六本木のミサイル
時は、さかのぼり、東京大戦争終盤戦
「竹下のガキだ~!逃げろ~」逃げていく不良達
「しゃ~!!ぶち殺すぞコラ~」追っていく竹下
(相変わらず、ミサイルの様な子だな・・・)
遠くで見ている若かりし田代
喧嘩も、性格も、真っ直ぐ。
大乱戦も、たった、一人で、真っ直ぐ突き抜ける。
「おらっ!おらっ!」
竹下が、倒した相手に追い討ちをかける滝部
(相変わらず、ずるがしこい子だな・・・)
田代、この頃、六本木では、少々顔
「よう、どうだ、六本木は?」現れたのは、石川
「お疲れ様です」竹下 滝部
「もうすぐ、落ちます。落としたら、
俺、六本木爆撃立ち上げていいんですよね?」竹下
「ああ・・お前は、人の下に付くような男じゃない・・」石川
「いやっ。そういう意味じゃ無いんです。俺は、石川さん萩原さんに
憧れて、爆撃に入ったし、(チラリと鳳凰の刺青を見せる竹下)
これからも、二人の下で、やって行きたいです。
だけど・・・この六本木は・・・」竹下
「ああ・・・わかってる
お前の地元でも、あるし、親の・・だろ?」石川
「はいっ・・・いずれ、あぶりだして、仇を取ろうと・・・」竹下
「六本木は、お前と滝部に任す・・・
忙しいんだ・・最後の詰めが・・・」石川
現在東京大戦争終盤戦。もう、負け濃厚な相手チームが渋谷に
最後の猛攻で攻めてくるは、攻めてくるは。
あと、六本木を取り、西からの攻撃渋谷を守りきれば
東京愚連の勝利
六本木も制覇中だったが、主力を、渋谷に戻し、対応中。
渋谷には、池袋の椎名や、新宿の中野も駆けつけ最後の激戦となる。
六本木は、竹下の、戦力を買って、まかせる。竹下の強い思いもある。
竹下の親は、六本木では、有名な資産家だった
この六本木で生まれ育った竹下。
裕福に育っていたが・・・父親が、何者かに、騙される。
どんどん、失っていく、この六本木での、店、土地、権利書。
最後には、竹下一人を残し、一家心中。
途方にくれていた、竹下を拾ったのは、
今の彼女、六本木ホステスナンバー1の亜希子。竹下の三つ上だ。
「帰ろっか?ご飯用意してるよ」
「おお♪疲れたわ今日も・・」竹下
「滝部も、食ってくか?ご飯」竹下
「・・ああ!行くよ。ありがとう」滝部
わずかに、じっと見つめる顔・・・
(・・・今日?・・滝部君?・・・ついに?)
(タイミング的に今時期だ。
竹下が、攫われて、消えてなくなってもいいのは)滝部
いつからか、どこからか、滝部の手の中・・
いやっ、最初から!滝部の罠。狙っている。竹下の命と、残りの資産
わずか、16歳で、あの爆撃のナンバー3まで、上がった竹下
なにより、喧嘩の強さもしかり、人望。
竹下の周りは、いつも、人だらけ。
同じ歳の滝部は、未だペーペー。
このまま、竹下を越えることは、もう、絶対来ない
ゆくゆくは、竹下が、東京爆撃隊総長。滝部は、よくても、ナンバー2
たいした、腕っぷしでもない滝部。自身最大のライバルを殺しに掛かる。
「うっ・・・ぐっ・・」もがく竹下
「ははは・・・毒盛らせてもらったよ。
竹下家の最後の資産のありかも、わかったしな
お前の金庫だ。暗証番号は亜希子の誕生日。本当お粗末な頭だな
もう、大して、残ってなかったな・・2千万か・・・」滝部
「お・・お前等~!!」竹下
今まで、滝部に騙されてたことが、やっと、わかった竹下
「ねえ・・私に、半分くれるんでしょ?」
「おお!やるよ。一千万。
いい仕事してくれたよ。ははははは。」滝部
なんたる悪党滝部。わずか16歳で、毒を盛って人を殺すなんて・・
「素手や、刃物じゃ、お前に、勝てるはずないからな。
ましてや、俺がやったと、わからない様に、
今から、移動して、行方不明になって、貰わないと困るんだ。
変な血痕とかも、残らない毒が、ベスト・・・」滝部
「ぉ・・ま・・ぇ・・ら~」ただ、自分の不甲斐無さに涙の出る竹下
竹下の最大のいい所である、真っ直ぐ。
人を疑わない性格が、最大の悪い所。
滝部の策略にハマル
「さて、運びだすか・・・もう、僅かしか、動かねえ・・」滝部
「ははは・・それで殴ってるつもりか?痛くもかゆくもねえよ!」滝部
竹下最後の最後まで、力を振り絞り、滝部の足を殴ろうとする。
「そうだ・・死ぬ前に、教えといてやるよ。
お前の両親を、自殺まで、追い込み
すべての資産を奪った・・・・
そして、それを、探りだした、お前に死んでもらいたい・・・」滝部
「ガチャ!」部屋のドアが開き登場!
「田代さんだ!」滝部
六本木の時期女帝。時期東京の女帝田代登場
(ふふ・・・使える子・・)田代
(・・・亜希子・・・・・・
・・・罠だったか・・・
やっと・・・竜まで・・手に入れたのに・・・
ごめん、石川さん、萩原さん。六本木取れなかった・・
だが、このまま、滝部に気づかれずに・・
死のう。竜だけで、150億もの金が、ある。
こいつらに、取られて、たまるか・・・
いずれ・・・
・・竜を、継ぐもの・・・達よ・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)竹下
竹下絶命 わずか、16歳で、その生涯を閉じる。
運ばれた産業廃棄物処理施設
田代が、経営する処理場。
こういった事も、あるかと、用意しておいた、会社、施設。
「ドガァ~!!!!」
大量のゴミと、一緒にコンテナに入れられる竹下の死体
事務所の中で、二人で眺める、田代と、滝部。
「このゴミは、どこに持っていかれるんですか?ねーさん(田代)」滝部
「ロシア極東地区。あそこは、まだ、ゴミのルールがないから
色々な混ぜもんは、全部そこだ・・」田代
「大丈夫ですか?日本で、確実に処理・・燃やすとか・・・」滝部
「ふっ・・・大丈夫だ。このコンテナの輸出元が、もう、すでに、
わからないように、してある。たとえ、竹下の死体がでても、
私や、お前が、足が付くようなことは無い。」田代
「はいっ。・・・ねー・・ぇ・さん・・・」滝部
「んっ?ふふ・・・おいで・・滝部・・・」田代
「はいっ・・・・・・」滝部




