表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
殴り合いデスティニー  作者: 火村虎太郎
六本木戦争
78/90

銀色デスティニー


渋谷


「最近あきな、かわいくなってきたな・・」菅原

「ああ・・もう、ギリ抱けそうな歳か」片岡

「いや、いやっ、かわいいの、知ってますんで。ふふ」山本


「じゃあ、乳首見せて見ろ!」岩永


「ドゴ!」っと、木刀で、岩永を殴る山本


「お前、無茶苦茶だな・・恩人に!」岩永


「いや~岩永が、わりいやっ」菅原

(えっなんで?)岩永

「そうだぞ!何が乳首見せろだよ!山本に!しかも、人前で」片岡

(えっ?アンタ、抱けるとかって、言ってたじゃん)岩永

「そうだ!人の気持ちも知らねーで!」山本

(ん!?)岩永


「もう、行くぞ!喧嘩。」菅原

「おお!」山本 片岡


「えっ!?俺も連れて行ってよ!

 なんで、置いていこうと、するのよ!」岩永


「お前連れてくと、喧嘩にならなくて、

 みんな逃げるんだよ。キムも。」菅原

 

「ああ、それに派閥の長、だすなら、

 こっちも滝部さん出すぞって、言われるし」片岡


「えええ~俺、キムより、年下だよ・・・

 てか、引退してないし・・・」岩永


「とにかく、引っ込んでろよ!ジジイ!」菅原

(えええ!タメじゃん・・)岩永

「いたなあ・・・昔、岩永って、奴・・・」片岡

(うわぁあ・・完全に、亡き者に、しやがった、こいつ)岩永

「喧嘩強すぎると、嫌われんだよ!タコ!」山本

(たたた!タコ~!?中2のガキに・・)岩永


結局置いていかれる、岩永・・・

(守り神か・・・・)岩永


回想・・・

都内某所

石川、中野、椎名、そして、岩永が、集まる。

緊急会議


「岩永に、来てもらったのは、他でもない。

 東京の歴史と、秋葉原の意味を

 知ってもらう。そして、これは、本人次第だが・・

 俺達三人は、もう認めている。竜を受継ぐ者として・・」石川


700億の守り神。

隠し場所は、秋葉原

鍵は、一人でも開く。それほど、信用された者にしか、受継げない。


数年前逮捕前の片平


「片平・・・逮捕状が、明日出る。

 20年は、間違いなく入ってもらう」刑事

「ああ・・・しょうがねえ・・何人も死んだ・・」片平

「明日まで、身の回りの事しとけ・・・」刑事

「ああ・・」片平


近くで、聞いていた、東京四天王


「かっ!片平さん!」石川

「もしかしたら、萩原か、石川も、パクるかも、との事だ・・」片平

「ぐっ!」萩原


あまりにも、目立ちすぎる萩原と、石川。大乱戦の中でも、ピカ一

この抗争で、知らぬものは、いない。


「手に入れるであろう、利権。金。

 俺の隠し財産すべて、お前等に預ける。」片平

「はいっ。しっかり、守ります。片平さんが、出てくるまで・・」椎名


「俺は、出てきたら、ゆっくり老後を過ごす金さえ、あれば十分だから

 そうだな・・100億もあれば・・」片平


(100!?どんな、豪華な老後だよ・・)中野


「のこりは、お前たち、四人の好きにしろ・・使うなり、譲るなり。

 ただし、ひねくれた奴には、やるな。また東京が、荒れちまう」片平


「はいっ。かならず、100億は、この誰もが、死んでも、片平さんが

 出てきた時に渡せるような、システムには・・」萩原


「ああ・・よく、考えて、奪われないように。

 下手な奴に奪われると・・」片平

「東京が、また荒れる事にならないように・・・か。」椎名



戻って、岩永と、四天王


「だが・・・」椎名

「だが?」岩永

「あくまで、迷信の類に近いのだが、竜を受継いだ奴は・・・」石川

「・・・?」岩永

「ああ・・早くして、受継ぎ、早くして、亡くなる。」中野


「今まで、誰が?」岩永


「竹下。そして、資格ある者が、過去二人。」石川


「資格ってのは?」岩永


「ああ・・保険みたいなものだ。受継いだものが、後継者を決めれる。

 自身に何かあった時用に・・・

 人数は、何人でもいい。同じ物に限りなく近い刺青を入れてもらう。

 最後に、この四天王か、彫師の誰かが、その一人を認めれば、

 本物となり、本物の刺青が、完成する。」椎名


「ただし、竜は、後継者を決める前に

、竹下が亡くなったから、俺達が、まず、

 資格あるものを選任する。よほどの人物でないと、選任しない

 だから、まだ、今までで、資格者さえも、二人しか出てない。」中野


「使命は?」岩永


「まず、片平さんが、出てきた時に100億を渡すため、守る事。

 そして、受継いだら、ざっと、150億ある金。

 これを、意味ある使い方をする事。」石川


「意味ある・・とは?」岩永


「次の若手の育成など・・。

 くだらない、バカが、増えすぎないように・・・」萩原

「ああ・・秋高が、その一部の例だ」中野


「そして・・・紹介しよう。彫師の若井だ!」椎名

「えっ!!」岩永驚く


現れたのは、なんと、ひとみが、働いていたメイド喫茶のオーナー

初代池袋喧嘩会ナンバー2若井


「よく、説明しよう・・・このシステムを考えたのは、萩原。

 刺青は、俺(石川)椎名、中野、竹下の四人だ。

 唯一、途切れたのは、竹下の竜。しかも、早々にだ・・・

 今まで、資格が、あったのは、馬場、そして・・・・ひとみ」石川


(あっ!!!!!・・・ひ~ちゃん・・・)岩永思い出す。


「ああ・・すでに、資格あるものさえ、いない。」椎名


「馬場の時と、ひとみの時は、一旦資格者だ、

 そして、ゆくゆくは、のはずだったが・・

 また、これも、空席になる。」中野


「でも、萩原さんが、継げば・・・」岩永


「あくまで、俺は、すべての後見人でいたい。冷静に判断するため。

 それに、不得意なんだ、金の使い方・・・」萩原


「この竜は、俺達四人が、よく選んだやつに、継がそうと、してるんだ

 今までも。竹下、馬場。ひとみしかり。

 もちろん、派閥とか、関係なしに。そして、現れた。突き抜けた奴

 そして純。継がすに相応しい奴。岩永が・・」椎名


「それと、黙って、たが・・・」若井が、しゃべりだす。


「すでに、認めた。俺が・・・。もし、岩永君が、竜を継ぐなら、三代目。

 ひとみは、後々、俺が、認めて、本物を完成させ

 その旨、説明した。」若井


「そうか・・・若井に認めさすほど、成長してたか・・・ひとみ」石川

「だが、早々に空席か・・・」椎名

「ああ・・あまりにも、入れてから、亡くなるのが、早すぎて

 事後報告になった事は、すまない・・

 それと、生前ひとみから、次は、岩永にと・・・」若井

「そうか・・すでに、後継者だったか・・」石川


「まあ・・申告は、しないように、してるしな・・

 変に、後継者だ、資格者だって、わかると、

 色々、やりにくくなるしな」萩原

「ああ・・殺せなくなるしな、気を使って・・」石川


(いやっ・・・殺すって・・何のための・・・

 てか、指名してくれてたんだ・・・ひーちゃん・・)岩永


「実際、自分の、受継いでいく。

 後継者くらいしか、知らないはずだ、各々」中野

「ああ・・誰が、麒麟や、鳳凰の後継者なんて、しらねえ。

 四天王か、若井が最後認めればいいだけの話。問題は無い。」椎名


「だが、なぜか、この竜には・・・不幸が起きる。

 私は、別の刺青に変える事も、考えてるが・・」若井


「ぜひ、その竜で、謹んで、お受けいたします。」神妙に岩永

(同じ竜が入れたい・・・・)


「そうか。ありがとう。三代目の誕生だ。」石川

「うんっ。お前なら、変なジンクスも吹き飛ばすだろう。」萩原

「だが、気にせず、殴り合いしてもいいぞ。

 用は、100億の件と、うまく、運用する事、以外は、

 いつも通り好きに生きれば・・」中野

「ああ・・別に、運用をしなくていいしな。

 次の為に使わないのも、考えだし」椎名




そして、刺青を入れる岩永


「これって・・・」不思議がる岩永

「うん。うまく紛れてるでしょ、刺青に・・

 いわゆる、QRコード。これで、金庫が、開くから・・・」若井


「でも、金庫って・・・どこに、あるんですか?」岩永

「うん。ここ。ここの、奥。」若井

「えっ・・・この。メイド喫茶の事務所のさらに奥ですか・・・」岩永


「うん。開けてみる金庫?」若井

「・・・いや・・今は、まだいいです・・・

 まだ、お金の価値や、使い方が、わからないんで。」岩永


「あと、詳しく説明するなら・・・

 中には、それぞれ、部屋が、また、分かれてる。

 四つだね。各々の刺青のQRコードをかざすと開く。

 そして、その奥にまた、

 片平さんの、100億がある。これは、誰もが、たどり着ける。」若井


「なるほど・・」岩永


「それと、秘密の暗号みたいなのが、あって・・・」若井

「ええ・・」岩永

「後継者には、ここに、刺青を入れにこさせて。ただ・・」若井

「ただ?」岩永


「こいつは、いずれ、裏切る、

 みんな注意しろってのが、四天王の暗黙の暗号があって、

 その人物には、銀色の刺青を入れるように、してるんだ。

 これは、別に、うちで、入れても、入れなくてもいい。」若井

「なるほど・・・誰が見ても、わかるようにか・・・」岩永


「うん。変に、刺青入れるの断って、勘ぐられないように、

 受継いだものだけしか、知らない暗号ね。」若井


「わかりました。今度連れてきます。」岩永

「えっ?どっち?」若井


「ふふふ・・・両方。」岩永



そうだったんだ・・・

深い意味が・・・

同じ刺青には、そういう理由・・・

あれっ?別に、QRコードの刺青だけでも、いいよね。

と、いうことは・・・


えっ?おもしろみが、無いじゃないかって?それじゃあ?

う・・うん。てか、じゃあ、偽造・・・・

うん、できるんだ・・・やっぱり・・・現物そっくりの刺青いれたら・・・

えっ?刺青じゃなくても、コピーとかでも、いける?

そんなに、強固なセキュリティーって、訳じゃ・・


いやっ・・・強固か、同じ物入れるには?

写真でも取って、まったく同じ物にする?

その、写真を撮るのが、難しい?石川に、椎名に、中野?


いやっ・・・すでに、撮られてるわ・・・あの、酔っ払い中年・・・

しかも、やべえのに・・・


くっ!こいつ、また、ナンパした女の子とホテルに・・・

あああぁ・・・かわいいって、竜の写メ撮られた・・・

バンバン流出するわ・・・これじゃあ・・・

まあ・・・んな、ギャルに、その、刺青の意味わかんないか・・・

ほんっと、三度の飯より女好きだな・・・


てか、岩永と、萩原って、初対面じゃ・・・ないの!?

えっ?岩永のお好み焼き屋の常連さん?たまたま!?

いかれてんな萩原さん・・・

広島に行って、関西風のお好み焼き店に入るなんて・・

えっ?知らないの?広島風と、関西風があるの?


てか、なんで、広島?

えっ?ああ・・たまたま旅行中に立ち寄った

広島のクラブのオーナーママ、気に入って、

通ってる?広島に、ちょくちょく?

あと・・・その気に入ってる、そのクラブのオーナー・・・・

佐藤ですよ・・・・岩永君の女ですよ・・・・

えっ?佐藤は、当然知ってて、来てくれてるものと、思ってる?

いやっ・・知らないみたいよ萩原さん・・・

あなたが、六本木の女帝佐藤で、岩永君の女なの・・・

名前聞けば、わかるんだろうけど・・

困ったな・・・

てか、東京でも、会えるよ・・・佐藤さん。いろいろお店もってるし・・

てか、東京が、メイン・・・広島のは、たまたま、岩永の監視用で・・

聞いた事あるでしょ、六本木の女帝佐藤って・・・

次期、ポスト、東京の女帝田代との、声の上がる・・


えっ!やっと、気づいた・・・

仲良く、二人で、歩いてる、岩永と、佐藤見て・・・

うわぁ~・・俺は、前々から、知ってたぜ、オーラ出してる・・・

てか、緊急会議の時、岩永見て、びっくりしてたじゃん・・・

お好み焼き屋の、にーちゃんだ!?って・・・

人の結びつきって、おもしろいな。


ん?六本木のミサイルの武勇伝聞いてくれ?

甘く切ない、時代の寵児の話を。

うわっ・・・せつない・・・

・・・・せつないよ・・・

竹下さん・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ