新宿だ!」菅原
「もてる、すべてを使え!派閥も気にするな!」片岡
(・・・・けーさん・・・・ん?京子さんは?)山本
「ねえ!京子さんは?連絡してみたら!」山本
「・・・それが、佐藤も、連絡つかずだ!」山根の兵隊
「ガチで、ヤバイ系?」菅原
「ああ・・・姐さんも、拉致られたか?」片岡
「あたし、とりあえず、六本木に走る!」山本
「ああ。急げ!俺は、もしかしたらで、キムん所だ!」菅原
「じゃあ俺は、椎名さんは、いつだって怪しいから池袋だ!」片岡
プレジェイ系が、東京中を探し回る
田代も全力で、動く。
金山も、爆撃を使い探す岩永を。
残り、3時間。
都内某所
(声だせねえ・・・縛られてるわ、粘着テープを、口に張られてるわ
オマケに、結構、シバかれてんだな
・・つつ・・体が、悲鳴上げてやがる・・)岩永
回想・・・・・・
数時間前、夕方
恵比寿のマンション
「何、着て、行こっかな~♪」岩永鏡の前で
(今日・・もしかして、そのまま田代さんと・・・)岩永
「勝負パンツはいとこっ。ふふっ。」
「ん?・・・なんか、いい匂い。あれ?煙・・・・
(あれっ?声出ない。・・あれ・・意識が・・・)」
岩永意識を失う
「よしっ。運び出せ!」男
「はいっ」数人の男
何者かに、連れ去られる岩永
回想終了・・・・・・
都内某所
(痛えぇ・・・誰に、やられたんだ?
煙だったな・・催眠系?人を、気絶させといて
さらに、シバくって・・・・・殺されるか?俺・・・
でも、ここって・・・うん。だけど、盲点か・・用意周到だな)岩永
「ガチャ!」開くドアの音。
「ぅぅぅ!ぅぅ!」粘着テープで、声の出ない岩永
「嫌なの・・・誰にも、渡したくない・・・・・・(スッ!)」
岩永の額に拳銃を突きつける
「・・・だから・・・取られるくらいなら・・・
もう、戻れないなら・・死んで・・・・
けーちゃん!」佐藤
(なんで!?なんで?きょーちゃん!!きょーちゃん!!)岩永
「ガチャ!」また、開くドア。それに気づき、拳銃を下ろす佐藤
(ぐっ!助かったのか?誰?おっちゃん?)岩永
「京子・・・ここで、殺すな。血痕が残る。
明日になれば、極東行きの、ゴミコンテナに載せる手はずは、整ってる。」政則
「・・・はいっ。お父さん」佐藤
(お父さん!?・・てか、完全にヤクザ・・・
しかも、雰囲気でわかる。かなりの大物
てかっ、極東?寒そ~、マジ嫌っ)岩永
「すまんね・・・始めましてだが・・・
君には、死んで、貰わないと困るんだ・・」政則
(なんで!?やだっ。てか、あぁぁ・・・田代さん・・・
よく聞いとけばよかった・・・
バックなんだ、きょーちゃんの・・)岩永
「けーちゃん。ごめん。今まで、黙ってた。
私がこの歳で六本木の女帝にまで、
なれたのは、東義会ナンバー2のお父さんのおかげ・・・」佐藤
(東義会・・・東京愚連と、敵対するあれか・・関東最大のヤクザ
その、猛者のほとんどが、あの、東京大戦争の生き残り・・・
当然、俺は、気に食わないか・・・だけど、なんでいきなり)岩永
「・・・君が、とてつもなくいい男なのは、わかってるんだ。
ましてや、娘が、惚れに惚れた男・・・だが・・・
今私は、東義会の跡目争いをしててね・・ほぼ、確定なんだが、
継ぐのに、条件が、出てね・・・」政則
(俺の命か・・・けど、なんで?俺別に、悪いことしてないよ)岩永
「現、東義会、会長・・・、もう、じいさんなんだが、
まっ、超が、付くほどの、権力者だがね。
唯一の孫に泣きつかれてね・・どうも、岩永君に潰されたみたいなんだ
だいぶ前に六本木で・・
別に、それ自体は、たいした問題じゃ、ないんだが
結局、まず、継ぐには、自身の地盤を磐石にしろ!でないと、破門だ!
まで、言われててね・・・」政則
(誰?結構シバいて、きたから、わかんねーけど
その中に、会長の孫がいた?
てか、泣きつくって・・どこにでも、いるな・・そんな奴・・)岩永
「まあ、問題は、東京紅蓮に、六本木にいられると困るんだ。
次は、六本木が、本家になるからね。」政則
「けーちゃん・・・もう・・・戻れない・・・
もう、すでに、・・・色んな人が・・・動いてるわ・・・・・」佐藤
(くっ!・・・きょーちゃん・・・・・・)岩永
六本木
「パーン!パーン!」銃声
「大変だ!撃たれた!店長が!」
新宿ホスト店
「ピピピ・・・」田代の携帯がなる
「はいっ。」田代
「田代さん。山根さんが、撃たれました
今救急車で、運ばれてます!」山根の兵隊
「・・・・わかった・・・」意外に冷静?田代
「金山!・・勝負は、私の負けでいい。
・・・・・・・・・・・・それどころじゃない・・・」田代
何か、とんでもない情報が、田代へ・・・
「はいっ。」金山
(今さっき、連絡が、あった・・・
中野さんの事務所にも拳銃が撃ちこまれた。
さらに、椎名さんにいたっては、撃たれ、重傷・・・
始まった・・・対東義会・・・)金山
くすぶっていた、問題に一気に火が付く。
本職対チンピラ。東京の矛盾。
二つの組織・・・
ガキの喧嘩じゃない・・大人の喧嘩・・・
だが、東京愚連は、兵隊は、ほとんどいない。
よくて、参加できるは、滝部、藤原、城島くらい。
あとは、ガキすぎて、話にならない。
新宿中野の事務所
割れた、ガラスが、散乱する中、コーヒーを、のんきに飲む二人
「なんで、このタイミングですか?
岩永も、連絡が取れず・・らしいですが」藤原
「ああ・・このタイミングだろ・・・
藤原しらねえんだろ?
あの、岩永の女、佐藤っての親父が、次期東義会の会長だよ
それに、もしかしたら、今、武功をあげたらって思う輩もいるわな
ナンバー3の木村とか・・・4とか・・・」中野
「じゃあ、すんなり、佐藤が、会長になれば・・・」藤原
「ああ・・攻めてこねーよ新宿には、それで、終戦。
ただし・・・六本木・・岩永は、別だ!」中野
「ええ。本拠地に東京紅蓮系は、いらないですね。
カッコが、つかないですからね。」藤原
なるほど・・・・
別に、悪いことしてないが、岩永は、六本木の顔
そこに関東最大のヤクザの本拠地が、あるってのもたしかにおかしい。
あくまで、裏の顔は、本職のヤクザでなければ、いけないのが、普通。
だから、山根も、撃たれたか・・
そして、絶対いらないのが、正式な東京紅蓮の岩永か・・・
まだ、17なのに・・・
佐藤は、見切りを付けた。愛してる男に。
取られる位なら、取る。でないと、自身も、父親も、飲み込まれる。
田代の影・・・田代の力
「京子。明日の朝まで、頼むぞ。
私は、別件・・・ナンバー3木村会が、動き出した・・」政則
「はい。お父さん、直接動かないでよ!危ないから!」佐藤
「当たり前だ・・・もう・・目の前だ、トップは」政則
ただ、岩永、佐藤、二人きり。時が流れる。
「・・・・・失いたくない・・・。」佐藤
(・・・きょー・・・ちゃん・・・)岩永
「ぅ・・・」岩永
「でも・・・」佐藤岩永の服を脱がす
「最後に・・・」佐藤
「ぁ・・・ぁっ・・」岩永
「・・・抱きたい。愛してるから・・・」佐藤
二つの六本木戦争。
一つは、ガキの喧嘩
もう一つは、大人の殺しあいの喧嘩
この二つも絡み合う。複雑な事情で・・・
六本木戦争始まる。
だが、すでに、大将岩永相手の手の中
「くそ~どこだ!
け~さん!!け~~~さ~~~ん!」六本木に来た山本
呼んじゃああなたも、一員と、思われ、連れ去られるよ!
「おい!キムこら!オマエか!?」大久保に来た菅原
「何いってんだ、それどこじゃねえだろ!」
キム(てか、年上だぞ・・・俺)
「えっ?なに?」菅原
「オマエらも、手配回ってるぞ!殺しの・・・
岩永、菅原、片岡と・・・。」キム
「パーン!パーン!」拳銃の音
「それみろ!逃げろ!こっちも、とばっちり食うじゃねえか!」キム
「うお!すまねえ!」菅原
池袋
「パーン!!」
「・・・・・」片岡
「バタ!」片岡の後ろで倒れる拳銃を持った男
「戦争は、はじまってんぞ・・・岩永探しどこじゃねえぞ!」
ヒットマンを返り討ちにした城島
「もう、椎名さんは、撃たれて、重体だ。
おめえらも、狙われてるぞ・・・」城島少しニヤつく
「まっ・・・マジか!?」片岡
(どっち道勝つのは・・・)城島
都内某所
「どうします?誰を取りますか?」滝部
「・・・・・・田代ねー・・・」石川
「えっ!・・・」滝部
「あっ、いやいや・・・佐藤と、その親父政則取るぞ!
岩永を全面的にバックアップだ、
東京愚連として!六本木は、落とせねえ」石川
「はいっ。」滝部
(また、火が付いたか・・・火薬庫の六本木・・・
だが、ぶはははははは)滝部
「どうする?楠木?プレジェイ系潰されてるぜ、本職に、
俺達も、やべえのか?」レーザー兵隊
「うちら、両方か・・・プレジェイと、極義会・・・」
楠木少し事情を知ってる。
「ねーさんは、なんて、言ってた?」レーザー兵隊
「とりあえず、キャバクラの権利は、私になってた。
もし、私に何かあったらって。
へたしたら、ねーさんもやばいんだ・・この戦争で狙われる。命を。
でも、けーさん・・・・ねーさん・・・
どうして、こうなるの?二人・・愛し合ってるのに!」泣いている楠木
もう、戻れないの?
いつから?
二人の愛の濃度が、薄くなったのは?
永遠の愛なんて無いの?
出会った場所が、悪かったの?
田代さんが、悪かったの?
真実が悪いの?
いやっ。岩永が、飛び切り、突き抜けていたから。
せめて、戦わせたい。だが、かごの中の鳥。
いつ?いつ?出会う?
夜明けの晩に・・・
菅と片が、すべった?
うしろの、しょうめん?
誰?




