表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
殴り合いデスティニー  作者: 火村虎太郎
秋葉原サッカー
7/90

秋高二年の番格 田辺


「・・続きまして、急に警察に踏み込まれた、時の、

  最善の対処方に、ついてですが・・」一年担任


球技大会から数日後の、いつもと変わらぬ授業風景


「ふぁ~~ぁっ。」優勝のご褒美。約束のホスト店、店長を勤めながらの学校。金山少し眠い


おだやかな日々。順調。

窓際の席。ほのぼのした校庭を見る。


「っっぐ!!」何かに気づいた金山


校庭のグランドをチャリで、ひたすら周り続ける池袋の椎名。


金山のリアクションで、それに気づく、一年生徒。

(見なかった事にするか・・)一年一同、視線を黒板に戻す。


しかし・・・


「・・・・ぉーぃ・・・おーい・・・・おおーーーーーーい!!」校庭で叫ぶ椎名。


「一年出てこいや!」チョイ切れ椎名さんに、びびり、みんな校庭に飛び出る。


「なんでしょうか・・・・」代表で、渡辺が椎名に聞く。

「おめえら、サッカーって、知ってるか?・フッツボールズって言うのかな?..」椎名


(フッツボールズって・・・)呆れる一年


「知りません!!」奥に隠れながら金山が、ちょい切れで言う。

(またどうせ、サッカー大会しろっつんだろ・・・)一年も全員そう思うが・・・


「いやよ・・キャバク・・・彼女がよ、サッカーの日本代表が好きだって

 いうからよ、俺も一肌脱いで、日本代表の監督になろうと思って・・・」椎名


ようは、きっと、キャバクラの、おねぇちゃんに、良い所見せて、先っちょだけだろ・・・

てか、サッカーも知らないのに、いきなり代表の監督?


「とりあえず、準備金で2億振り込んどいたから。」そういって、去っていく椎名。

「そんな無茶な~!!」一年全員


一年と担任で作戦会議。


「たしかに、振り込まれてたよ、学校の口座」担任。

「でも、こんな無茶・・・」金山

「これが、秋校じゃないか。出来ないことを、しようとする。 成し遂げる。

 椎名さんから貰った、いい宿題じゃない。」担任。


「そうか・・・たしかに。でも二億か・・・」金山


「たしかに、なかなか、難しいよね。三年はあれだけど、二年に相談してみれば?」担任


「・・そうだな、さすがに、一年だけの力じゃ、どうしようもないな。よし行くか・・」渡辺


「俺も行くよ。二年の所」金山


「じゃあ渡辺、金山頼むよ。」一年一同。


そういって、二人が学校を出て行く。


「・・・ん?どこ・・むかってんの渡辺?」金山不思議がる。

「ここだ。二年のたまり場所。(ガチャ)」そういって、ドアを開ける渡辺。


「なに?何しに来たの?。」メイドの女の子、不機嫌そうに出迎える。

「あの・・・秋校の二年のみなさんに・・」金山、二年とメイドの女の子にチョイびびりながら


「さっさと、座ってよ。」案内もされない二人。


「ようっ。一年のMVP、じゃねえか。」二人は球技大会のMVP選出。

この呼び止めた男二年の番格、あの椎名の池袋喧嘩会の構成員。田辺 信二


「あつかれさまです。実はですね・・・」金山渡辺、椎名の事を説明。


「バン!!」メニューが、投げられ・・・


「はやく決めてよ、何飲むのよ!」女の子。


そうっ。二年のたまり場、ツンデレ喫茶。

金山はさすがに、意味わからず、切れそうだが、二年の手前、切れずにいる。


「グレープフルーツ二つ。」渡辺は、何度か来た様な慣れ。



「ははは・・まあいつもの椎名さんだな。」田辺

「何かいい案ないですかね?」渡辺が聞く


「簡単だよ。そんな事くらい。すべてを使え。」田辺


「すべて・・・ですか?」金山渡辺あまり、意味がわからず。


「おうっ。金、コネ、脅し。知恵を。」田辺


「う~ん・・・」まだピンと来ない二人。


「ばかだな・・・お前ら、よく考えろ。フットボールを、フッツボールズと、言う男が、

 代表の選手知ってるか?」田辺。

「絶対知らないです。」二人はげしく同意。


「(ドン!!)早く飲んで帰ってよね。」ドリンクが置かれる。ちょいちょいタイミング悪い女の子。

(また金山ムっとする)


「そのキャバクラの女・・脅しちまえ!!」田辺

(うわぁ~極悪~・・・)金山、渡辺


「なんとなく意味わかるだろ?」田辺うれしそう

「う~ん・・・はいっ!・・なんとなく。わかりました。」二人まだ、探り探り


「まあゆっくりしていけよ。」田辺、自身のツマミを差し出し。いい先輩の雰囲気

「はいっ。」やっと、緊張の取れた二人。


「そんな事って、いいますが、今までどんな無茶がありました?」金山が聞く。


「椎名さんに至っては、う~ん、一番無茶だったのは・・

 イタリアの男って、かっこよくね?って、発言から、俺の国籍イタリアに変えて来い

 って言うのが、大変だったな・・似てるイタリア人捕まえて、殺して・・・」田辺


「・・・・・」呆れる二人。


「あの人今も、イタリア国籍だよ。

てか、椎名じゃなく、本名ロベルト・ジラルディーノ・・・・」 田辺。


「・・・大変・・・だったでしょうね・・・。」なんて言っていいやらの二人。


「まだ、ましだよ。俺達二年なんて」二年男子生徒


「そうだな、中野さんなんて、寒そう。の一言で、三年全員が、南極に放火しにいったり・・」田辺

(想像して、大変そうと思う二人)


「石川さんに、いたっては、切腹が見たいって、言い出して、

 結局三年の何人か、腹斬ったんだぜ、なんとか、生きてたけど・・・」二年男子

(想像して、痛がり顔を、しかめる二人)


生きてて良かったと、思い出す球技大会。二人すでに、泣いてます。


「・・もう、帰ります。」聞かなきゃ良かったと思った金山


「おうっまた、こいや。いつでも」田辺


そういって、帰りだす二人に女の子が近づき・・


「えええ~もう、帰るの?もっといてよ、おにいちゃん・・・

 でも、またきてね。」かわいく笑顔の女の子。


「おっ・・・おう。(ポッ)」もうハマッた金山君、渡辺も、嫌いじゃなさそう。


さあ、全力だ。得意な暴力で押しまくれ。

出番が来たぞ、街宣車の魔術師よ・・・・

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ