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そう・・・義

しめやかに執り行われる、ひとみの葬式。

親は、もうすでにいないので喪主は石川が勤める。


石川と、ひとみの人望・・人気・・


歴代爆撃メンバーや、各チームメンバー、秋高生、秋高OB

一際、沈む、渋谷爆撃。現七代目東京爆撃隊。


実質、完敗。

根本の両腕を奪い、使い物にならなくして引退に追い込んだが、

安田率いる二代目爆撃紅蓮は、まだピンピン。

池袋も池田が総長に就任。ますます伸びる黒紅蓮。


渋谷は完全に意気消沈。

3人も死亡者を出してしまった。

しかも、メイン戦力のひとみと田辺を失って、

もう戦力になる人物はいない。


一旦、爆撃戦争は終結だが、誰が見ても、

この先、黒紅蓮に潰されるか、

飲み込まれるであろう渋谷と、飯田橋。


「うおっ!見ろあれ・・・」噂する、参列者

「あれが・・・そうか・・

 どいつも、こいつも、ハンパなさそうだな・・」参列者


(んっ?・・・あっ!)誰かを見つけた受付の金山



六本木の悪党達の参上。



当然先頭に歩く岩永。

どよめく会場。


「このたびは・・・」丁寧な挨拶で代表で香典を渡す、佐藤。

「・・・・はいっ。」金山


色々な思い出がよみがえる・・。


焼香を済ませ、気を使い早々と帰り始める六本木。


(そうか・・・佐藤先輩、六本木の頭と付き合ってるのか・・・

 たしか俺より下だったな・・・)金山

 

寄り添って歩く二人が異端、異質に見える


「ああ・・そうだ、七代目・・・」岩永


受付前で、不意に立ち止まり・・


(・・・俺も、知っているのか?

 ああ・・佐藤先輩がいれば筒抜けか情報は・・)金山


「俺、お金ないんで、これ・・香典代わりに・・」岩永


そう言って差し出したのは、ちぎれた耳二つ。


(っぐ!なんだこれ?人の耳!)金山すこし驚くが・・


「ありがとう・・六本木・・」

そう言って現れた石川。


すでに意味を分かってる模様で・・。


「いえっ。僕に取っても大好きな・・・・

 ・・・大事な・・友達・・だったんで個人的に・・・」


 仲の良かった、ひとみ、佐藤、岩永。


(そうか、総長と佐藤先輩仲がよかったな・・それで・・)金山


丁寧に頭を下げ、去って行こうとする岩永だが・・。


「骨も拾っていってよ・・・気を使わなくて、いいから・・」

ひとみ、佐藤、岩永が、仲良かったのを知ってる。石川

「うん。けーちゃんそうしよ。」佐藤

「はいっ。ありがとうございます。」岩永


「じゃあ・・俺達は、帰るか・・・」六本木達




「おいっ・・金山、テレビ見てみろ・・」


爆撃メンバーがそう言って現れ



テレビニュースでは・・


昨夜、八王子で片方耳の無い死体が、二体発見され、

身元の特定を進めておりますが、

暴行の跡が激しく、身元特定が遅れておりますが、

所持品の推測から、

豊島区在住の少年と台東区在住の少年と見られております。

地域住民の話では、若者3~4人が揉める声と

激しく争う音が、聞こえたとの事で、

不良グループ同士の、抗争事件に絡むものと思われます。

尚、同時期に池袋や、台東区、江東区などで、多数の重傷者が出る、

不良グループ同士の抗争があり、こちらとの関係も、現在捜査中です。


あれほどてこずった黒紅蓮をわずか一日。

しかも亡くなったのは、誰が見ても安田、池田と分かる・・・

一人であの安田、池田を撃破した岩永。

追い討ち耳剥ぎは、片岡の仕業だとも薄々感じる。

池袋や台東、江東を、攻めたのは、菅原。

ただこの二人は、ひとみの事など、関係なく、

ただ暴れたかっただけ。


そして東京BLACK紅蓮は解散

それぞれ、三代目爆撃紅蓮、七代目ブラッククローバーとなる。

だが、この事件により東京がまた大荒れになる事に。


六本木が、参戦と言うより、

打倒六本木の構図だが・・・

岩永達は、相変わらず興味も無し。

仕舞いにはは広島に帰ることも、しばしば、


大荒れの六本木では二代目JACKも現れる。

岩永と佐藤に憧れてきたこの世代が暴走し始める。


長年、東京の勢力図、派閥は変わらぬ顔ぶれだったが、

プレジェイ系が必然的に発生。

爆撃系、新宿系、池袋系、プレジェイ系の四大派閥の誕生に。

派閥の長は、まだわずか16歳の岩永。

それを支える佐藤。


そして渋谷爆撃は解散。

悲しみを忘れるために皆渋谷から離れて行く

金山は、七代目東京爆撃隊の本拠地を、荒れる新宿に移動。




「ちっ!あのバカ!何にも考えね~で」滝部

「でも、新宿に了承は?」キム

「いいってよ。ガキの事ならって。本当クソが!」切れる滝部


金山は、ただ店が近いだけと、

今大したチームが、新宿にいないからって・・


いやっ、今、新宿、都内最大ですが・・・

知らないんだね・・渋谷意外の事情・・・



そしてなぜか田村の名前が売れに売れ、東京中に鳴り響く。

あの馬場時代からの猛者で、あの爆撃戦争の最終生き残り組。

しいては、あの安田と分けたなど・・・

ほぼ、はったりでのし上がる。

遂には六本木に爆撃を立ち上げる事に

田村というネームバリューで若者を惹きつける・・

本人は、新宿まで行くお金がないので、渋々六本木で遊びだしたが・・


「うおっ!見ろ!あれが、渋谷の田村・・・」

「遂に、単独六本木を取りにきたぜ!渋谷の狂犬・・」


勘違いしてる不良達だ・・

そして・・


「田村さん。俺達田村さんの六本木爆撃に参加させてください」若者

(ん?別に作る気なかった、けど・・・

 てか、もう六本木爆撃って、出来てんだ俺一人で・・)田村


「おお・・強いのか?お前ら?」

 田村(てか、強そ~。まじ恐ぇこのガキ)


「はいっ。」



「じゃあ、頭は、お前やれや!」田村(喧嘩したくねーもん俺)

「えっ!いいんですか?でも田村さんは?」若者


「俺は、もう、喧嘩ってのは、卒業だよ・・・この手で、何人殺したことか・・・

 これからは、俺は、それなりに、上との、付き合いがあるから、

 最前線で、殴りあう暇がねえんだよ・・」また、はったり言ったね田村君


「うおおおお・・かっこいい・・・」若者達


「だから俺は会長職に付く。(会長職?)

 喧嘩は、お前らが最前線で、暴れろや。

 まあ俺も、毎日集会には、顔出すからよ。」田村

えっと・・・喧嘩だけしない、頭?

なんだそりゃ?現役のOB?意味わかんねえな・・


「はいっ。しゃ~。遂に俺たちが、六本木爆撃に・・・

 六本木爆撃にもう敵う奴はいねえぞ!」若者

六本木爆撃誕生。主戦力はわずか15歳の山中。根本と同世代。


貴方に、そっくりな、人が、実は、いるんだよ田村君

歴史は、繰り返すのかね?


さらに、

「ねーさん、私、チーム立ち上げましたぁ~」楠木

「・・・・バイトは、ちゃんと出なさいよ。

 あと、秋高の入学願書取っといたからね」佐藤

「はぁ~い。」楠木

プレジェイ系、六本木LASER誕生。

 


そして滝部は、六本木も取る予定だったが、これも不可能に。

女の線から攻めるも失敗で、佐藤にその気はなく岩永にべったり。

さらに、石川が岩永を気に入り、よく面倒を見る複雑な関係に。


一時、東京爆撃隊の頭まで、やらないかとの誘いまで・・


滝部の構想が、崩れ始める。


そして・・

六本木戦争が始まろうとしている。


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